自分の目で確かめないとわからない【インターネットの弊害】

インターネットには世界中の観光地情報が掲載されており、数秒でそれらの情報にアクセスできます。高画質な写真で確認することもできますし、他の人の評価までわかるので、もはやそこに行く必要がないのではと思えることもあります。

ライティングの仕事をするときに、行ったこともない観光地などを紹介する案件があります。私が最もキライな案件ですが、いろいろとしがらみがあって受けなくてはいけないことがあります。そういう記事はインターネットで情報収集をして「おすすめ」を紹介します。

私が天国に行けなかったとしたら、この案件をきっぱりと断らなかったことが理由だと思います。ただ、そういう案件でもできるだけ現地に行くようにはしています。地獄に行きたくないからというのと、読む人を裏切りたくないというのが私の考え方。

そして、次にいろいろと注文をつけて依頼されないようにもっていきます。ずるい大人だと思うのですが、やっぱりやりたくない仕事はひとつとして受けたくありません。インターネットで調べた情報でおすすめするのはやっぱり気持ち悪いものです。

ノウハウ系なら全然いいんですけどね。自分が旅行好きというのもあって、おすすめのスポットというのは心からそう思わないと表現したくない。そして、写真や動画だけでは空気感がわからないわけです。自分で足を運んでみて気づくことも多々あります。

今は高知県の梼原にいるのですが、四国カルストに初めて行ってきました。高原に白い岩が飛び出している写真を何度も見かけましたが、まさか四国カルストはほぼすべて牧場になっていて人が入れないとは思いもしませんでした。

もちろん、きちんと調べればわかることです。調べてないほうが悪いのですが、そこで撮影するつもりだった私は撮影プランが変更になりました。それはそれで、いい映像になったとは思うのですが、行ってみて初めてわかったことです。

そして、実際に四国カルスト側には入れませんでしたが、決して不満だったわけではありません。そういうことを知れたというのがひとつの経験ですから。実際に見たから四国カルストを紹介するときの言葉のチョイスも変わってきます。

コロナ禍にVRで修学旅行体験をするというサービスが展開されていましたが、あれはまったく意味がわかりません。あれで修学旅行をしたことになると本当に思ってはいないとは思いますが、子どもだましもいいところ。枕投げのできない修学旅行なんて。

でもそれで満足する人もいるのも事実。私の心のこもっていないおすすめ記事を読んで、行ってみようかなと思う人もいる。むしろ旅行記事の「札幌のおすすめスポット10選」みたいな記事は、書いている人も読んでいる人もそれでいいと思っている。

人生は経験するためにある。これは私の信念に近い考え方で、私たち人間は経験するために生きていると思っています(反論は24時間365日受け付けます)。だから経験することが大事で、それはバーチャルではいけません。

もっともVRで修学旅行をしたという経験はできるので、それはそれで何らかの意味があるのかも知れませんが。ただ、インターネットで写真を見ただけで満足というのはもったいない。やっぱり自分の目できちんと見ておいて、心に残しておきたいじゃないですか。

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