MEDIFOAM(メディフォーム)で水戸街道111kmを走ってみた

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年始2日からの水戸街道ラン111km。今回は直前のタイミングでMEDIFOAM(メディフォーム)のシューズを履かせてもらえるということで、ランナーに話題になっているシューズがどんなものなのか感じながら街道ランしてきました。

わたしが年末に不在にしていた都合で、MEDIFOAM(メディフォーム)が届いたのは1月1日。流石にノーランで111kmを走る勇気はなかったので、前日に7kmほどのテストラン。

最初は走り方が掴めませんでしたが、ミッドフットのイメージで走ると一気に走りが良くなったので、その感覚を維持したまま、翌朝の始発で水戸へと向かいました。

今回はラン仲間との2人旅。8時半に水戸駅で待ち合わせをします。

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そこから水戸街道の起点まで2kmくらい。結果的には9時ちょうどのスタートになりました。こんな遅い時間にスタートする街道ランは初めてかもしれません。

今回送ってもらったシューズはMFR1030、アッパーのカラーに特徴があるモデルです。こんな派手な色のシューズを履いたことはありませんが、これはこれで注目してもらえるので走る広告としては悪くありません。

ときどき勘違いされるのですが、わたしは派手好きでも自分大好き人間でもありません。

目立たなくては生きていけないこの世界で、自分をプロデュースしている結果、いつも自撮りばっかりしているわけです。ちょっと奇抜な服装をしているのもそのためです。

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人間は個性も大事ですが、やっぱり見た目での印象も重要です。

シューズだってこれくらい派手でもいいじゃないですか。MEDIFOAM(メディフォーム)のシューズは大人しい色使いの物もありますが、気になるデザインのものが主流です。

大手メーカーに対抗しようと思うと、これくらいのインパクトがないと生き残れません。もちろんMEDIFOAM(メディフォーム)の本質は別のところにありますが、その本質を知ってもらうために、まずは気になる存在でなくてはいけません。

水戸街道は五街道に準ずる脇街道(脇往還)と呼ばれる街道です。伊勢路や羽州街道、佐渡路などが脇街道にあたります。脇街道の全長は6500kmもあるらしく、これをすべて走るのもロマンがあります(走るとは言っていない)。

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水戸街道の別名は江戸街道で、水戸藩主は江戸詰めが基本でしたので、家来の往来が多かったとのこと。各宿場町には水戸藩専用の旅籠などもあったとか。

水戸街道から北は磐城街道と呼ばれ、明治以降は磐城街道と水戸街道を合わせて陸前浜街道という名前に変わっています。

最初の宿場町である長岡宿までは約9km、あまりペースを考えずに走っていましたが、6:30/kmくらいのスピードが出ます。これは狙ったのではなく、MEDIFOAM(メディフォーム)に任せて走ったらそうなっただけです。

結果的には、最後までこの6:30/kmがこの旅ランでの基本ペースとなります。

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実は初日の朝に起きたとき、少しだけ左膝に異変を感じていました。軽い痛みのようなものがあり、前日のMEDIFOAM(メディフォーム)でのテストランの影響だとは思いますが、走り出すと痛みが消えるので無視しています。

膝の痛みというのは2種類あって、すぐに走るのを止めなくてはいけないものと、あまり気にする必要のないものがあり、その判断が難しいのですが、今回は後者だと判断して、そのまま走り続けます。

30km地点の石岡で昼ごはんを食べた後、痛みははっきりしたものになります。ただし、ここでも痛みに反応するのではなく、体全体をリラックスさせて走ると痛みはスッと消えていきます。

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ここまでのランで気づいたのは、MEDIFOAM(メディフォーム)は正しいフォームに導くためのシューズだということです。衝撃吸収と反発力が注目されるMEDIFOAMミッドソールですが、わたしはこのシューズの本当の魅力はスタビライザーにあると感じました。

ミッドフットできれいに着地すると、ヒザのブレもなくまっすぐに進みます。フォアフットやかかと着地をすると、膝がプロネーションしてブレるのがわかります。これはシューズ底面につけられているスタビライザーが効いているからなのでしょう。

膝がブレないのですっとまっすぐに足が出ますが、それはシューズによって自分の走りを矯正しているような状態です。ですので、膝に負担がかかったり、いつもと違う筋肉が張ってしまいます。

本来なら、膝に負担を感じるくらいで走るのを止めて、シューズを履き替えるか練習を追えるのがベストです。それを毎日繰り返すことで、クセが矯正されてスムーズな足の運びができるようになります。

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ただわたしは、この旅ランにMEDIFOAM(メディフォーム)だけしか持ってきていません。「痛みが出るのは悪いことではない」と信じて初日の58kmを走りきりました。良薬口に苦しと言いますしね。

8時間46分でしたので、旅ランとしてはちょっと驚くような速さです。

この速さの原因がMEDIFOAM(メディフォーム)によるものなのか、年末までに行った筋トレの成果なのかは分かりません。シューズの評価で難しいのは、結果が出たとき出なかったとき、それが本当にシューズの影響なのかわからないということにあります。

これはサプリメントでも同じことで、まったく同じ状況を作り出すことができないため、本当に効果があったのか、どれくらい効果があったのか数値で示すことができません。

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今回はMEDIFOAM(メディフォーム)で走りましたが、ナイキ ズーム ヴェイパー4%だったらどうでしょう?地下足袋だったら?FLOPEEZEだったら?履き慣れた和紙布シューズだったら?

