科学的なアプローチで目指す「速く走れる体 × 疲労しない体」

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マラソンを速く走れるかどうかの半分は才能で決まり、もう半分は努力で決まると、わたしは考えています。才能だけでも努力だけでも足りません。両方足りない場合には……まぁ楽しみながら走りましょう。

大事なのは誰かよりも速く走ることではなく、過去の自分を超えていくことですから。

わたしが最近アプローチしているのは、「科学的に速くなるにはどうすればいいか」という視点でランニングを考えるということです。

昨日のブログではSpO2(動脈血酸素飽和度)を測れるアプリを購入したとお伝えしましたが、それも科学的なアプローチの一環です。

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科学的なアプローチとはいえ、考え方はシンプルです。

・速く走るために何をすべきか
・疲労しないために何をすべきか

考えるのはこれだけ。速く走るために必要なのは、間違いなく筋力が影響しますが、ランニングフォームも影響します。筋力も足だけでなくインナーマッスルも影響します。

・推進力を生み出すための足の筋力
・ブレない体を作るための体幹
・地面から効率よくエネルギーを受け取れるフォーム
・出力を活かすための軽量化

 スピードを出すためにはこの4つが重要だと考えています。これは人によって考え方が違うかもしれませんが、わたしのアプローチではこの4つを向上させることで、スピードを出すことはできます。

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重要視しているのは足の筋力と軽量化です。結局のところエンジンの出力以上のものは出せません。「ma=F」の公式を覚えている人がどれだけいるかはわかりませんが、加速度aは出力に比例し、体重に反比例します。

体幹やフォームなんていうのは枝葉末節でしかありません。これらを向上させたところで、1キロで30秒速くなるかどうかといったところではないかと思います。

無駄ではありませんので、それらも当然追求していきますが、速さは筋力と体重で決まります。

ただ、その2つがあってもフルマラソンを速く走れるわけではありません。大事なのはそこで出されたスピードを、42,195km維持し続けるということです。それが疲労しないという考え方です。

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・体を酸化させにくくする
・血液の流れをスムーズにする
・ヘモグロビンを増やす
・柔軟性と反発性のある筋肉にする

現時点ではこれくらいでしょうか。そもそも疲労の原因というのが科学的にはまだ判明していません。以前は乳酸が原因だと言われていましたが、乳酸は疲労物質ではなくエネルギーだと分かってきました。

そして、疲労物質は体が酸化することで発生するから、体に抗酸化成分を溜め込んでおくことが重要という考え方が定着しつつあります。これも事実かどうかは分かりませんが、プロトレイルランナーの鏑木毅さんはアスタキサンチンを摂っています。 

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酸素をいかにして細胞にまで運ぶかということも考えなくてはいけません。柔軟性のある血管とサラサラの血液、そしてヘモグロビンも多く持っている必要があります。

いまアプローチしているのは、スピードを出したときに息が上がるのは、血管や血液に問題があるのか、ヘモグロビンの数に問題があるのかという原因追求です。

グルテンフリーにしたのも腸内環境を整えているのも、血管や血液をいい状態にするためです。本当は頻繁に血液検査をして変化を見れるのがいいのですが、しがない物書きにそんな余裕はなく。

ただ、肌の状態をバロメータにしたなら、間違いなく血液も血管もいい状態になっています。

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この状態でちゃんと酸素を送り出せているのか、どれくらいまで負荷が上がると血中酸素が不足するのか。これが分かれば、血中酸素が減らないように試行錯誤をすることができます。

ある程度はインターネット上で論文を調べれば分かりますが、でもインターネット上には情報が多すぎますし、盲目的に論文を信じるほど純粋ではありません。

わたしが信じるのは自分が経験したことだけです。

あとは筋肉の質です。オールスター感謝祭の赤坂ミニマラソンで、森脇健児さんが「体をゴムマリにする」と言っていましたが、まさにその感覚です。

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衝撃をしっかりと吸収しつつも、それを反発力に変えられる筋肉をつけること。

ただ、これはまだどうしていいのかまったく分かりません。必要なことだけは分かっていますが、意識してできるときとできないときがあります。これは来年あたりの課題でしょうか。

わたしは理系ですので、こういう分析というのは好きです。これは才能ではなく努力の部分ですので、やればやるほど走りにはプラスになります。

これまでは比較的感覚でやってきた体作りですが、ここからはもっと科学的な見地も取り入れつつ走れる体を目指していこうかと思います。

それをうまくフィードバックできればと思いますが、体はすぐには変わらないのでとりあえず今シーズンのひとつのテーマとして、いろいろと取り組んでいこうかと思います。


運動と疲労の科学―疲労を理解する新たな視点
編集:下光輝一、八田秀雄
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