練習は嘘つかない?第9回宮ヶ瀬湖24時間リレーマラソン

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この土日は毎年恒例の宮ヶ瀬湖24時間リレーマラソンでした。こういうのに出るときには、いつも幹事になるのなるのですが、この大会は友だちに誘われての参加なので、珍しく1ランナーとして走っています。

今年で4年連続4回目の参加になりましたが、参加しているチームのメンバーが毎年のように変わっています。その結果、今年はめちゃくちゃ速いランナーが揃い、嫌な予感しかしません。

しかも10日前に中山道540kmを走り終えて、まだまだ疲労が抜けない状態。中山道を終えてから、毎日練習はしていましたが、スピードを出したのは1度もありません。

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リレーマラソンのコースは1周約1.8kmで、みんなの体力があるうちは1周交代。ということは1マイルレースを走るようなものです。しかもスタート直後に丘をひとつ越えるという難コース。

スタートするまでは1周を何分で走れるのか、まったく予想もできません。とにかく24時間足を持たさなければいけないので、この日の相棒に選んだのはナイキ ズーム ペガサス ターボ。

シューズの発表会で試走したときには、無理ないペースで1マイルを6分程度で走っています。まさかそこまでペースを上げるのは無理ですが、気持ちとしては1周ならキロ4分以内で走りたいところ。

足の状態は分かりませんが、少なくとも体重は3kg落ちていますので、疲労と相殺してもそこそこのスピードは出せるはずです。

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ちなみに過去のベストラップはこんな感じです。

2017年
1周:7分4秒
2周:16分28秒
3周:25分11秒

2016年
1周:6分51秒
2周:15分23秒

2015年
1周:7分11秒
2周:15分30秒
3周:27分34秒

1周だけのラップなら2016年の6分51秒がベストラップで、1回の走行で2周したときも2016年の15分23秒です。夏場のレースがあまり得意ではないのもあって、3年間でそれほど大きな変化はありません。

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それでも今年はハルカススカイランに向けて、きっちり体づくりをしていますので、ほんの少しだけ自分に期待していました。安定していい走りができるのではないかと。

わたしの走行順番は12人中11番目。1人は夕方からの参加なので、スタートの時点では最終ランナーです。メンバーの走力を考えれば、1時間30分くらいで自分に順番が回ってくる計算になります。

自分の順番までに余裕がかなりありますので、第1走者がスタートした直後にコースを逆周りしながら、チームメイトや個人で参加している人たちを応援します。

そうなんです。宮ヶ瀬湖24時間リレーマラソンは今年からソロの部ができ、男性参加者は19名。アクセスがかなり悪い大会なうえに告知もあまりされていないのもあって、かなりの少人数でしたが、そもそも今年のチームの部ですら100チームしか集まっていません。

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年々さみしくなっていく会場。来年はソロの部で出ようかと思っていますが、来年に大会が開催されるのかすら不安になるくらい小規模化が進んでいます。

ランナーとして考えたときには、コースが空いているので、これくらいのチーム数のほうが走りやすくはあるのですが。

大会のスタートから1時間23分経過したところで、わたしに順番が回ってきます。

とにかく頑張り過ぎないこと。もちろんスピードは出せますが、少なくとも笑顔で走れるペースを目指します。言うはたやすく……ですが。

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ただ、ナイキ ズーム ペガサス ターボなので、どちらにしても無理に地面を蹴ってもスピードは出せません。とにかく正しいフォームになることだけを意識して走り出しました。

1本目:6分39秒(キロ3分48秒)

それほど追い込まなかったことを考えると、想定外に速いタイムが出ました。1本目にして過去の自己ベストを12秒も上回っています。もしかしたら、本当にハルカススカイランの練習の成果が出ているのかもしれません。

でも大事なのは、このペースをできるだけ長く続けること。最後まで続けられなければ意味がありません。

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自分の順番が終わったら、すぐにサンダルに履き替えて体ほぐしのためにコースを逆周りに歩きます。その後はしっかりと自分の手で筋肉をほぐします。栄養補給も水分補給ももちろんきちんとして万全の状態で次の1本に備えます。

