女子高生のノック禁止!ポケモン禁止!仮装ラン禁止!裸足ラン禁止!

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わたしの基本的なスタンスとしては、誰かが考えたものに加わるときはその世界のルールに従うということにしています。

マラソン大会で裸足禁止と言われれば従いますし、仮装がNGだと言われれば仮装をしません。

何年か前にカンブリア宮殿の収録で行ったときに、ゲストが労働組合連合会の代表でした。連合の代表ということは会社と立ち向かっていく社員たちの組合のトップでもあります。

その連合の代表に質問できるチャンスがあったのですが、時間の都合でできなかったのか3本収録の3本目で、村上龍さんがやる気がなかったのか、それとも村上龍さんが最も嫌いなタイプの連合という組織の代表に呆れて、収録をさっさと終えてしまいたかったのかは分かりません。

そのときは事前に質問したい内容を記入して、スタッフか村上龍さんが選んだ質問を行うことができるという流れ出した。

そこでわたしが書いた質問が「会社が作った儲けの仕組みに乗っかっているだけなのに、労働条件のアップを要求するのはなぜなのか?嫌なら自分で儲けの仕組みを作って会社にすればいいじゃないか」というニュアンスのものでした。

わたしのこのスタンスはいまでも変わっていません。

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誰かが作り出した仕組みに乗っかっているだけなのに、それに対して批判や要求するのはどうなんだろうと思うわけです。

文句があるならそれ以上の仕組みを作って独立すればいいだけなのに、それをせずに言いたいことだけを言う。

わたしが前の会社を辞めたのも、自分のやり方とは方向性がだいぶ違うことを感じることが多々あったから、じゃあ儲けの仕組みに乗らせて儲けさせてもらってるこっちが身を引くべきと考えて退職しました。

それくらい誰かが作り出した仕組みで文句を言うことが嫌いです。

ただ、ここ最近の女子高生の甲子園でのノック禁止や小学校からのポケモン禁止の指示。ああいうのはどうなんだろうと思うわけです。

自分に直接影響のある内容あれば、上に書いた仮装禁止や裸足禁止のマラソン大会。

すべてに共通しているのが「安全のために禁止する」ということです。そして1つひとつの判断にいちいちケチを付けるつもりもありませんが、「安全のために禁止する」という考え方が正直気持ち悪い。

もっと素直に言えばわかりやすい「自分は責任を取りたくないから禁止する」これならまだ素直でいいと思うのですが、まぁきっと社会から叩かれるでしょう。

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禁止の理由に安全という言葉を免罪符に使い過ぎではないだろうか。わたしが言いたいのはそういうこと。

安全でないから禁止するというのは一見正しいようで、実際はただの思考停止でしかありません。

前にいた会社では危険だからと、ダンボールの開梱にカッターナイフの使用が禁止されました。そしてダンボールの開梱用の特別な工具の使用が義務付けられました。

これはまだマシな例です。「危ないから禁止するけど、代わりに安全な方法を提供する」わりと前向きですよね。

「女子高生のノックは危ないから禁止、以上」まったく前向きではなく、そこでストップです。ポケモンも裸足も仮装も同じ。世の中の禁止はもっともっとたくさんあります。

そして世の中はどんどん窮屈になっていきます。

ケガしたらいいとは言いません。でも痛い思いをしないと覚えられないこともあります。それで大ケガしたら誰が責任を取る?それで人が死んだら、誰が責任を取る?

そういう意味で「自分は責任を取りたくないから禁止する」と言うのは分かりやすい。

とはいえ、責任を取ることをみんなが逃げてきた結果が、この国のいまの状態なわけです。

若い人が積極的でないとか、何も買わないとか、当たり前じゃないですか。安全な世界で飼いならされた人間に欲なんて湧いてきませんよ。ギリギリの崖っぷちを何度も歩いた人間じゃないと欲も精神も高まりませんよ。

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もっとも今回の女子高生のノック禁止の件は、問題の本質はもっと別のところにあるとわたしは感じています。結局のところ、あの女子高生が可愛かったからこんなにも取り上げられたわけです。

身も蓋もない話ですし誰も言わないから言っておきます。あの子が可愛いからネットで騒ぎになっただけ。

正直、高野連にしてみればとばっちり。

もっとも高野連の古い体質はどうかと思うのですが、本気でおかしいと思うなら別の組織を別の大会を立ち上げればいいじゃないですか。女子高生がノックをしていい大会を。

高野連のトップに旨味もないのにリスクを取れなんて無茶な話です。そんな出来た人間なら高野連のトップになんてなってません。保身に保身を重ねた人しかいまのこの国ではトップ立てませんから。

危ないから禁止するという思考停止もどうかと思うのですが、文句ばっかり言ってそれに対抗する行動を起こさない人たちもどうかと思います。

まぁ民意が世の中を動かすみたいな考え方もあるので、批判や否定をする人たちがいてもいいですし、好きにすればいいのですが、少なくともわたしは行動を起こす人になりたい。

好きか嫌いかは別にして、堀江貴文さんやサイバーエージェントの藤田さん、楽天の三木谷さんがそうしてきたように、自分が正しいと思う新しい何かを生み出せる1人でありたいと思うわけです。


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責任という虚構
著者:小坂井敏晶
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