江ノ電ラン2020【旅ランや街ランは15kmくらいがちょうどいい】

昨日はランイベント「江ノ電ラン2020」を開催。新型コロナウイルスがまた感染拡大し、人が集まるイベントは開催が難しい状況だが、わたしはずっと深刻には考えていないタイプなので、これくらいのことで中止するわけもなく、結果的に9名でのランニングとなった。

こういうときにランイベントをするのはどうかという声もあると思うが、もうランナーも自分だけで走るのには限界がきている(と思っている)から、ここで息抜きではないが、みんなで走る楽しさを思い出してもらいたいという思いのほうが強い。

何よりも最近の都内で配達をしていたら、大人しくしていることの無意味さを感じずにはいられない。100人近い行列ができていたり、人を避けて歩くのも難しかったりと、とにかく人の動きが多い。だからといって、お前がランイベントをしてもいいという話ではないと思うかもしれないが、勝手に思っておけばいい。

今回走ったのは、江ノ電沿線のコースで藤沢から鎌倉まで。線路上を走れば10kmで終わるのだが、寄り道こそが旅ラン、街ランの醍醐味だ。1時間ちょっとで走り終えることに何の意味もない。美味しいものを食べ、美しい景色を共有することにその本質がある。

決して、わたしの食いしん坊を押し付けているわけではない。

大学時代から10年近く藤沢で暮らしていたというのもあり、藤沢は勝手知ったる……のはずだったが、小田急百貨店がODAKYU湘南GATEなるものになっており、少しずつ知っている藤沢とは違ったものになっている。変わるものと変わらないものがある。街はそうやって、生き物ののように新陳代謝を繰り返していく。

そんな藤沢からはしばらく、江ノ電の線路沿いを走っていく。空が青く、頬に触れる空気はほどよく冷たい。最高の旅ラン日和の1日が始まる。だが気持ちよくペースに乗ろうとしたところで、すぐに駅がやってくる。10kmの間に15駅もあるのだから、駅間は1kmもない。

だが集まった人の走力にばらつきがある場合、これくらいの区間で休みがあれば、遅すぎず速すぎずのペースを維持しやすく、ゆっくり過ぎて飽きることもないし、速すぎてついていけないこともない。ただ、どうしても集団としてはスピードが上がってしまう。これは自分の反省点。

江ノ島ではずっと行きたかった江ノ島小屋へ。江ノ島そのものの観光客は決して多くないが、シーズンオフだと思えばそれなりに人がいると考えるべきだろうか。ただ、いつもは人が並んでいる江ノ島小屋には少し待っただけですんなりと入店。

しらす丼の気分だったが、初の江ノ島小屋だからやはり名物を食べるべきだと考えて賄い丼をいただく。行列ができているから美味しいお店というわけではないのは知っているが、間違いのないお店。料理がすぐに出てくるので、おそらく並んでも回転が早いだろう。急ぎでないなら、並んででも食べたいお店だ。

初めてのお店に人を連れて行くのはいつも緊張するが、今回は当たりだろう。これからも使わせてもらいたいところ。

食事をしたら散歩。すぐに走るのは体に悪いからと、江島神社に参拝し、江ノ島の1番高いところまで上ってきた。岩屋まで行くのは時間のロスが多いので、程よいところで折り返し。散歩時間を入れたのにはわけがある。砂浜でちょっとしたランゲームを試したかったから。

ルールは簡単。1分以内で誰が1番遠くまで行って帰ってこれるかというゲーム。時計は見てはいけない。シンプルに自分の中で30秒をカウントして戻ってくればいいのだが、1分以内に帰ってこれないと失格になる。体内時計の正確さと駆け引き、そして走力が求められるゲーム。

詳しくはまた書くとしよう。これはエンターテイメント性もあり、自分の中では世界的なイベントにできるのではないかと感じている。先に「シャトルランレース」と名前をつけておくとしよう。これはバージョンがいくつもある。例えば階段を下って上ってくるというのもできるし、街で「誰が1番遠くまで行けるか」を競ってもいい。

そんなゲームをして、みんなのHPを削り取って後半戦のスタート。鎌倉高校前駅でスラムダンクごっこをして、稲村ヶ崎では遠くに薄っすらと映る富士山を背景に写真撮影。そして長谷の力餅をいただく。そして、みんなにどうしても食べてもらいたかった、こちらも長谷にあるなみへいさんの鯛焼き。

ひたすらに楽しむ。速く前に進むことに意味などない。大事なのはやりたいことを妥協しないこと。なんだったらゴールすることにも意味がないかもしれない。あくまでも向かうべき方向を明確にするために設定しているだけで、旅ランや街ランはどこで終わってもいいのだ。

1日走ってみて感じたのは、イベントランはこれくらいの距離を走るのがいいということ。わたしはついつい長い距離を走ってしまうが、それでは気軽には参加できない。15kmくらいなら気持ちよく終われるし寄り道時間も十分にある。次回は2月開催の予定だが、それくらいの距離で楽しく走れるコースを探すとしよう。

まずは年末年始の東西対抗東海道53次。頭を切り替えねば。

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