花蓮太平洋縦谷マラソンのエントリー開始【海外マラソンはいつ行けるのか】

花蓮太平洋縦谷マラソンの事務局から、昨年の参加者宛にメールが送られてきました。「参加募集始まっているから、エントリーしてね」という内容のもの。でも行ける保証はまったくなく、それでいてエントリーは8月31日まで。さてどうしたものか。

台湾はすでに観光目的ではない入国に関して、6月29日から条件付きで再開しています。この流れなら12月には……と期待しつつも日本がこんな状況で、さてどうなることやら。というわけで、今回は12月に台湾に行けるかどうかについて考えてみようかなと。

目次

日本から海外旅行に行ける条件

まずは日本から出られないことには話になりませんので、日本から海外に行くための条件について考えてみましょう。いや、これに関しては考える必要もありません。

  • 日本で新型コロナウイルスをアンダーコントロールできる
  • 相手国で新型コロナウイルスをアンダーコントロールできる

まず、このウイルスに関してはどうやら終息することはなさそうなので、その点に関してはどの国も正直なところお手上げでしょう。ワクチンができれば話は変わってきますが、何十億人分もワクチンがすぐにできるとは思えません。

もしワクチンができたら、ワクチン接種が海外に行く条件になるはずです。そうでない場合には、到着後2週間の軟禁状態。そして帰国後2週間の軟禁状態。これではとてもじゃないですが海外には行けそうにもありません。

ワクチンができたところで、高齢者から優先的に接種でしょうから、やはりしばらくは台湾にも北京にも行けないような気がします。

コントロールすることを諦める可能性もある

アジア圏に限ればという話ですが、このまま国を封鎖し続けるのが厳しいのであれば、国はコントロールすることを諦めるという選択肢も出てくるかもしれません。ただ、どの国も急いで国境を開ける必要性がありません。それだけのリスクを犯してまですることではありませんから。

できるだけ国内で完結する経済を作り直す。どの国もこれが最優先であり、グローバリズムは忘れ去られていく可能性があります。日本の観光業も中国人に頼らない経営へと変わっていくはずで、それができなければ淘汰されていく。それが資本主義社会ですから。

でも今回のGo To Travel キャンペーンのドタバタからもわかりますように、政府の中でも「これはアンダーコントロールできない」という考え方が広がりつつあります。だから、新型コロナウイルスがなくならない社会でどう生きていくのかにシフトしていく可能性があります。

そうなったときに、お互いの国同士での人の流れをどうするか。それはもう偉い人が考えることであり、わたしごときが関与できる話でもないので、ただ国の選択肢を受け入れるしかありませんが、コントロールできないなら「これは風邪と同じ」として、以前と同じようにすることも心のどこかで期待していたりして。

グローバリズムは確実に縮小する

いまはっきりしているのは、グローバリズムは縮小し、人の動きは小さくなります。仮に台湾や韓国、中国に行けるようになっても、以前の半分も行かないかと思います。日本人のパスポート所持率は23.4%です。4人に1人しか持っていません。

このブログでも旅行記を書いてもあまり読まれません。内容が悪いのかなとも思いますが、読んでくれる人からは「面白かった」との声ももらえているので、おそらく海外旅行に興味がある人が極端に少ないのだと思います。ほとんどの人が海外に行けないことで困っていないわけです。

さらにこういう事態になると、本当に台湾が好きな人や韓国が好きな人くらいしか海外に行こうとしなくなります。これは反対のことも同様で、中国人はいまだに日本に来たいらしいのですが、あの人たちのメンタリティはいろいろ計り知れないので……

おそらく韓国人も台湾人も日本に来たい人はわずかです。少なくとも好き好んでいまの東京にやってくる人はいないはずです。これと同じことが全世界で行われます。アメリカ大陸でもヨーロッパ大陸でも必ず発生します。恐怖心によるものなのでどうしようもない。

そうなるとどの国も、国境を開けるにはやはり時間がかかります。

今年の花蓮太平洋縦谷マラソンにはエントリーできない

もしワクチンができていない段階で台湾が国境を開けるとしても、新型コロナPCR検査での陰性証明書がないとしばらくは入国できません。自費での新型コロナPCR検査は3万円、英文での陰性証明書が1万円で4万円かかります。

これが不要になる未来が見えないわけですから、今年の花蓮太平洋縦谷マラソンには残念ながらエントリーできません。仮にそのタイミングで観光での入国が普通にできているのであれば、マラソンは走らなくてもいいかなとは思っています。

どうにかして出られないかお願いはしてみるかもしれませんが、基本的には現段階でのエントリーはなし。もっと後に募集が始まる台北マラソンに期待するとしましょう。そう考えると秋の万里の長城マラソンもかなり難しい状況です。こんなタイミングで北京に行くなんて、少なくとも会社員は無理でしょう。

そう、国が認めても社会が認めないという面倒な問題がこの国にはあります。そういう意味ではフリーランスのわたしはいいのですが、会社員を誘って海外に行くなんて数年間はできないかもしれません。良いも悪いもなくそれがスタンダードになる未来。

せめてLCCが潰れてしまう前に再開をと期待していますが、それも虚しい願いかもしれません。国が開いたときに乗るべき飛行機がない。そんなことになっていないことを願います。

まとめ

ハワイが「一生に一度は行ってみたい夢の島」だったのは56年前。1964年4月1日に日本は観光目的の海外渡航の自由化が認められました。それから半世紀が経過して、まさか台湾が手の届かない夢の島になるとは思いもしませんでした。

あたり前のようにまた花蓮の道を走れるものだと思っていました。あの世界一美味しいサンドイッチを、また今年も食べられるものだと期待していました。でも、それはきっとずっと先のこと。下手すると永遠に叶わない夢になるかもしれません。

それでも希望を捨てずに中国語を勉強しながら待つとしましょう。わたしの右足に巻かれている革でできた赤と青のミサンガは「また台湾で走れるように」と願って台湾で買ったもの。赤と青で台湾カラーであり、赤の中国と青の台湾という意味も込めて、2つの国を愛するという意味も込めています。

どちらの国にもあたり前に行ける日が来るのを信じて、ここはまず耐えること。行きたい気持ちをぐっとこらえて、日々の糧にしていくとしましょう。

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