七夕だし、わたしの恋愛観などというどうでもいいことを語っておこう

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七夕には甘酸っぱい思い出がある。人生で初めて出来た恋人に告白したのは平塚の七夕まつりの帰り道だった。大学2年の夏だっただろうか。その恋がそれほど長く続かなかったことだけはよく覚えている。

こう見えて恋多き男だった。もちろん過去形である。正確には失恋多き男と言ったほうがいいだろうか。友人曰く「絶対に振り向いてくれない人ばかり好きになるね」。

高嶺の花ばかり狙うという意味ではなく相手がわたしを恋愛対象にしない人ばかり好きになるのだそうだ。

言わんとすることはわからなくもない。そして、好意を抱いてくれる人からは逃げたくなる。逃げれば追いたくなり、追われれば逃げたくなる。

いまはどうかというと、恋愛には前向きではない。恋愛というものは人生を豊かにしてくれるひとつのスパイスであることには違いない。一緒にいて落ち着けたり楽しめる人という存在は重要である。

ただ、それが足かせとなることもある。何かに挑戦し続けるときに、守るべきものというのはひとつでも少ないほうがいい。守るべきものがあるから頑張れるという人もいるかもしれないがわたしはそうは思わない。

頑張れる人間は守るべきものがなくても頑張れる。守るべきものがなければ頑張れない人は、頑張らないことの理由がほしいだけだろう。

もっとも大切な人を守るべきという考え方がすでに古いものであることは否めない。女性側もいまどき守ってもらいたいなんて考えもしないのかもしれない。

間違っても恋愛をしないとか結婚をしないなんて断定するつもりはないが、優先順位だけははっきりしている。大切な人と過ごす時間も捨てがたいが、目先の楽しさに溺れていいほどわたしに残された時間は長くはない。

わたしが第一線で働き続けられるのもあと10年もないかもしれない。夢を追えるのもやり直しが効くのも、あと5年がいいところだろう。

わたしは不器用な類の人間なので、恋愛も仕事も全部頑張るみたいなことができない。そうでなくても人生の真ん中にマラソンが居座っているのだから、あれもこれもは無理というものだ。

といいながら、数ヶ月後には恋人が出来ましたなんてしれっと言ってしまうかもしれないが、それもまた人生だろう。今夜はただ雲の向こうの織姫と彦星が仲良くしていることだけ祈っておこう。

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