骨盤を意識して走るためにピラティスが最適だと思う

骨盤の良い例(中学生)と悪い例(河童)

骨盤の向きの良い例(中学生)と悪い例(河童)

先週の大山トレーニングでつかんだ骨盤を立てる感覚。これを普段の練習でも意識してみると面白かったので、ちょっと書いておこう。以前のブログで体を後傾にスピードが出ると書いたのを覚えている人がいるかもしれない。それに関連するというか、なぜそうなるのかがわかった。その前にランニングフォームの前傾・後傾について共通認識が必要だ。マラソンのトレーニング本によって前傾・後傾の評価が違ってくる。体を前傾にして重力を利用して走るべきだという指導者もいれば、後傾のほうがスムーズに足を運べるという指導者もいる。

この考え方はどちらも正しい。骨盤がしっかりと立っているならあとは走りやすいほうを選べばいい。前傾がよいという指導者のもう後傾のイメージはへっぴり腰で、後傾がよいという指導者は前傾のイメージを腰折れとしているのではないかと思う。マラソンの本を書くような指導者が普段見ているのはトップランナーたちだ。しっかりとした筋力があることがベースになっている。あたり前のように骨盤を立てて走ることができている。それが前提で前傾・後傾の議論をしているわけだけど、市民ランナーの多くはその前提があることに気づかず、前傾・後傾を表面的に捉えてしまっている。

大事なのはあくまでも骨盤を立てることだ。そのことで股関節が無理なく稼働することができるようになる。1歩に使うエネルギーが少なくて済む。その上で前傾をすれば重力も利用することになるので格段にエネルギーのロスが減る。ただし、着地の際に足が受ける衝撃が大きくなる。逆に後傾にしろというのは「骨盤を立てろ」という指示なんだろうと思う。後傾にすることが目的なのではなくあくまでも骨盤を立てることが重要なのだ。なぜ「骨盤を立てろ」と言わないか。それは指導者が現役だった頃にそういう指導を受けていないからだ。感覚でわかっているけど、骨盤を立てることをうまく説明できないんじゃないかと思う。

では骨盤を立てるというのはどういうことか。これを言葉にするのはやはりおいらでも難しい。おいらとしては頭頂を糸で引っ張られるような感覚とおしりの筋肉を下側に巻き込むような感覚なんだけど、これは人によって多少違うかと思う。そもそもほとんどの人は骨盤を思ったように動かすことができないんじゃないかと思う。ピラティスのようなトレーニングを行うことでインナーマッスルを意識できるようになって初めて骨盤を動かせれるようになる。

じゃあ、骨盤を立てるって言葉でわかっても意味が無いんじゃないかと言われそうだけど、実際そういうもんだ。単語を覚えないと英会話ができないように、インナーマッスルを整えないと骨盤を意識して動かすことはできない。なにもピラティスにこだわる必要はないけど、おいらはピラティスをするようになってから体の声を聞けるようになった。他の体幹トレーニングでもじゅうぶんなのかもしれない。ただ、きちんとしたトレーナーと相談しながら行うことが最低限必要。本当はランニングだって思いつきで走るよりはトレーナーから習ったほうがいい。

いずれにしても骨盤を立てるというのはランニングの、いやあらゆるスポーツの基本なんじゃないかと思う。万里の長城マラソンが終わったら個人フットサルに行って試してみるつもりだ。もちろん、日々の生活で常に骨盤を意識しておくことも必要。いまは意識して骨盤を立てているけど、本来は無意識で立てられるように、いや普段から骨盤が立っている状態をキープできるようにならなきゃレースなんかで疲労が出てきたときに結局前のフォームに戻ってしまうだろうから。

こうなってくると次の24時間マラソンが楽しみでしょうがない。これまでの記録は間違いなく更新できる。その上でいったいどこまで記録を伸ばせるのか考えただけでわくわくする。まずは万里の長城マラソンで結果を出す!いや、万里の長城は楽しく走りたいなぁ…

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