大事なことを伝えようとしないなら、それはきっと大事なことではない

昨日はこのコロナ禍になってから1番の人出だったかもしれません。原宿も表参道も新宿も、以前の状態に戻ったかのような賑わいで、花火大会でもあるのかと思うくらい人が溢れていました。ソーシャルディスタンスとか三密とか、何だったんでしょう。もう何も気にしてないし、緊急事態でもなんでもない感じ。

きっと地方の人が今の東京を見たら卒倒するかもしれません。良いも悪いも関係なく、それが今の東京であり、それを自分の目で見たら、とてもオリンピックが出来ないなんて言えません。だって普通の生活をしてるんですから。昨日は特に若者の姿が目に付きましたが、若者の間で「遊びに出よう」という内容の回覧板でも回っているのでしょうか?

先月末で緊急事態宣言が明ける予定でしたので、最初から6月の第1土曜日に友だちと遊ぶ予定を入れていたのかもしれません。もしくは緊急事態宣言中であることを知らないか。勘違いしないで欲しいのですが、別に「自粛しよう」なんて言いたいわけではなく、なぜこんなにも人が溢れていたのかを考察したいだけです。

秦野市もまん延防止法の対象になったそうです。Twitterで誰かが呟いていて知ったのですが、Twitterをやってなかったら知らないままですし、タイミングによってはその投稿を見逃していて、秦野市がまん延防止法の対象になったことを知らないままでした。対象になったところで個人的に何かが変わるということもないので、それも別に構いませんが。

でも自治体はそれを市民に伝える義務があります。江戸時代なら高札などに掲げられたのかもしれませんが、今の時代はどうすれば、市民にきちんと伝わるでしょう。例えば駅に市や国からのメッセージを伝える電子版の掲示板を設置する。そこに広告を貼れば収益化も可能です。でもそんなことをしているのを見たことがありません。

仮にそんな掲示板があったところで、市民がちゃんと目を通すかどうか。でも工夫次第で読ませることは可能です。例えばマイナンバーカードの下4桁を抽選番号にして、1週間に1回のペースで特産品が当たる抽選会をして、その番号を掲示すれば、みんな気にして見るようにはなります。マイナンバーカードの普及にもつながります(あくまでも例えばの話です)。

人間は損をするのが嫌いで、得になることなら動いてくれます。特産品など予算100万円も必要なく用意できるはず。地場産業が少し潤いますし、特産品の宣伝にもなる。机上の空論なのは分かっていますが、それくらいのことをして市民に伝えることが大事なのに、国も自治体も情報を取りに来た人にしか情報を与えません。

その理由は2つ考えられます。ひとつは「情報をプッシュするという概念がない」。もうひとつは「コロナに関する情報は、全員で共有するほどのものではないと認識している」。そのどちらなのかは分かりませんが、国も切羽詰まっているわけでもなく、もうポーズとしてコロナ対策のようなものをやっているようにしか見えません。

口では対策をしっかりしてと言いながらも、実際には時間が過ぎるのを待っているだけ。まずはオリンピックとパラリンピックが過ぎ去るのを待つ。そういえばこの国には台風というものがあり、私たちは「嵐が過ぎるのを待つ」という思考がDNAレベルで染み付いています。時間が解決してくれるという考え方。厳しく言えば思考停止。

ただ、もうはっきりしています。結局のところお酒の場がなければ、新型コロナウイルスはクラスターにはなりません。誤解を生みそうなので正確に言いましょう。「人が触れ合わない限り、かなりの確率で伝染しません」。キャバクラなどの客とて人が触れ合うような場所でない限り、簡単には感染しません。まぁツバもNGですので、カラオケや酔って大声で話すのも避けるべきですが。

とはいえ物理的接触がなければほぼ安全であることは、もうほとんどの人がわかっていることです。だこら、若者は街に繰り出したわけです。お金が有り余っていますしね。そろそろボーナスも入りますしね。売る側も必死なので、いろいろ広告を出していますし、こういう時でも新製品をラインナップしています。それでいて緊急事態宣言が延長してるのを知らないとなると昨日のような人出になるのでしょう。

それが現実。国も自治体もそんなことは百も承知でしょう。私が思いつくくらいのシナリオなんて、賢い人たちは簡単に見通せるはずです。ならばきっと、人が溢れてても問題ないと判断しているということなのでしょう。でなければ、きっともっと強烈な一手を打つでしょうから。ただ傍観しているというのは「問題ない」と判断したから。ならば私たちが恐れるものは何もないはず。

こういうのを詭弁と言うので、話半分ということで。

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