他人のことが気にならないという生き方をゆっくりとシフトさせる

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どこかの国の大統領が退陣するだとか、有名な歌手が覚せい剤使用で逮捕されたとか。本当にどうでもいいのですが、メディアがここまで取り上げるということは、世間的にはとても注目されているということなのでしょう。

たぶんわたしと同世代の人たちの多くは「他人は他人、自分は自分」と言われて育ったにも関わらず、やっぱり他人のことが気になるのが人間の性なのでしょうか。

わたしはいい意味でも悪い意味でも他人に興味が薄いようです。わりと身近な人が困難な状態にある時くらいは、その人のことが気になるものの、基本的にはそれぞれが自分の人生を生きているのだから、気にすることは何もないと考えています。

例え自分の身近な人が宝くじで数億円を当てたとしても、それは自分のことではありませんので、別にどうということはありません。少なくとも自分がどうにもならないところで起きたことに関する興味を持てません。

これはどちらかというと、良くないことなんだろうなとは思います。他人に興味を持てないというのは、人間社会で行きていく上で、大きな欠陥のであり、わたしの中ではちょっとした引け目になっています。

他人に興味を持てないからなかなか深い付き合いができません。深い付き合いが苦手になります。

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小さな頃から人の名前を覚えることが苦手でした。苦手というよりは覚える気がありません。幼稚園の頃は「覚えなくてはいけない」ということすら考えていません。だからクラスメイトでも名前を知らない子がたくさんいました。

名前なんて覚えようと思って覚えるものではなく、仲良くなれば自然と覚えるものだと思っていましたし。

それでも大学に入ってからは少しは周りを見るようになり、オシャレにも気を使うようになっていきましたが、大学3年の夏にわたしはまたしても周りを見ないようになる出来事がありました。

大学3年の夏休み、わたしは初めての海外旅行に出かけました。単独ブラジルに3週間くらいの旅。行きと帰りのチケットだけを手にしての放浪旅。

旅のことはここではどうでもよく、出国して帰国するまでの3週間程度の短い期間でしたが、当時はインターネットもここまで発達していませんでしたから、日本の情報がまったく入ってこない状態でした。

そして帰国したら、わたしのまったく知らないアイドルグループが世間を賑わせていました。SPEEDと名付けられていたそのアイドルグループは、わたしが出国するときには誰も知らない存在でしたが、帰国後には誰もが知っているのです。

きっと浦島太郎が龍宮城から帰ってきたときの衝撃はきっとこんな感じだったのかもしれません。たった3週間以内だけで、世の中に大きな変化があります。そこにわたし存在していても、存在していなくても関係ないという事実。

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自分がいなくても世の中は動いているという当たり前のことを、思わぬ形で突きつけられたわたしは、その日からまた周りを気にすることをやめていきました。

何をするにしても自分の判断を大事にして、何よりも自分だけを大事にしていました。大学4年で大学のサッカー部を辞めることになったのはそう考えれば必然的な未来だったのかもしれません。

自分にとってどうしても認められないことがあり、周りのこともまったく考えずに退部しました。

あとはどんどん自分の世界だけを重視してきました。その間に重松貴志らしさが形成されていったと思えばまだ救われるかもしれませんが、実態はどんどん1人の世界にのめり込んでいくことになります。

最初に会社を辞めて独立したタイミングがまたひとつの転機になり、少しずつ周りの人たちのことが見えるようになっていきましたが、他の人に興味を持てないということは相変わらずです。

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いい意味では周りに振り回されることがないとも言えますが、例えば本気の恋愛なんてできないのだろうなとは思うわけです。例えばの話ですので深く考えないでください。

そもそも「本気の恋愛ってなんだ?」なんて言い出すタイプですので、出来るできない以前の問題ですが。一応保身のために言っておきますが、誰かを好きになることはあります。いやそれこそ深い意味はありません。

もっと他人に興味を持つことができたら、きっと違う人生だったのでしょう。でも現実はこんなわたしですし、今の自分が好きですから、他人に興味を持てずにやってきた41年を無駄だとは思いませんし、否定もしません。

ですが、もう少しくらいは興味を持ってもいいのではないかなと思い始めています。

どれだけ頑張っても、41年で築き上げた基礎はそう簡単には揺らぐことはありません。自分らしさを保ちながら、自分以外のことに興味を向けることができるはず。

そうすることで新しい世界に出会え、これまで見落としてきたことに気づくことができれば、わたしはさらに大きなステップを踏み出せるはずです。いきなりは出来そうにないので、変化はきっと少しずつですが。


「他人の目」が気になる人へ 自分らしくのびのび生きるヒント
著者:水島 広子
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