ランニングでペースアップするとなぜ心拍数が上がるのか

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緊急事態宣言以降は朝ランしかしていませんが、新しい取り組みを行っていて、理解の範囲を超えてスピードが出るようになっています。少し前のブログで外側縦アーチを意識して走るようになったらキロ30秒くらいペースアップしたとお伝えしましたが、そこからさらにペースアップしています。

何をしたかはまだ秘密ですが、問題はペースが上がったことではなくペースが上がったことで心拍数が上がるということ。あたり前じゃないかと思うかもしれませんが、わたしの中では少し理不尽に感じています。軽く走っているのに息が上がるわけです。

なぜそんなことになるのか、そもそもなぜ心拍数が上がるのかその仕組を知りたくてリサーチしてみましたが、まだ頭がまとまらない。というわけで、ここからは書きながら頭を整理しつつ考えていくとします。

目次

心拍数を決めるのは洞結節

わたしたちの心拍数を決めているのは心臓についている洞結節と呼ばれる部分で、いわゆるペースメーカーの役割を果たします。この洞結節で電気信号が起こり心拍数が決まります。細かい説明は省きますが、洞結節の細胞に電気が溜まっていき、電位がある値を超えると発火します。

この発火が1回の心拍になります。そして発火のタイミングに影響するのが自律神経です。まったく意図しないところで自律神経が出てきて驚いています。運命の糸というやつですね。散々勉強した自律神経が心拍数に影響を与えています。

交感神経優位になると発火が頻繁に起こり、副交感神経優位になると発火が抑えられます。活発に動いたときに交感神経が優位になり心拍数が上がる。リラックスしたときに副交感神経が優位になり心拍数が下がる。

なるほどというか、いろいろな部分がつながりました。

交感神経
心拍数
体温

わたしが調べた限りでは、これらの関係は相互作用があります。交感神経が優位になれば心拍数が上がりますが、心拍数が上がると交感神経が優位になります。体温も同じように相互作用があります。なんとなく正体が見えてきました。

ランニングをするとエネルギー消費をして体温が上がる

わたしたちは運動をするときに糖や脂肪を燃焼させてエネルギーに換えます。このとき糖や脂肪のエネルギーの20%が運動に使われ、80%が熱になります。この熱が体温上昇に影響します。勘のいい人はもう気付いたと思います。

  1. 走ることで体内でエネルギー消費が起こる
  2. 熱が発生して体温が上がる
  3. 自律神経優位になる
  4. 心拍数が上がる

専門家が読んだら卒倒しそうなくらい雑な説明ですが、一般人はこれくらいの知識で十分だと思います。ちなみに人間の体はタンパク質なので、体温が上がりすぎると溶けてしまいます。そうならないために冷却気候として汗をかきます。

体温が上がると皮膚血管が膨張して末端血管に血液が溜まります。これは気温が高いときも同じで、そうなると体内をめぐる血液の量が足りなくなります。そもそも汗で水分が抜ける状態も血液の量を減らしますので、それを補うために心拍数が上がります。

体はとてもうまくできています。

心拍数を上げないようにするための考察

心拍数を上がるのは走っている以上仕方のないことなのだということがわかります。でも、心拍数を少し下げるように持っていくことは可能ではないかと考えています。そのときに考えられるストーリーは2つ

  • 体温を上昇させない
  • 副交感神経優位にする

体温を上昇させないというのは、どこまでできるのかはわかりません。ただ、夏場であれば、クーリング効果のあるウェアを選ぶというのもひとつの選択肢です。もしかしたら食事内容も体温上昇に影響する可能性があります。糖と脂質の燃え方で体温上昇が違うことも考えられるので。

どうすれば体温の上昇を防げるかは今後の課題になります。

すぐに取り組めるのは副交感神経優位の状態にすることです。要するにリラックスして走るということです。そういえば最近脱力を意識していたのですが、ここでも繋がってきました。脱力したときのほうが気持ちよく走れることに気付いていましたが、心拍数が関係していたわけです。

おそらく運動中に副交感神経を優位にするという研究も世の中で進んでいるはずですので、そちらも調べていくことにしましょう。まずは呼吸をしっかりと整えることと脱力といったところでしょうか。

心拍数を上げないのが正解とは限らない

ここまでは心拍数を上げないことが、より良い走りにつながるという前提で考えてきましたが、ひとつ気をつけなくてはいけないのは、その前提が間違っている可能性があるということです。心拍数を強引に下げると血流が足りなくなります。そうなると末端の細胞にまで酸素が行き渡らなくなります。

そうなると後半に失速するのは目に見えています。

心拍数を上げないというのは「過剰に血が流れている」という推測によるものであり、必ずしもそうとは限らないということです。ただ、今回のように軽く走っているのに息が上がるという場合には、心拍数を下げられる余地はあると思います。

また、インターバルやペース走などのポイント練習をして、心肺機能向上をするというのも将来的には必要になります。心拍数を上げないというのは小手先のテクニックに過ぎません。本質は耐えられる体を作ることです。

心拍数を下げるというのはひとつの考察であり、わたしがこれから個人的に取り組んでいくことではあります。ただ、ひとつの壁を超えるのに鍵になるテーマだという予感はあります。ですので、これから調べてまたネタにしたいと思いますのでお楽しみにお待ち下さい。

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