五街道制覇プロジェクト最終章「中山道69次ラン」1日目

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7月31日
16時30分 京都駅前

五街道のすべてを走るというこの企画。そのスタートとなったのが2014年の年末から2015年の年始に行った東海道ランでした。ラン仲間でもあるクレイジーランナーの三州ツバ吉さんの思いつき。

その時は「絶対に無理」だと思ったものの、胃潰瘍を患いながらもなんとかゴール。せっかく東海道を走ったのだから、五街道すべてを走ってみたいと思い、そこから始まった五街道制覇プロジェクト。

日光街道、奥州街道、そして昨年夏の甲州街道を経て、残っているのは540kmの中山道のみ。

中山道は長野県を通過することもあり、冬に走るのには不適。そうなると夏しかないわけですが今年の夏の暑さは半端ではありません。各地で40℃超えを記録する驚くべき暑さ。

こんな中を走って無事帰ってこれるわけがない。いや、そもそも完走できるイメージがまったく湧きません。でもスタートしないことにはゴールもないわけで、京都にまで来たわけだからもう走り出すしかありません。

腹をくくって京都三条大橋に向かおうとするわたしの足を止めるかのように、サントリーの京都工場から京都駅前にやってきた京都産プレモルの出張工場のブース。

これから走るというのにビールなんて考えられないと思うかもしれませんが、このときはもう38℃という京都の暑さとこれから始まる途方もない旅に冷静さを失っていたのでしょう。

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18時45分 京都三条大橋

何度目の京都三条大橋でしょう。五街道制覇プロジェクトの1歩目となったのは2014年12月28日。あれから3年半の年月が経過しています。まさかこんなにも早く最後の旅のスタートラインとして立つ日が来るとは。

中山道も含めた五街道は、本来退職後の楽しみとしてとっておくもので、長い人生の中で達成しようと思っていた目標でもありました。そんな旅の最終章が42歳の夏にして始まろうとしています。

そういえば、わたしは自分で漠然と立てた目標はすべて前倒しで行ってきました。「◯歳までにしよう」と思っていたことは、その年齢になるまで待てずに衝動的にやってしまう。

人生は有限ではない。そう思うと、やりたいときがやるべきとき。そしてきっと今が中山道を走るべきとき。五街道制覇プロジェクトを終わらせるときなのでしょう。

そんな想いを持って、京都三条大橋をスタートします。気温はまだまだ高め。ちょっと走っただけで滝のように汗が流れていきます。とはいえここからしばらくは勝手知ったる道。

いつか食べてやろうと思っていた逢坂峠の鰻は今回もスルー。

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20時29分 大津宿(10.4km)

大津宿は碑があるだけで、街全体では街道だったことがほとんど分からない。滋賀県庁のある街だけあって、開発が進んでいるのもあって宿場町の雰囲気を感じることができない街。

この時点でパソコンを持ってきたことを軽く後悔した。たった1kgだし、あってもなくても大して変わらない程度の仕事しかしないつもりなのに、なぜか手元にないと不安になる。その不安と引き換えの1kg。

買ったばかりのモンベルのリュックは、軽さ重視にしたのもあってリュックの重さがしっかりと肩に食い込む。上半身が軟弱なわたしは10km程度でその重さに辟易することになった。

大津宿を出発してすぐ。信号の切り替えに合わせてスピードを落として歩いていたら、いきなり足に力が入らなくなって膝から崩れ落ちる。

そう言えば昼から何も食べてないことに気づきようやく食事。

炭水化物が必要だったので、天下一品でラーメンとチャーハンのセット。ここではビールをグッとガマンする。少なときに好きなように飲めないことだけが旅ランの難点でもあります。

ラーメンでエネルギー補給をしたものの、やはりまだ不足しているようでここで一気にペースダウン。あやうく草津宿到着が日をまたいでしまうところに。

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23時25分 草津宿(23.3km)

思った以上の湿度と体の重さ。ちょっとでも先に進んで起きたいところでしたが、ここで荷物をおろしてしっかりと休憩。草津宿は東海道と中山道の分かれ道。大きな本陣も残っています。

いつもならここから東に向かうのですが、ここでは初めて北東へ向かいます。しばらくは東海道新幹線と並走するような感じですが、当然この時間になると新幹線は通っていません。

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8月1日
0時48分 守山宿(28.7km)

守山宿からは本格的な中山道。ここからはかなり寂れていると勝手に思い込んでいましたが、きちんと中山道であることが分かるような街づくりがされていました。

宿場町のあちこちに旧中山道宿場町だったことが分かる案内板があります。

やっぱりこういうところには昼間に来たいなと思いつつ、この時期の昼間に走ったらきっと10分で消耗しきってしまうはずです。そういう意味でナイトランは正解ですが、宿場町を満喫できないのはもったいないところです。

次の宿場町は武佐なのですが、その前に鏡の宿という中山道の非公式宿場町を通過。中山道の宿場町は67(大津と草津を合わせて69)とされていますが、宿場町の間が長い場合には、こうした間の宿がいくつかあります。

鏡の宿は源義経が元服した地だとか。興味はあるのですが暗いのもあってここもスルーします。

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4時20分 武佐宿(43.6km)

途中の道の駅で軽く仮眠を入れたのもあって、武佐宿に到着したのは空がやや明るくなりそうな4時台。ここまでの道で歩道のない国道を何度も通過することになり、眠気もあってかなり危険な状態でした。

このままではまずいと思い、しっかり明るくなるまで武佐宿で仮眠します。

このあたりは宿場町の間がとても長いので、集中力を維持するのも大変です。初日ですので体力は余計に残っているはずなのに、フルマラソンの距離ですでに体はボロボロです。

とはいえ少なくとも1日60kmは必須。この日の休憩を入れるまでにはあと16kmは走らなくてはいけません。

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6時30分 愛知川宿(53.0km)

愛知川宿に到着したときには、完全に朝。世の中が動き出している時間でした。ここの本陣は近代的な建物に変わっていて、どうやらこの日がその本陣施設のオープニング。

もちろんこの時間では空いていません。

ちょっと気になるなとは思ったものの、ゆっくりと上がっていく気温に徐々に恐怖を感じ始め、気温が上がりきらないうちにと先を急ぎます。

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7時54分 高宮宿(61.2km)

8時前になんとか初日の目的地でもある高宮宿に到着します。さすがに60kmまでくると走るのではなく歩くしかできません。ただ明るさもあって夜中よりはまだ体が動きます。

高宮宿は彦根の南側。

大きな街でスーパー銭湯もあるので、初日のランはここで終了としました。旅ランではお風呂に入れないことも珍しくないのですが、今回はラッキーにも初日からお風呂ありです。

予定通りの距離と、思ったよりも動かない体。うまく折り合いをつけての60km。これではちょっと先が思いやられますが、とりあえずはノルマ達成の初日でした。


ちゃんと歩ける中山道六十九次 西 藪原宿~京三条大橋
著者:八木 牧夫
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