24時間テレビの24時間マラソンでわたしが本当に見たいもの

24時間テレビの24時間マラソンでわたしが本当に見たいもの

これまで、24時間テレビの24時間マラソンはもう意味がないのではないかといい続けてきましたが、今回は声を大にして言います。「もうやめたほうがいい」もしくは「方針を変えてもらいたい」と。

今回は4人がかりで24時間。やろうとしていることが簡単ではないのは分かります。でもやる価値のあることかというと、ほんの少しも同意する気にはなりません。

もっとも、テレビというのはみんなの総意みたいなところがあり、24時間マラソンも視聴率が取れるのでしょう。感動して募金してくれる人もいるのでしょう。まぁ感動はするのでしょう。本人たちは真剣に走るわけですから。

わたしは夏でもそこそこの距離を走ります。最近は1日のトータルで20km前後の距離になります。でも、夏場はイベントランでもない限り、日中に走るようなことはしません。早朝と夕方か夜だけ。

日中のランニングがいかに危険であるかは、さすがに10年以上も走っていれば分かります。危険というよりもメリットがひとつもありません。テレビ的に「暑いなか頑張っている」という画が取れる以外は。

高校野球も大変だなとは思いますが、あれはもう今さら止めることもできないのでしょう。もしかしたら、10年後にはドーム球場で開催されるようになるかもしれませんが、日々鍛えている選手ですのでテレビ局のお遊びとは同列には語れません。

百歩譲って1人で24時間走るというならら、ちょっとは気になります。本当にやりきれるのか、できることなら無事走り終えてもらいたいとも。でも4人で走るということは1人6時間の持ち時間があります。

普通に考えればフルマラソンを完走できるような時間です。いくら太り気味の芸能人でも、きちんとトレーニングをして、サポートがあるならできない理由がひとつも思い浮かびません。

もちろん、頑張ればできることの範囲内で一般の人からみたらすごいことという線引をしているのでしょうが。

でも、やっぱり危険だとは思います。むしろ、今回は4人だから余計に危険な感じがします。1人が集中して24時間走るのと、4人がそれぞれ6時間ずつ走るのとでは、明らかに後者のほうがリスクが高くなります。

それなりに普段から運動している人が4人なら話は別ですが、運動をするのが得意でない人が4人(発表されているのは3人ですが)揃うというのは、単純にリスクが4倍になったようなもの。

それも気温が高い時期にするわけです。嫌な予感しかしません。

どうせやるなら、本当に走れる芸能人を集めて、本気でやればいいのにとは思います。できない人のほうが伸び代が大きいから番組になるのかもしれませんが、どうせ見るなら、「これはすごい」と思えるものを見たいものです。

なんだったら、芸能人にこだわらなくてもいいのではないかと思います。

そもそも陸上競技というのは見世物だったわけで、その順位がギャンブルの対象になっていました。それがいつの間にかアスリートという扱いになり、特別な人というような立ち位置を確立しています。

そうではなく、トップアスリートが陸上競技の原点に立ち返って、24時間かけて競い合う。24時間でどこまで遠くまで走れるかを、日本のトップランナーが競い合ったなら、それはぜひとも見てみたいものです。

川内優輝 vs 大迫勇也 vs 設楽悠太 vs 24時間日本記録保持者の東海道24時間対決。

間違いなく日本中が注目します。さらにこれをギャンブルの対象にしたら、世紀の大イベントになります。言っていることが無茶苦茶なのは分かります。でもそれくらいしないと、日本全体を覆っている閉塞感はなんともならないかなと。

そんなこと絶対にやらないことは分かっています。24時間テレビの趣旨とも離れてしまいますし。でも、ギャンブルの対象にして半分を寄付に充てたら、おそらく24時間テレビとは桁が違う募金が集まります。

今の時代に求められているのは、才能を持った人たちの真剣勝負なんじゃないかな。オリンピックが来年開催されるときに、できない人たちが努力して、ボロボロになりながら結果を出すという茶番ではないはずです。

とはいえ、こんなところでわたしが1人何を言っても変わることはないのでしょう。だから毎回思うのは「ただただ無事終わって欲しい」ということだけです。ここで何かあったら、マラソンブームは一気に終焉を迎えます。

毎年無事に終わっているから、こんな世界の片隅のブログで「止めたほうがいい」と言っていられるわけです。そう考えたら、24時間マラソンも安全対策がしっかりしているわけで、無事終わって欲しいと思うだけでも、テレビ局術中にはまっているのかもしれません。


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