ラグビーを観ながら「魅せる走り」について考えてみた

ラグビーを観ながら「魅せる走り」について考えてみた

ようやくラグビーのワールドカップを観ることができました。iPhoneSEの小さな画面でしたが、魂のぶつかり合いというのが伝わってきました。格闘技の力強さと、球技ならではのゲーム性。

そして、何よりも日本代表が強いというのが気持ちいい。世界のトップと互角以上の戦いをしているというのは、とてつもないことなんだと思います。自分がラグビーをしたいという気持ちは一切ありませんが。

個人的には痛いのが一番嫌いですので、体がぶつかり合うことのないマラソンがちょうどいい。サッカーも基本的には接触がないスポーツですが、それでもフィジカルの差というのはあって、161cmのわたしには合っていませんでした。

もちろん、小さくても自分の役割を見つけることができれば道が開けるのが球技の面白いところですが、わたしレベルの選手だと、チーム内での意思統一というのも難しく、ラグビーの日本代表のような一体感は得られたことはありませんでした。

サッカーの場合には、意外とはじめましてのメンバーで組んだほうが、一体感を得られることがあります。わたしがウルグアイのチームのプロテストを受けたとき、そこにくる選手は基本的に自己主張が激しく、まとまりがありません。

とてもチームとして戦えそうにないので、わたしはゲームの流れの中からゴールキーパーとフォワードの選手とのアイコンタクトを積極的に行い、3人でなんとかゲームを作ろうとしたことがありました。

あのときの3人の一体感が、過去のゲームの中で最も強固なものだったような気がします。その追体験をしたいと思って、そこからも未練がましくサッカーを続けましたが、その後に同じ経験をしたことはありません。

チームがひとつになるのは当たり前のことだと思うかもしれませんが、どの競技においてもそれができるチームは限られています。レギュラーメンバーと控え組というものがありますし、そもそもの目線の高さも違います。

高校や大学ですと、プロを目指すのかお遊びでやっているのかでも、その競技に対する想いに違いが出ます。だから、みんなが一丸となってひとつの目標に向かうのというのは簡単なことではありません。

サッカーのW杯ですら、チーム内でいざこざがあることなんて珍しくないわけですから。ただ、こういうときに日本人というのは同じ方向を向くのが得意です。ラグビーの日本代表には日本生まれでない人もいますが、話を聞いてると思考が日本人よりも日本人らしかったりします。

前回のラグビーW杯で悔しい思いをしたから、4年間ずっと同じ方向に走り続けられたのでしょう。まだ今回も次戦の結果によって分かりませんが、少なくとも前回以上に日本中を熱狂させています。

こういうのを観ると「団体競技っていいな」とは思います。小学1年から野球をはじめて、ハンドボール、サッカーをしてきましたが、やっぱりわたしの中にはスポーツはみんなでやるものという意識が根付いています。

マラソンが面白くないわけではありません。むしろ、性格的にはきっち個人競技のほうが向いていたんだろうなとは思います。でも、1+1が2にならない面白さが団体競技にはあります。

正直うらやましい。勝ったのが嬉しいというよりも、あんなにも集中して、あんなにも仲間のために体を張れて、あんなにも楽しそうにしている。ただただ羨ましい。ないものねだりですね、よろしくない。

マラソンはなぜ他の競技ほど注目されないのでしょう?MGCは盛り上がりましたが、日本中が熱狂したわけではありません。世界陸上ドーハのマラソンだって「暑い」ことだけが話題になります。

華がないのは知ってます。レース時間が長すぎるというのも。2時間以上もレースがあり、そこで大きな変化もないわけです。詳しい人が見れば駆け引きも含めて楽しめますが、ただ走るだけなのに素人には分かりづらい。

いつも思っていることがあります。「魅せる走り」ってないのだろうかと。

「この人の走りを見に行きたい」と思えるようなランナーになることはできるのかどうか。熱狂して応援してくれるファンを作れないものか。もちろん、走るのはわたしでなくても構いません。

マラソンで熱狂できる環境ができると、日本のマラソン界ももう少し変わるでしょうし、マラソンランナーになりたいという若者も増えるのですが、やっぱり子どもたちはみんな派手な競技の方に向かいますよね。

魅せる走りができれば、少しはマラソンに興味を持ってもらえるかなと思っています。具体的にどうすればいいのかがまったく見えていませんが、わたしの主戦場は団体競技ではなくマラソンなのですから、ここで輝きたい。

そのために何ができるのかを考えながら、今日もまたコツコツと1歩を積み重ねるとしましょう。

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