3分25秒

3分25秒

RUNNING STREET 365の仕事でランニングシューズのレビューがあり、久しぶりに1kmのタイムトライアルをしてきた。今シーズンはまだインターバルもしていないし、何よりも半月前まで毎日自転車を漕ぐしか運動をしていない状態。

少し前にニューバランスのFuelCell Speedriftを自腹購入し、1kmのタイムトライアルを試みたときには400mでリタイアという情けない結果に。そこからそれなりに鍛えてはいるが、いかんせん筋力が足りていない状態。

3分25秒

これが現在地だ。ランニングシューズに関してはRUNNING STREET 365で書くのでここでは触れない。ただシューズの種類については書いておこう。Adizero Aidos Pro。来週一般発売になるアディダスの最新シューズだ。すでにYouTubeなどで動画も上がっている。

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3分25秒が速いのかどうかでいうと、今のコンディションを考えれば上出来だが、ランニングシューズのポテンシャルは活かせていないし、まだまだ速く走れる。なんせ気持ちよく足を回すだけで、3分40秒/km出てしまうシューズなのだ。

今シーズンは勝負レースを入れるつもりはないので(そもそも大会がない)、年間のルーチンとしてインターバルなどは行うが、サブ3を狙っていた昨年ほど追い込むようなことはしない。この1年は徹底して走り方、体の使い方の見直しを行うつもりでいる。

だから最近はインターバルではなく山に入っている。山を走れば体幹が整うし、心肺機能も高めやすい。ただ必要以上に筋肉が付くという問題があるが、マラソンでタイムを狙うわけではないので多少重たいことは目をつぶるつもりだ。

この2週間でブサイクすぎるくらいに足首が太くなっているが、今はトレイルでロードの走りを磨きたい。そうトレイルランナーになるつもりなどまったくなく、トレランの大会を走るつもりもさらさらない。トレイルでいかにしてロードと同じように走るかに挑戦し楽しんでいるだけ。

最終的にはロードに戻ってきて、過去の自分を超えていくことを目標としている。ただ、その「超える」というのはとても曖昧で、フルマラソンの自己ベスト更新をすればいいのかというとそんな単純な話でもない。ただ1kmのタイムトライアルに関しては少しこだわってきたし、これからもこだわりたい。

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現在地は3分25秒。

ちなみに2016年の7月は1kmが4分3秒。当時は完全に谷間に入っていて、フルマラソンでサブ3.5をどうしても突破できずにもがいていた。2019年の3月には3分22秒でおそらくこれが自己ベストになる。間違いなく超えられるだろう。ただ100%シューズのおかげということになるが。

この最近のランニングシューズの進化は目覚ましく、こうなってくるとタイムが自分の成長の目安にならない。1kmにこだわりたいのに、過去のタイムは関係ないですよとなるわけだ。だとすると3分25秒は現時点であり、スタート地点ということになる。

どんな形であれこれを超えていくことがひとつの目標になる。年齢的にはこれを維持するのも難しいのだろうが、そういうことはどうしてもタイムを出せなくなってから考えるとしよう。今は走り方も含めて、まだまだ伸び代を感じている。

いつまでも成長し続けることができないのはわかっている。ただ男には年齢に抗いがたくなるときもある。若さに負けたくないときもあるのだ。それでいて、年齢相応の貫禄は欲しいと思っているのだから面倒くさいのだが、それが男というやつだからしかたない(反論は認める)。

確かにシューズのおかげで速く走れている感覚はあるが、以前よりもランニングシューズのコントロールテクニックに幅が出て、Adizero Aidos Proのような高速ランニング用のシューズであってもきちんと扱えるようになっている。1年前だとシューズを扱いきれずに失速していた。

実際に1年前にAdizero Proで試走したときには、完全にシューズに走らされていたが、今回はきちんと自分の意志で走っていた。わたしはそういうところに楽しさを感じるタイプのランナー。できなかったことができるようになる。そういう進歩がたまらなく楽しい。

マラソン大会がないからできる進歩もあると信じている。それがフルマラソンのタイムに直結するかどうかはわからないが、この3分25秒という旗を起点にまずは1kmで過去の自分を超えていくとしよう。やれることはまだたくさんあるはずだ。

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