台湾と中国について私が思うこと【どちらも好きというダブルスタンダード】

  • 2022.08.06
  • (更新日:2022.08.05)
  • LIFE
台湾と中国について私が思うこと【どちらも好きというダブルスタンダード】

このブログを読んでくれている人だと、私が中国も台湾も好きというある意味ダブルスタンダードを貫いていることを知っているかと思います。私には「国」という概念がそもそも薄く、「人」として中国も台湾も好きなので、自分としてはこの2つの国の関係がどうであれ「どっちも好き」でいいのかなと。

ただ、今回の騒動については正直心穏やかではありません。台湾というのは歴史的にとても難しい位置づけにあり、中華人民共和国が台湾を支配下に置きたい理由も、台湾の国内でも考え方がまとまっていないことも、それなりに理解しています。

そもそも中国と台湾の争いは、中華人民共和国と中華民国の争いで、極端に言えば「内紛」です。どちらも「自分たちこそ中国だ」と争っているのであって、別に中華人民共和国だけが好戦的というわけではありません。

もっとも台湾も今さら「中国本土を取り戻すのだ」と鼻息が荒い人は一部でしかなく、そもそも中華民国に支配されていることを納得していない人もいます。そういう人たちは「自分たちは台湾だ」というスタンスで、中国本土の土地など手に入れたいと考えもしません。

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台湾がそういう状態になったのは、日本も影響しています。第2次世界大戦に負けた日本は、統治していた台湾から撤退するわけですが、このとき本来の返還先である清国はすでになく、中華民国が中国を支配していたので当然中華民国に返すことになります。

ただ中華民国は国民党と中国共産党に分かれての内紛状態。その内紛に勝利したのが中国共産党で、国民党を追い出した中国共産党は中華人民共和国を樹立します。国民党は中国本土から追い出されますが、台湾に拠点を変えて「自分たちはまだ負けていない、自分たちこそ中国だ」と対抗してくるわけです。

面倒なことにこの内紛にはソ連とアメリカが出てきて、中華人民共和国にはソ連が付き、中華民国にはアメリカが付きます。これくらいの歴史は台湾が好き、中国が好きという人なら誰もが知っていることですが、逆に興味がない人は「全然知らないこと」かもしれません。

日本人の多くが中国に対してネガティブなイメージを持っているので、今回の件も「中国が悪い」となるわけですが、例えば明治維新のときに、江戸幕府が負けを認めずに、そのまま北海道で独立したようなものだと考えてください。

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新政府も江戸幕府もどちらも「うちが日本だ」と主張していて、その状態が長く続いている。民間の交流は普通に行われていて、北海道の人たちは「自分たちは北海道国の人間だ」と思っている。新政府はいつか北海道を自分の土地に回復させたいと考えているというのが、今の中国と台湾の関係。

こんなものを周りの国の人があれこれ言う話ではなく、なおかつ国際法には内政不干渉の原則があります。中国と台湾の関係が「ひとつの中国」にあるとしたら、これを他の国があれこれちょっかいを出すのは、内政干渉になります。「これは中国の問題だ、口を出すな」と言われると何もできなわけです。

ウイグルが問題になっていますが、他の国が強く出られないのは内政干渉になるためです。というわけで私は憤りを感じるものの、今回の件についてどちらがどうすべきなんてことを口に出せる立場にはなく、ただ何事もなく過ぎ去ってほしいと願うことしかできません。

まぁ私がどうこう言ったところで、大勢に影響はないわけですが。ただ、中国にしても台湾にしても友だちが追い込まれたら、それは全力で助けるために行動をとるかもしれません。私にとって大切なのは国ではなく人ですから。

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