リュックひとつで世界を駆けるためにじっくりゆっくり断捨離中

Norway

定時退社日だったので走りこむつもりが、あいにくの雨。それならばとひさしぶりに断捨離をしています。不定期ではあるけど思い出したように持ち物を整理すると、以前はまだ持っておこうと思ったものがやっぱりいらないとなったりするものです。理想の部屋というのはホテルの1室のように無駄のないシンプルな部屋です。上の写真はそのホテルの1室ではなく、なんとノルウェーの刑務所の部屋だそうです。日本の刑務所は3畳の畳敷きのようですが、それはそれで悪くないかなと思うのです。狭すぎるのも問題ですが、きちんとしたキッチンさえあれば残り3畳でもあまり不便でないような気がします。むしろそのサイズで足りないのはモノが多すぎるからなのでしょう。

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。

方丈記の書き出しです。この世の中は永遠ではない。もちろんおいらたち自身も永遠ではないわけです。どんなにモノやお金を持ったところであの世にまでは持っていけません。だからといってすべてを手放すと不自由すぎます。まったく持たない暮らしというのは不便でお金もかかります。逆に持ちすぎる暮らしというのは多くのモノにとらわれた生き方を強いられます。いかにして必要なモノだけに囲まれて暮らすかというのが、おいらの課題でもあります。

トランクひとつで旅するように暮らす。トランクは好みではないので、おいらの場合はリュックひとつで旅するように暮らすのが最終的な理想形です。いきなりそこに行くにはまだまだおいらの煩悩が多すぎます。そこで理想を1段落とすとどうなるでしょう。車1台で旅するように暮らす。どうしても「旅するように」というのはおいらに欠かせません。定住というのはもっともっと先に考えることです。さて、車1台というのは車によっても違うのですが、そのとき所持している車と大雑把な括りでよいでしょう。これでもおいらにはまだ遠いわけです。

洗濯機と冷蔵庫がある段階で車1台というのはハイエースにでも乗らない限り理想論でしかありません。じゃあ家電を手放せば車に全部詰め込めるのかというと否。家電を除いたいまの荷物を持って引っ越すにはチェロキーで3往復は必要でしょう。ただ、遠く及ばないというわけでもなさそうです。最近は新しく何かを買うにしても古いものとの入れ替えであることが多いので、ゆっくりとではあるけれどもモノは着実に減っています。

そのせいもあってか、最近は家で物を探すことがなくなりました。なにがどこにあるのかほぼ把握できている状態です。アパートの中でアパートの鍵がなくなるなんてこと、以前の暮らしでは普通にあったことですが今は違います。いつも使うものは視界の範囲にあるか、いつも使う引き出しの中に入っているのです。物を探すというちいさなストレスから開放されるのがモノを減らす最大の効果かもしれません。

IMG 2241

かわいい雑貨のようなものを飾ってはいけないとかそういうことはありません。おいらの部屋には5体のガンプラがいます。きっとこれからも1年に2体ぐらい増殖するのでしょう。そういうものがあることで養われる感覚というものもあります。かっこいいものや美しいと思うものを見る習慣がないと自分がモノを作るときに良いデザインのものは作れません。大事なのはむやみに増やさないということです。新しく入ってきたら何かを減らさなければいけません。

以前のおいらは本が増えるたびに本棚を作って満足していました。そしてまた本が増えていき、また本棚を作る。いったいその先に何があるのでしょう。本を持つという所有欲が満たされるだけです。いや所有欲は満たされるどころか、逆にもっともっと本を欲しくなっていました。万有引力の法則。すべてのものは引き合うわけですから、モノが多ければ多いほど別のモノを引き寄せるのです。それを絶対的な悪だとは言いませんが、やっぱり不自由で不便です。

そういう連鎖から片足は抜け出せたように感じています。

ゆっくりじっくり時間をかけて、まずは車1台で旅するように暮らせるように。そしていつかはリュックひとつで旅をしながら世界中を走り回ろうと思います。

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