自分を勘違いしそうな日には嵐が過ぎるのを静かに待つ

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さっきから書いては消してをもう1時間近く繰り返しています。自分の書いた記事に想定以上のアクセスがあると、いつも書くスピードが落ちるというか、何を書いていいのかわからなくなります。

ひとつの記事に1万以上のアクセスがあったのはこれが3回目。めちゃくちゃ嬉しいことだけど、笑ってしまうくらい平常心を保てません。自分が特別な人間になったかのような勘違いをするから。

ライターとしてのわたしのスキルは「中の下」くらいというのがまず間違いない自己評価。文章力は決して高いわけではないし、ボキャブラリも圧倒的に少ない。

それでもわたしの文章を読んでくれる人がいるのは、きっとボキャブラリの少なさを逆手に取って「わかりやすい」言葉を選ぶため、なんとなく読みやすいから。言葉による誤解を与えにくいからだというのが自己分析の結果。

自分の書いた文章を編集者が手直ししたものを読むと、骨だけが同じで肉の部分がまるっきり違います。最初からこの人が書いてくれたらいいのに、なんて思うことも度々。

ただ、わたしはみんなが「あれ?」って思うようなことを拾い上げることが、ちょっとだけ上手いかもしれません。

加えて文章に結論をつけないスタイルなので、読んだ人がそれぞれ考えてくれて、いいように解釈してくれます。今回のハセツネ30Kのような記事の場合は、ネット上で白熱した議論になるのも、わたしが結論を書かないから。

もちろん狙ってやっているわけではありません。争いが嫌いだから、人とぶつかるのを逃げて結論を書かないだけ。東京マラソンの記事もそうでしたが、ちょっとした騒ぎになってるのに、書いたわたしは蚊帳の外。

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たまたま、今はいいサイクルの中にいるだけで、ちょっとした拍子にこのいい流れは両手からこぼれ落ちていきます。いまはただパズルのピースが上手にはまっているだけ。

この状態のうちに自分をしっかり磨かなくてはいけません。みんなが読んでくれて「すごく良かった」とか「考えさせられた」って言ってくれる文章をいつでも書ける状態に引き上げること。

1回の記事で何千ものアクセスを狙うのではなく、1年間毎日50人ぐらいが訪れてくれる記事をいくつも書けるようになること。

ブログを書いてて一番嬉しいのは、ずっと以前に書いていた記事に対して「参考になりました」ってコメントをもらえることだったりします。自分でも書いたことすら忘れているような記事でも時々あります。

わざわざ手間をかけてメッセージを送ってくれる人がいる。自分の書いた文章で、そこまで喜んでもらえるというのはライターとして最高の評価です。

最高の評価をしてもらうためには、こんなふうに自分を勘違いしそうな日には、嵐が過ぎるのをただただ静かに待つしかありません。こんな状態で書いた文章で人の心を動かすことなんて出来ませんから。

ハダシストライター重松貴志ただいま充電中。

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