日本人にはお米があるじゃないか【お米が給料だった時代がある国】

お手伝いしている伊豆高原の宿で、朝食にごはんを試しに出してみたところ、かなり好評だったとのこと。基本はパンにスクランブルエッグとソーセージorミートボールだったのですが、繁忙期だけこれからもごはんを出す予定だとか。

朝ごはんにパンを食べる人の割合が56%で、ごはんの割合が28%という調査結果もあり、圧倒的にパン派が多いのですが、「ごはんを食べている」ではなく「ごはんを食べたい」とする割合を考えると、もう少し割合が違ってくるのかもしれません。

そもそも1人暮らしでご飯を炊くというのはかなり面倒で、1食1合だと多すぎますし、それに1合炊きだと美味しく炊けません。2合炊いて保温しても、保温したごはんは味が落ちます。1食1合で多い場合には、2合炊きにして3つに分けて冷凍というのが現実的。

これを毎回やるとなると、かなり面倒ですよね。本当は朝ごはんはお米が理想という人も、現実的なことを考えてパンにしているというケースも少なくないように思えます。私もときどきパン食にすることがありますが、手軽すぎてずっと続けたくなります。

日本に稲作が伝わってきたのが縄文時代後期(それ以前にも稲作に近いことは行われていました)。稲作が定着するのが弥生時代からと教わったかもしれませんが、正確には稲作が定着したから弥生時代が始まったというほうが正解です。

また、稲作という文化だけが伝わってきたのではなく、稲作をする人たちが移住してきたところがスタートになります。「日本人は単一民族」とか言って、それを誇らしげに語る人もいますが、縄文時代にアジアの各地から日本に多くの民族が稲作の地を求めてやってきています。

それはともかく日本はこの地球上で最も稲作に適した地形と気候、そして水に恵まれていた結果、通貨という便利なものがあるのに、給料をお米で支払うという世にも不思議な国になりました。国の大きさもどれだけお米を穫れるかで決まります。

稲作は気候の影響を受けるので安定した収穫量にはならないはずなのに、お米が貨幣と同じ価値を持っていたのは、それだけ日本各地のどこでも安定したお米の量を収穫できたから。それも江戸時代の約260年間も続いたわけです。

もちろん実際には飢饉などもありましたし、一揆や米騒動も起きています。それにより命を落とした人もいるわけですが、それでも約260年間も続いたという現実は、この国がいかに稲作との相性がいいかがわかってもらえるかと思います。

他にも稲作については語りたいことがありますが、長くなるのでこの辺にしておきます。結局何が言いたいのかというと、ごはんは私たちのDNAに染み付いているものであり、目の前にあると「食べたくなる」ものなんです。

糖質制限ダイエットみたいなまやかしのせいで、お米が悪者にされていた時期もありますが(糖質制限そのものを否定しているわけではありません)、私たちはお米が好きで食べられるなら食べたくなるもの。普段がパン食でも宿泊先でごはんがあれば、そちらを選びたくなるわけです。

反対に私のようにごはんがメインの人は「外に出たときくらい」とパンを選びたくなりますが。ただ、それもこの歳になると「やっぱり外でもごはんがいいな」となっています。結論を言えば「小麦が高くても私たちにはお米があるじゃないか」というお話でした。

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