どんな状況においても成長できる可能性は残されている【走り方における気付き】

あるインソールの紹介記事を書いて欲しいという依頼があり、ちょっと特殊なインソールだったので特許からリサーチして、足の骨の構造などについても調べることに。これまでわかっていたつもりだったことをより深く知り、そうなるとランニングで試してみたいわけです。

今は朝ランしかしていませんので、6.5kmしか試せていませんが思ったよりもしっくりきたというか、自分がいま追求しているものと上手く融合して、ちょっとおもしろいことになったので報告します。

目次

正しい膝の位置で走るための基本スタンス

まずわたしが取り組んでいるもの。それはケガをしないための走りの基本。おそらくこれまで誰も取り組んでいないアプローチなので、まだ詳細は話しません。簡単に説明すると膝を正しい位置にして走るというもの(これは以前に少し話した)。いろいろ割愛して話しますが、膝を正しい位置にするためのポイントが足裏の使い方にあります。

簡単にいえば足の指の小指側、土踏まずの反対側の厚くなっている部分で着地するという考え方になります。そこで着地することで膝は正しい位置に自動的に誘導されるという理論。伝わりにくいようにあえて端折っています。まだ言葉だけでは上手く伝えられないので、中途半端に試されても困るので。

この走り方にしてから2ヶ月くらい経過しますが、かなり気に入っています。フォアフットとか言っていた過去の自分を後ろからスリッパではたきたい。膝がほとんどブレないので、走りに気を使わなくよくなり、することがないので退屈なランになっていましたが。

何事もそうですがシンプルであるべき姿に近づけば無駄がなくなります。ムダがないというのは美しいものですが、退屈でもあります。ただ、インソールについて勉強したことで、この退屈な走り方の次のステップが見えました。

足の指は2つのグループに分かれている

これはずっと前から気になっていたことなのですが、足の指は骨格的に2つのグループに分かれています。親指・人差し指・中指の内側グループと、薬指・小指の外側グループ。だから、昔からこのグループ分けのソックスがあるべきだと思っています。

足袋タイプのソックスを左右逆にして履いて走ったこともあります。でも、なぜこのような構造になっているのかその利点に気づけなくて、そのときは追求せずに終わりました。

でも、今回わかったのは内側の3本が運動をするためにあり、外側の2本は着地のためにあるということ。これを知ったときに、いま取り組んでいる走り方が思いつきではなく、それなりに理にかなったことであることがわかり、ちょっとニンマリ。

でも問題は運動をする側の3本です。この3本は正直なところ取り扱いに迷っていました。この指は何のために使えばいいのか分からず、着地ばかり整えていましたがはっきりしました。今回の気付きはこの指は推進力を生み出すためにあります。

この内側の3本は外側の2本の上に乗っている構造になっていることも知り、よりイメージが膨らんだので、骨の構造を意識して指の役割どおりに動かしてみると、面白いように気持ちよく走れます。指の骨を使って走っているという感覚はとても新鮮で、心地いいものです。

思うように走ってないけど感覚は鋭くなっている

走り方に対する気付きの話をしてきましたが、本当に伝えたいことは別にあります。だから説明を端折ったというのもあります。指の動きの話を深くすると、伝えたいことがきちんと伝わらない可能性があったので。

わたしは1ヶ月くらいずっと朝ランしかしていません。正直なところ感覚は鈍っているんだろうなと思っていました。あとは心肺機能も弱っているはずです。でもそれは仕方のないことと受け入れていましたが、どうやら自分の感覚はまだまだ大丈夫。それどころかシーズン中よりも鋭い気がします。

追い込むような練習をせずに、朝ランと4日に1回のスクワットと4日に1回のおもりを持った踏み台昇降運動。これに動的スクワットをしている程度です。でも、足の骨をイメージしたときに自分のイメージと実際の足の動きがきれいに一致しました。

以前からイメージ通りに身体を動かすのは得意でしたが、今回の足の動きはかなり繊細なものだったので少し時間がかかるかなと思っていました。ところが足の指どころか指の関節ひとつひとつまでイメージ通りに動いてくれます(どこがイメージ通りに動かないかもわかります)。

なぜそんなことができるかはわかりませんが、間違いなく言えるのはこの走れない時期があったから気づけたことです。

どんな追い込まれた状態にあっても、発見できることはいくつもあるし、こういうときだから進める階段があるんだという話です。これはランニングだけではないと思います。わたしたちはこれまでとは違う道を歩かされていて、でもだからこそ見える景色があります。

でもそれは顔を上げていないと見えないものです。不安だからと足元ばかり見ていたら見逃してしまう。昔の道を懐かしんでももうそこは歩けないわけです。だから胸を張って新しい道を楽しめばいい。そう思えるなら、きっとこの道でも成長できるという希望が見えてきました。

この期間に、わたしなりの理論をもう少し突き詰めていきます。そしたら、非常事態が解除されたときのグループレッスンやプライベートレッスンで武器になります。誰も教えていないことで、ケガを回避してそこそこ走れる(ここ大事)ようになる方法を伝える。

気になる人はグループレッスンを再開するときに来てもらえれば。もう以前のようにビール1杯で教えるとかはできませんが、参加費に見合うだけのノウハウをお伝えします。

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