2本目:6分36秒(キロ3分46秒)
3本目:6分38秒(キロ3分45秒)
4本目:6分38秒(キロ3分48秒)
5本目:6分36秒(キロ3分46秒)
6本目:6分45秒(キロ3分50秒)

1周の計測が毎回数十メートル違うので、平均ペースは参考程度にしかなりませんが、5本目まではすべて6分40秒以内で走っています。6本目のペースが落ちたのは日が暮れて、コースが見えにくくなったためです(疲労もありますが)。

周辺が暗くなるとスピード感が狂ってしまいますので、この失速は致し方ないとことです。ペースが落ちましたので、ここからは1回の走行で2周・2周・3周・2周と周回数を増やして走ります。

7本目:15分11秒(キロ4分18秒)
8本目:14分45秒(キロ4分11秒)
9本目:23分25秒(キロ4分28秒)
10本目:14分34秒(キロ4分9秒) 

2周での自己ベストも3周での自己ベストもこれまでのタイムを大きく上回っています。日が沈んでからは寒さを感じるくらいの状態だったというのもありますが、3周走った9本目を除くと、徐々にペースが上がっているのも驚きです。

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自分の番が終わったら、足を休ませることを徹底したのも良かったのでしょう。疲労しにくいナイキ ズーム ペガサス ターボの効果もあったのかもしれません。もしかしたら、トレーニングの成果なのかもしれません。

いずれにしても、夜中でもきっちりと走れているということは大きな自信になります。

ただ、明け方に明るくなってから走った10本目は、内臓が締め付けられて、リレーマラソンでなかったら立ち止まっていたくらいの痛みに襲われました。完全にオーバーペースだったのでしょう。

でも、チームは走るたびに順位を上げていたので、とても手を抜ける雰囲気ではありません。苦しみを抱えながらもなんとか襷をつないで、最後の1本に向けて準備をします。

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最後は1周だけでいいのですが、どうもこのままだとアンカーになってしまう可能性があります。タイミング次第では1周のはずが4周走らなくてはいけない状態になります。

それはさすがに足が持たないので、最後の1本に集中力を高めていきます。

そして受け取った黄色い襷。いきなり上り坂で足が空回りしないように、ピッチを小さくして見た目は軽々と上っていきます。そして下りはストライドを伸ばしたい気分をガマンして力を溜め込みます。

下り坂の下でハイタッチの行列がありましたが、そのうちのいくつかは謝りながらスルーします。また内臓が痛み始めたのもあって、ハイタッチをする余裕もありません。

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もうここまで来たら倒れたっていい。そんな気持ちで交代エリアに飛び込んで最終ランナーにすべてを託しました。

11本目:6分48秒(キロ3分53秒)

1周でのワースト記録でしたが、ここでの足の状態を考えれば上出来です。最後まで4分を越えなかったことで、自分のやってきた練習が決して間違っているわけではないという確信へと変わりました。

きつい練習を重ねてきたことで、いまの自分の体はこれまでにないくらいにしっかりと仕上がりつつあります。知らないうちにワンランクアップしているのかもしれませんが、これはハルカススカイランが終わったときに判断することです。

ただ、短い距離なら確実に成長の跡が記録として現れています。

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とにかく疲れた24時間でしたが、得たものの大きさは計り知れません。ハダシスト42歳の夏は、ランナーとしての分岐点になる可能性があります。

とはいえ、サブスリーにはもう興味もありませんし、相変わらず闘争心はほとんどありません。わたしが目指しているのは、自分の体を自分でコントロールできるようになることだけ。

2018年の夏はこれまで以上に、体のコントロールが上手くいっているように感じています。ここからさらにどんな変化をするのか楽しみにしています。もしかしたら、愛媛マラソンはカメラを持ってのサブ3.5もあるかもしれません。

二兎追う者は一兎も得ずといいますので、目先の目標はあくまでもハルカススカイラン。順調に仕上がっていく体をあと2ヶ月でさらに磨き上げて、納得する結果を出せるようにさらに精進。

理想の走りにゴールなんてありません。現状に満足することなく、さらなる高みを目指します。


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