本気で取り組むということ【VJCのエリートから学んだこと】

どの世界もトップに立つ人は、私たちが想像するよりも遥かに努力をしていて、トップなりの苦悩を乗り越えています。そして、その世界と真摯に向き合って、それ以外のすべてを捨てるくらいの気持ちで挑んでいます。

それは私に足りないもの。私は何かに本気で取り組んだことがありません。サッカーは真面目にやっていましたが、この歳になってわかるのは、たゆまぬ努力ではありませんでしたし、甘さもありました。本気ならもっとできたはず。

スポーツだけでなく勉強も、限界まで追い込むなんてことはしたこともなく、そこそこやっていれば、大抵のことは思い通りになってきたので、死にものぐるいで取り組むなんてことはありません。別に手を抜いていたわけではなく、VJCのトップアスリートを見てそう感じたという話。

目標を立てて、そこに向かってがむしゃらに努力を積み重ねる。そうしたい気持ちがなかったわけではないのですが、自分がいまやりたいことをやるのが私のスタイルで、そしてあれもこれもやりたくなって、ひとつに集中できない。

それで大きな問題もなく、上手くやってこれたのが良くなかったのかもしれません。会社を辞めて独立したあとも、借金はあったけどそこまでお金に困ることもなく、7年やって廃業の危機は1度もありません。その間、1度も営業活動をしていません。

それってかなりめちゃくちゃな話です。独立した多くの人が仕事を手にするのに営業活動をしているのに、未経験者が依頼された仕事だけで食べていける。それは一見するといいことのように思えますが、全力で取り組む必要がなく、なんとなくやれてしまうから上を目指せない。

RUNNING STREET 365だって、もっとアクセスを集めなくてはいけないという危機感がなく、今のままでも問題ないから「知る人ぞ知る」の存在から抜け出せません。性格的にもそれでいいかなというのもあるのですが、やっぱり熱い人たちに触れると熱を持つもの。

影響を受けやすいタイプですので、もしかしたら何かと真剣に向き合っている人と常に行動を共にすれば、私もそのような姿勢が身につくのかもしれません。ただ、10代の頃からの1匹狼体質。いまさら誰かに付くなんてこともイメージできず。

半分はないものねだりです。きっと私にも他の人が羨むような何かがあるはずです(たぶん、きっと……)。必死の努力をせずに、緩く自然体でストレスもなく生きていけるなら、それが理想じゃないかと思う人もいるはずです。

そういえば、ドラッグストアで白髪染めを探している夫婦がいました。旦那さんがかなりシルバーになっていて、白髪を染めたいみたいなんですが、全然そのままで良さそう。でもその人は耐えられなかったんでしょうね、老いていく自分に。

周りの人は黒々としているのにとか。髪の毛が黒いか白いかなんて生きていく上で大したことではないのに。それと同じように、何かに対して全力で取り組めるかどうかも、人生という大きな時間軸で考えると絶対に必要ということもありません。

それをかっこいいと思うけど、それが自分の生き方の模範となるわけじゃない。ただリスペクトをしていればいいだけで、私は自分自身の道を行けばいい。私には私の役割があり、緩く思うがままに生きる人間だからこそ提供できるものがあるはずですから。

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