先に伝えておきますが、わたしは決して東京マラソンが嫌いなわけではありません。そろそろもう1回走りたいなという気分になってるくらいには、いい大会だと思っています。
ただ2019年の今回は、ちょっといつもの東京マラソンと違うように感じます。あまり評価が良くないさいたま国際マラソンや横浜マラソンのような、イケてない雰囲気が漂っているように感じるのはわたしだけでしょうか。
あくまでも、個人的な感覚ですが。
エキスポがお台場になったのは、会場確保ができなかったのでしょうから仕方のないことです。ただ、あの規模のエキスポをするのに前日受付が必要だったのでしょうか。
いや、必要なのは知っています。協賛企業などにお金を出してもらうために。
今回、強く感じているのは、お金のかけどころがどこかズレているのではないかということです。繰り返しになりますが、あくまでもわたし個人の感覚でしかありませんが。
違和感があったのは東京マラソンのエキスポでしたが、その後に参加案内のゴール周辺のマップを見て、ひとつの推測にたどり着きました。以前とは違う人が仕切っているのでは?と。
少なくとも、わたしの知っている東京マラソンは、間違って情報が伝わるようなことのないように、最新の注意が払われていました。これは簡単なようでとても難しいことです。
人は誰だって自分が間違っているとは思いません。だから、自分が伝えようとしたことは、必ず伝わるのだと思いがちです。でも、大体のことは間違って伝わります。
今回のゴール後のマップは、作った人なりの親切が込められていました。でも、「これでは伝わらないかもしれない」という視点が抜けています。そのため理解するのに、何度も見直しました(自分が出るわけでもないのに)。
誰が作ったかはいいとして、これでよしと承認した人がいるわけです。以前だったら、こんな分かりにくいマップが承認されることはなかったかと思います。
今年は「できることはできるだけ自分たちで」という意思があるか、「できるだけ外部に発注」のどちらかを行ったのではないかと、わたしは感じています。どちらに舵を切ったのかは分かりませんが、いつもとは違います。
今年の大会の予算と算出方法が変わったのかもしれませんが、昨年と比べて収入も支出もかなり大きく膨らんでいます。選手の招待に1億円の予算がついています。給与手当は3倍に増えています。依託費は30倍以上の24億円。
これだけでも、何かが大きく変わったことが分かります。根本的にやり方を変えたのでしょう。何をどう変えたのか、その理由は分かりません。思い切ったことをしたと思いながらも、きっとこれまでの違う色になるんだということは予想できます。
ここまでうまく回っているように見えた東京マラソンが、内部で大きな変化が起きている。それはより良い大会になるために必要な変化なのかもしれません。でも、大きな変革はどこかで歪みが出るのではないかと思います。
少なくとも、現時点ではうまく回っていないように感じます。
今年の受付とエキスポはビックサイトでなく、お台場の特設会場だとお伝えしましたが、それがきちんとアナウンスされていません。おそらく、何人もの人が人がビックサイトに行ったはずです。
調べない方が悪いといえばそれまでですが、予想はできたはずで、そうならないようにするのが運営の役割です。案内を出したから後は知らない。わたしが好きな東京マラソンは、そういう運営ではなかったはずです。どうしてこうなったのか。
今年からボランティアさんの事前説明会もなくなったそうです。経費をカットすべきところはそこではないような気がするのですが、逆にどこかにいいところが出てくるのでしょう。
わたしの不安が杞憂に終わり、問題なく大会が進行されることが1番で、わたしもそれを望んでいます。
ただ、今回の運営はツキがありません。ビックサイトが使えなかったこと、そして屋外受付になったら初日に雨。大会当日も午後から雨の予報。
ツキがないときにはとことん悪いことが重なるものです(これから走るという人に不安を与えるようですみません)。
参加するランナーさんは、雨対策・寒さ対策だけはしっかりと行っておきましょう。待機中だけでもポンチョやビニール袋で体温を下げないようにして、空があやしかったら、それらを持って走ることをおすすめします。
予想気温はやや上がりましたが、冷たい雨になる可能性もあります。運営がどうであっても、まずは自分の身は自分で守るというスタンスでいけば、大抵のことは乗り切れます。
しっかりと準備を行って、それぞれの42.195kmを楽しんでもらえればと思います。
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