胃痛の原因、とりあえずは『胃潰瘍』ということで

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「体の中にで何か生きものが暴れている」というような表現を作家の北方謙三さんがよく使う。だいたい、病を患った武将の最期につながっていくのだが、ここ数日のわたしの体がまさにそのような表現をされるような状態だった。体の中の生きものが暴れると身体中が痛み始め、生きものが眠っているときは体調もいい。

その正体が何なのかをまずは知らなければということで、基本的にお医者さんというものを信用していないわたしが重い腰をあげて検査の依頼をしたのが2日前の土曜日。予約が空いているということで今日内視鏡の検査をすることになった。昨夜9時以降に食事をできないのと今朝は水もNG、まずそれが辛かった。

胃が空っぽなのでそのせいで胃が痛い。

予約をしていただけあって、受付後すぐに検査室に呼ばれた。もっとも最近できた病院だからか患者の数がかなり少ない。インフルエンザが流行っているとはとても思えない。2回土曜日に行っているが、両日ともほとんど待つこともなく。駅前だし、先生も丁寧だからもっと人が来ても良さそうなもんだが、病院経営もいろいろ難しさがあるのだろう。

まずは胃の中をきれいにする薬を飲んで、そのまま麻酔薬を凍らせたものをアメのように舐める。こんな簡単に麻酔ができるなんてちょっとびっくりした。大嫌いな注射をされるのかとドキドキしていたが、麻酔は無事完了。ただ、内視鏡の検査時に点滴もするみたいで、結局注射針を打ち込まれる…

そこに医院長先生がやってきて、眠くなる薬なるものを点滴と一緒に入れられるのだが、そこから見事に記憶がない。びっくりした。目を開けたら処置室のベットで寝ていたのだ。どうやって移動したのだ?結局1時間近く寝ていたらしい。よほど疲れていたのか、土曜日の夜4時前まで呑んでいたせいなのかは考えないことにした。

とりあえず起きて結果報告を受ける。実は意識が少し朦朧としたままだった。ただ、先生が見せてくれた写真には明らかに胃の色でないものが2ヶ所写っていた。とりあえずは胃潰瘍だろうということで、ひとつは深いので念のため癌の検査に回すとのことで、2週間の様子見ということになった。薬は胃潰瘍対応の強力なものに変更。

というわけで、わたしの中で暴れている生きものは「胃潰瘍」ということになった(確定ではないが)。北方謙三さんの描く武将のように命にかかわることがなくて正直安心している。

おそらく以前からあったものなのだろう。そういえば昨年末に胃の調子が悪くなって違うお医者さんに「逆流性食道炎」と判断され、そのときは薬を出されて終わった。そこは内視鏡の予約が数ヶ月埋まっていたので、細かく見る余裕がなかったのだろう。今回も逆流性食道炎は言われたので、間違いではない。

問題はこの胃潰瘍とどう向き合うかということだ。夏目漱石の時代ではないので胃潰瘍で命を落とすことはない。きちんと治療を受けていれば治るだろう。問題はランニングだ。まぁ普通に考えれば走るなということになるのだが、来週の愛媛マラソンとその翌週の駅伝だけは走る。

愛媛マラソンは少しでも痛みが出たらリタイアする。だから絶対にスピードを出して走らない。駅伝も同じだが、これは距離が短いからなんとかなるだろう。無駄に考え過ぎないようにすることが大事だろう。悩みやストレスのほうがよっぽど胃にはよくない。

できるだけ自然体に。あのイチローですらなったんだから、わたしもその域にようやく到達したんだと思っておくことにしよう。

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