東西対抗東海道53次ウルトラマラソンを終えて

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2017年も終わろうとしていますが、今日の話は東西対抗東海道53次ウルトラマラソンです。

3年前、クレイジーランナーの三州ツバ吉さんに誘われて走った東海道。そのときに思ったのは東西から競い合ってどちらが先に真ん中に着くのか競い合えば面白いということです。

そこから始まった東西対抗東海道53次ウルトラマラソンですが、1回目は東軍がリタイアし、2回目は東西で1日の差がついてしまい、競うという雰囲気ではありませんでした。

ところが2回目と同じメンバーだった今年、結果的に5時間の差で東西ともに完走しました。100kmのウルトラマラソンでも5時間くらいの差がつくことは珍しくありません。ところが今年は250kmで5時間の差。

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スポーツに「仮に」という言葉は禁句ですが、もし仮に西軍の出口くんが2日目を岡崎で止めていたら、この順位は逆転していたかもしれません。もし東軍の立野さんが2日目にチャレンジしていなかったら、こんな競った結果にもならなかったでしょう。

初日に西軍の出口くんが120kmオーバーを走りきり、そこで立野さんのチャレンジ精神に火が尽きました。立野さんは24時間マラソンも走るウルトラランナーですが、出口くんは50kmの日本代表になるほどの選手。

単純に力の差を考えれば歴然ですが、力の差だけでは結果が出ないのがこの東西対抗東海道53次ウルトラマラソンです。そして2人ともそのことを深く理解していました。

出口くんは2日目に応援に来てくれた仲間の声で不屈の闘志を取り戻し、立野さんは彼の活動基盤であったSON(スペシャルオリンピックス日本)への熱い想いを忘れることなく走り続けました。

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ゴールしたとき、2人ともかなり興奮状態でしたが、それ以上にわたしのこころの中は熱く燃えていました。3日目の朝に、それぞれの距離が120km以上あったにも関わらず、その距離がどんどん縮まっていきます。

特に東軍の立野さんは驚くようなスピードでゴールを目指します。

このレース中、わたしは西へ東へレンタカーで駆け回ったのですが、この3日目はどちらがゴールするか分からないということで、どちらにも行けずにゴールの六所神社近くで待機していました。

待っていてもすぐにくるわけではないのに、他の作業がまったく手につきません。ただひたすらに2人を待ちます。

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最終的には出口くんが痛む膝をかばいながら44時間34分でゴール。立野さんは残り10kmで完全に消耗しながら49時間42分でゴールでした。

2人ともクタクタなはずなのに、もちろん完走後は打ち上げです。飲んで語らずにはいられない。わたし以外の2人もそうだったに違いありません。

そして2人の口から出てくるのは「もっと上手く走るにはどうすればいいのか」ということ。この飽くなき向上心が彼ら2人を成長させ続けるのでしょう。

さて、わたしはどうでしょう?

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このレースを設定したときに「人間は1日60kmなら毎日でも走れる」という考えがベースにありました。60km×4日で240km。そこにちょっとだけ努力を付け加えれば、マラソンランナーなら誰でも完走できると考えました。

ところが、2人は3日で完走しました。3日で完走するには1日に80km以上走らなくてはいけません。しかも夜23時から朝の5時までは走れないという制限付きです。

同じことを自分にできるのか。1日80kmオーバーを3日間続けられるのか。

正直、ほんの少しも自信はありません。そこに楽しさを見つけられないというのもありますが、比較的メンタルが弱いわたしには、苦しくなってからの残り10km、20kmを走りきれる自信がありません。

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50〜60kmは楽しく走れます。そこからの20kmを笑顔で走れるようになりたい。2人の走りを見ながらそんなことを思いました。

3日間で250kmを走るという挑戦をわたし自身がすることはないとは思いますが、それができるくらいの走力は身につけたいというのがわたしの願望です。

そんなわたしは1月2日から水戸街道111kmを2日間で走ります。2人に比べると本当に短い距離です。でも一緒に走ってくれる人もいます。

http://www.trailrouteview.com/user/demo/gmap/view.html

上記URLのメンバで「水戸街道ラン」を選んでもらえれば、現在地がわかります。2日3日で特に予定がなくて並走してもいいよという人がいれば、現在地を見ながらぜひ駆けつけてください。

初日は水戸から牛久の「ライフツリーひたち野うしく」まで走り、翌日は東京の千住まで走ります。お正月なのでグルメランとはならないとは思いますが、ゴールの北千住なら居酒屋くらいは開いているはずです。

残り5kmでも10kmでも大歓迎です。そのまま新年会&打ち上げを楽しみましょう。


下町ボブスレーの挑戦 ジャマイカ代表とかなえる夢
著者:細貝淳一、奥田耕士
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