たどり着けない場所への想い、高千穂から伊勢神宮へ

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縁のない場所がある。どやってもたどり受けない場所、行こうとすれば行かせない力が働く場所がある。わたしにとってのそれが沖縄と伊勢神宮だ。日本国中、いろんな場所を走っているつもりだが沖縄に関してはいまだにその地を踏んだこともない。高校の修学旅行が沖縄になりかけたが、前年度の修学旅行が佐渡ということで3年生からブーイングを浴び長野のスキーになった。

この週末に開催されるNAHAマラソンは抽選にあたったにも関わらず、翌週の青島太平洋マラソンを今年のメインレースに持ってきたために入金前に断念。少し前に友人と沖縄に行く予定だったが、それも都合が合わずに行けていない。これを縁がないと言わずして何と言うと言いたいところだが、伊勢神宮にいたってはもっと壮絶に縁がない。

2年前の夏に日本橋から伊勢神宮まで走る計画を立てたときは直前に砂浜でビーチサッカー中に背骨が折れた。それだけならまだ運が悪かったぐらいで済むのだが、翌年の再チャレンジでは途中で熱中症になり熱田神社で中断。そこから区切りで伊勢神宮を目指すものの行こうとするたびに台風が来たり、風邪を引いたりでいまだに行けていない。

そもそも熱田神社にたどり着いたとき、熱田神社の境内で感じたすべてのエネルギーを吸い取られるようなあの感覚は思い出したくもない。挨拶ぐらいはと思って本殿までは行ったものの、その場にとどまることが出来ず、逃げるようにして熱田神宮から離れたことを鮮明に覚えている。

これは間違いなく伊勢神宮に祀られている天照大御神に嫌われていると思ったのだが、もしかしてこれはもっと日本神話を学んでから来いと言われている気がして、そこから少しだけ日本書紀を読んでみたりして学び始めた。そしてまずは日本が生まれた高千穂を訪れるべきだと考え、宮崎に行くチャンスをうかがっていた。

そしてめぐり合わせがやってきた。先ほどの青島太平洋マラソンだ。来週、わたしは神話の国、宮崎に行くことになっている。よく考えてみたら宮崎もこれまで行くことがなかった場所のひとつ。マラソンを走った翌日に高千穂に行き、日本の歴史を感じて来るつもりだ。そこで感じたことが伊勢神宮につながるかもしれない。

だが、ここまで伊勢神宮に縁がないともしかして高千穂に行けない可能性があるのではと不安になってくる。完全に日本の神々に嫌われているか避けられているというパターンだ。そこまでくるとわたしはよっぽど大物なのだと開き直るしかないだろう。高千穂がダメなら残されている神話の地は隠岐しか残っていない。

行けないから学んだこともあるのだと思えば、納得もできなくもないが、他の人がさらっと伊勢神宮に行ったとか言うのを聞くとなんだかなぁと思わずにはいられない。そして伊勢神宮への想いはどんどん大きくなっていく。神様も仏様も信じていないのに天照大御神や須佐之男命、月読命の話は何度聞いてもドキドキする。

天照大御神に嫌われてるならわたしは須佐之男命の関係者?それとも神話にほとんど出てこない月読命と縁がある?そんなこと考えていると妄想がはかどる。青島太平洋マラソンまであと10日!しっかり準備していい走りをして、高千穂を訪れよう。きっとそこから伊勢神宮への道が開かれるはずだ。

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