GPSランニングウォッチが自分の限界を作ってしまう?

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マラソンはやっぱりメンタルのスポーツだなと、花蓮太平洋縦谷マラソンを走って強く感じました。レポートでも書きましたが、あの日のわたしはGPSランニングウォッチをつけていませんでした。

そのため、自分がどれくらいのペースで走っているのかはまったく分かりません。

コース全体の路面状況も分からないので、とにかく余力を残しながら走ろうというのが頭にありましたが、結果的には6年ぶりに裸足で4時間以内に完走しています。

6年前はかなり必死のパッチで、足裏に血豆を作りながらの3時間53分31秒というタイムでした。

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こんなに痛い思いをしてまで、裸足で頑張って走る必要はないということで、そこからは裸足でタイムを追うことはやめていました。ところが今回は自分の気持ち良く走れるギリギリのペースに落とし込んだ結果、サブ4だったわけです。

もしGPSランニングウォッチを持っていたら、このタイムでは走れていなかったかと思います。

実際にGPSランニングウォッチをつけた台北マラソンはネットタイムで4時間24分11秒です。そこから1週間、左足の甲にシャレにならないレベルの痛みが発生したので、正直リタイアも選択肢にありました。

結果的には、スタートしてから1度も痛みが出ませんでしたが、もし自分のペースが分かっていたら「速すぎる」と自分で自分を制していたはずです。

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でもペースがわからないから、潰れてもいいやという気持ちもあって、とにかくきれいに走ること、リズムを保つことばかり考えていました。両足のアキレス腱が固まったときは、さすがに「ここまでか」と思いましたが。

そこからペースが落ちたのは明らかですが、いったいどれくらい落ちたか分かりません。

タイムも距離も分からないので、やるべきことは皮算用ではなく「ベストを尽くす」ことだけに絞られました。そうなると集中力が増していったのでしょう。アキレス腱の違和感もなくなり、足が思うように動き出しました。

いつも言っていることですが、痛みは感情ですのでコントロールすることはできます。足裏の痛みだって、関節や筋の痛みだって同じです。痛みの感情を超える感情を与えれば、痛みはなかったことにできます(それがいいことだとは思いませんが)。

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でも、GPSランニングウォッチでペースや残り距離が分かっていると、頭の中で痛い理由を考え出し、痛みを受け入れようとしてしまいます。それが台北マラソンの残り2kmでした。

「どうやっても4時間30分で走れるし、無理する必要ないやん」と、一気にペースダウン。

花蓮太平洋縦谷マラソンは、すべて自分の感覚だけです。残り5kmからは距離表示がありましたが、手首に巻いていた活動量計の表示は雨に濡れて見えにくく、現在の時間もなんとなくしか見えません。

ただ頑張るしかありませんので、声援を背にして残った力を振り絞ることだけに集中しました。

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その結果が予想外のサブ4だったわけです。ここで言いたいのは、別に4時間以内に走ったことを自慢したいわけではなく、少なくとも4時間以内で走れるポテンシャルが備わっていたのに、これまで自分で勝手にセーブしていたということです。

もちろん、意図的に5時間以上かけて走ったこともあります。声援が多い大会では制限時間いっぱい使って走りたくなります。でも、そうでもない台北マラソンのような大会で力を抑える必要はないわけです。

実は、台北マラソンの4時間24分11秒だって、自分の中では「そこそこやるやん」って思っていたんです。だって、ちょっと頑張った4月のかすみがうらマラソンよりもタイムが良かったんですから。

自分で自分の限界を勝手に作り上げた典型的な例です。

そして、それを作り出したのは、自分のペースが分かってしまうGPSランニングウォッチという魔法のアイテムです。

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個人的には、あまり頼っていないつもりだったのに、完全に頼り切っていたようです。そういえば失敗レースではことごとく、自分で決めたペースを「守らなきゃ」となって、後半大失速していました。

最近になってようやく、走り出してからペースを決めるようになってきましたが、愛媛マラソンのようにタイムを追うレースではやっぱりどこかで頼ってしまっているのでしょう。

そういう意味では、次の愛媛マラソンは時計なしで走ってみるのもありかなと考えています。1月にTAMAハーフマラソンを走りますので、まずはそこで試してみて、いい感触を得られたら本番でも試してみるとしましょう。

時計忘れたら自己ベスト更新という話は珍しいことではありません。周りでもよくある話ですし、今回の愛媛マラソンは失敗してもいいレースですので、何かを試すのにはちょうどいいかもしれません。

今日の1枚

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台北の延三観光夜市にて ものすごくローカルな夜市で、これぞ台湾って感じがする熱気が溢れた場所


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