これは問い自体が間違っています。

とにかく初日はこれまでにないスピードでホテルを予約したひたち野うしくまでやってきました。十分な時間がありましたので、もちろんお酒を飲むわけです。

それでもまだ時間があったので、足のケアをしておきました。膝の痛みは筋肉痛のようなものだと判断しましたが、万が一過負荷になっていたら、走りながらリカバリーできるというMEDIFOAM(メディフォーム)で膝を痛めたとなるとちょっと笑えません。

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とはいえ、マッサージの知識があるわけではありませんでしたので、膝はいじらないことにしました。

膝はそのままにして、走っているときに気になった左足首を重点的にほぐします。左足首は裸足でのインターバルで傷めたもので、さらに左足裏のケガをかばった走りを続けたことによって、非常に悪い状態になっています。

それが浮き彫りになっているということが、MEDIFOAM(メディフォーム)の本質かもしれません。おかしなフォームになっているので、それを矯正することで足首に負担がかかっているように感じます。

眠る前に足の甲と足首をしっかりほぐして、翌朝のスタートを迎えました。

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膝は決して良い状態とは思えませんし、右膝もうっすらと違和感があります。ただし、これも走り出すと関係ありません。スタートなのでジョグから入るつもりが、気がつけば6:30/km。まったくつらくありません。

牛久宿、若柴宿へと進んでいきます。水戸街道は宿場町がそのまま現在も大きな集落になっているところが多く、どんなお殿様が住んでいるのだと首を傾げたくなるような、大きな門の家がズラッと並んでいます。

そういう集落を走っているうちはいいのですが、2日目は強風に悩まされます。少し気を抜くと歩道から車道に飛ばされてしまいそうになる強風で、自然と上半身と地面と捉える足に力が入ります。

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20kmも行かないところで、足がパンパンになり。これはまずいと思って全身脱力。「わたしは柳、わたしは柳」と呪文のように口ずさんで風に抗うのではなく、風を受け流す走りに切り替えます。

結果的にはこれが良かったようで、再び6:30/kmのペースを取り戻します。

柏でもう1人のラン仲間が合流し、とりあえずランチ。ここでカレー屋さんを選ぶという暴挙に出ます。少しだけ並走してくれた地元の人が、美味しいカレーのお店があるというので。

旅ラン中に食べてはいけないもの。それがカレーと肉の塊です。ポークカレーにはばっちり両方入っています。カレーは内蔵を刺激しますし、肉は消化に時間がかかります。

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それでも食後のジョグも気がつけば6:30/km。測ったように同じ走りになるMEDIFOAM(メディフォーム)。ただし、それで小金宿まで走ったところで、胃が気持ち悪く……えぇ自業自得です。

気持ちは悪くてもペースは落ちません。それどころか45kmくらい走ったところで、体全体が「入った」状態になり、リラックスしているのに6:00/kmになっています。

「入った」という状態を説明するのは難しいのですが、肩甲骨や臀部の筋肉など、すべてのパーツが本来あるべき場所に揃う状態だと思ってください。これは意識してできるのではなく、走っているときにときどきその状態になります。

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ただ、これまで経験したどの「入った」よりも、きれいに収まっています。そこでわたしは確信しました。MEDIFOAM(メディフォーム)は体を整えるためのシューズだということを。

履けば誰でも体が整うわけではありません。それでもミッドフットでの着地できれいにまっすぐに走れるなら、体は理想の状態に近づいていきます。毎日このシューズできちんとしたフォームで走れば、おそらくケガをする確率は大幅に減ります。

ただ、このミッドフット着地の重要性については、販売元でも何も言っていません。これに関しては、後日RUNNING STREET 365でレビューを書きますが、MEDIFOAM(メディフォーム)が面白いシューズであることは間違いありません。

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江戸川を越えたあたりから信号が多くなり、スカイツリーも視界に入ってきます。ここでのペースダウンは仕方ないのですが、さすがに残り5kmというくらいでは疲労困憊です。

そして2km手前で重要なことに気づきます。参考にしていた水戸街道の地図で荒川をありえない角度で通過していました。「そこに橋はないだろう」というようなコース取り。

残り2kmでゴールだと思ったところでプラス1kmの遠回り。何の罰ゲームでしょう。

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これはさすがに凹みますが、千住大橋から眺めるマジックアワーの東京。111kmを走ってきたご褒美がそこには用意されていました。残念なことが必ずしも悪い結果になるわけではない。年始からそんなことを学びました。

ただ旅ランとしての2日で111kmは短いな。そういう感想も持ってしまいました。冬とはいえ、120〜140kmくらいが理想でしょうか。自分でハードルを上げてどうする?そうは思うものの、意外と元気な状態で千住宿にゴールしました。

それから一夜明けて、膝の状態を確認します。軽く痛みはあるものの、やはり筋肉痛に近い障害ですので、数日すれば痛みは消えてくれるはずです。これは走りを良くするための痛みなのでしょう。

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ケガをしなくなるということが売りのMEDIFOAM(メディフォーム)で「膝が痛い」というのはかなりイメージが悪いかもしれませんが、わたし個人としてはかなりポジティブに考えています。

痛い場所はそもそも問題を抱えていただけで、それが表面化していなかっただけのこと。それを放置すれば、取り返しのつかないケガにつながる。そこからゆっくりと安全圏に誘導してくれるシューズ。それがMEDIFOAM(メディフォーム)だとわたしは感じました。

今回はロング走での試しでしたが、近いうちにスピード練習にも取り入れて、どこまで走れるのかを確認した上でRUNNING STREET 365で紹介記事を書こうと思います。


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著者:西尾 幹二
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