土用の丑の日、うなぎを食べるよりも食を見直す日にしてはどうだろうか

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土用の丑の日。天才・平賀源内に敬意を評して、なんやかんや言いいながらも毎年鰻を食べてきた。が、今年は無理だ。どういうことだこれは。鰻の値段が高騰しているのはまぁわかる。三島でもうな丼が1000円近く高くなっている。でもさ、コンビニのうな重が2000円とかってどういうことだ。どのコンビニも国産うなぎということになっているけど、実際のところはわからない。海外の稚魚を買ってきて日本で育てれば国産ですから。

まぁいいんですけど……いや、いいのかなぁこれ。コンビニだけじゃなくてスーパーにもこの日ばかりはむやみに鰻が並ぶわけです。いったいどれだけの鰻が売れ残って捨てられてしまうのだろう。少なくとも世界的に鰻が減っている状況で、こんなにも鰻を消費しようという日がある。そりゃ養殖だからとかいろいろ言い訳はできるんでしょうけど……いや、やっぱりおかしいなこれは。食べる以上に捕獲しない。それがあたり前だった時代には戻れないことはわかっているが。

どうだろう、そろそろ鰻に変わる何かを提案してみてはどうだろう。だいたいして鰻の旬はこの時期ではない。旬でない鰻を売るために平賀源内が考えだしたのがこの土用の丑の日だ。今の時代にもっと適したものがあるのではないだろうか。「土用の丑の日はカレーライス」みたいなものでもかまわない。みんな大好きカレーライスは食欲も増すし夏に最適だと思うのだが、ダメだろうか。

栄養面から言えば「土用の丑の日はゴーヤチャンプル」というのもありだろう。カレーライスもそうだが、あまりありがたみがないという問題がある。そういう意味では年に1度、少しぐらい高い鰻を食べるというのはまぁ悪くないのかもしれない。ただ、どうせ食べるならやっぱりコンビニのうな重ではなくうなぎ専門店でいただきたいものだ。

この期に及んで中国産の鰻でもいいと言うのは完全に違う気がする。中国産の鰻のすべてが悪いとは言わない。でも基本的に国産の鰻とは似て非なるものだ。中国産の鰻を食べるぐらいならさんまの蒲焼き丼でも食べていたほうがよっぽどマシだ。中国が好きなので中国のことを悪く言うつもりはないけど、いまは中国の食の安全性に大きな疑問を持っているはずだし、元気になるために食べるものが安全かどうかわからないというのはどうだろう。

そういえば、土日にあった大和の阿波おどりの露店で、国産ブランド鶏を名乗る焼き鳥には行列ができ、国産の鶏を使っていても外国人が店員の焼き鳥には人がほとんどいない状態だった。完全にどうかしてるぞ日本人。日本人なら信用できて、白人以外の外国人は信用出来ない。でも中国産の鰻は食べて、いまだにマクドナルドに足を運ぶ。もっと衣食住を大切にした方がいい。他の欲を満たすのは衣食住を正してからだ。

そうだ、土用の丑の日は食を見直す日にしてはどうだろうか。安全な食とは何なのか、旬のモノを食べることの意味を考える日。それをベースに各コンビニがオリジナルの夏バテ対策の食を提供する。もっと練っていけばおもしろいアイデアになると思う。鰻を必要としない新しい土用の丑の日をこれから作り上げていけばいい。少なくともわたしは土用の丑の日の鰻からはいち抜けさせてもらうとしよう。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • いや、私もいつもスーパーの陳列を見ながら「この魚たちは売れなかったら無駄死にだよな、、、かわいそうに」って思ってしまう。とくに小魚とか大量にパック詰めにされてて、いったいどれだけの子たちが犠牲になっているのだろうと考えると全部買って食べてやりたくなる。でもまー貧乏なのでそんなことはできないのですがね。
    大量生産、大量廃棄の日本をどうにかせんといかんばい!やっぱり自給自足☆

  • ほんと、さすがにちょっと行き過ぎてるよね。
    自給自足で近くに川か海があると魚も必要なだけいただけるねぇ♪
    そんないい場所、見つけたいなぁ。

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