わたしたちは支配されている立場であることを忘れてはいけない

  • 2014.07.14
  • (更新日:2019.11.13)
  • LIFE
わたしたちは支配されている立場であることを忘れてはいけない

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自分たちの親の世代は世の中を少しでも良くしようと、いい環境を次の世代につなごうと懸命に働いてきました。あの時代、本当に「24時間働けますか」だったのでしょう。そんなに働いてもいまみたいにうつ病になるような人もほとんどいなかった。すごい時代です。そして、次の世代にバトンタッチして、わたしたちは同じようにがむしゃらに働いています。うつ病者をどんどん生み出しながら。どうしてこうなったのでしょう。

批判を恐れずに言えば、結局のところこの世の中は持つ者と持たない者に別れるということではないでしょうか。支配する側と支配される側と言ったほうがわかりやすいかもしれません。もうこれは人間の歴史が始まった時からある格差や階級のようなもので、この国では1億総中流みたいな言葉で隠されていましたが、現実は一部の富める者だけが豊かになり、その他大勢は豊かさの一部を与えられたことで「自分たちは豊かになった」と思い込まされているのかもしれません。

事実、豊かにはなりました。若くして病気で死ぬ人の数は劇的に減っています。飢えで死ぬ人もほとんどいません。でも、いまだに1日のほとんどの時間を仕事に費やしているのです。頑張って仕事して出世したらもっと豊かになれると信じているのか信じさせられているのか。

現代日本が封建時代と明確に違うのは、実力と運次第では階級を飛び越えることができるということです。でも、実はそのことが諸悪の根源ではないかとも思うのです。力さえつければ収入が増える。なんなら独立して好きなだけ稼げばいい。それが出来ないのは力不足なだけ。きちんと努力さえすれば稼げるのだという迷信。もちろん、実際に無一文から成り上がった人もいます。だから、迷信というのは言いすぎですね。努力しだいで誰にでもそれができるという風潮がおかしい。

努力して支配する側(あまりいい表現ではないですね)になれる人間なんて本当に一部の人だけです。少なくとも努力したすべての人が金銭的に豊かになれる社会ではありません。

この社会ではわたしたちビジネスマン、ビジネスウーマンはしょせん使用人です。もっとはっきり言いましょう。われわれは儲けの道具に過ぎません。さらに言い過ぎた言葉を使えば奴隷のようなものです。「奴隷(どれい)とは、人間でありながら所有の客体即ち所有物とされる者を言う。 人間としての名誉、権利・自由を認められず、他人の所有物として取り扱われる人。(Wikipedia)」10回読んでください。それほど間違っていない気がしませんか。

大事なのはここからです。少なくともこの国では自由や権利のようなものは与えられています。上を見なければまぁいいかと思える、絶妙なラインで暮らしていけます(ここ数年でそのラインが下がりすぎている感もありますが)。ではあなたはこの状況を本当に満足できていますか。このままがむしゃらに働いてよい社会を目指して、次の世代にいい環境をと思って働いても、次の世代もほぼ間違いなくわたしたちのように1日のほとんどを仕事に費やすことになります。それではどうするか。

A.それでも働き続けるしかないんだよといまの生活を続ける
B.そんな世の中は自分が変えてやると奮起する
C.ばかばかしいと言って、このゲームから降りる

どれでもいいんです。正解なんてないんですから。でも、わたしは意識し続けようと思います。社会にいいように使われているだけだということを。誰が支配者なのかはわかりませんが、自分が支配されているということを忘れないようにしようと思います。こういう状況でいかにして本物の自由と権利を手にするか。それがいまのわたしのテーマです。いったいお前は何と戦っているのだと思うかもしれませんね。わたしにもよくわかりません。でもこれはとても大切なことです。

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