ランナーとして年齢とどう向き合っていくのか【ランナーのアンチエイジング】

ランナーとして年齢とどう向き合っていくのか【ランナーのアンチエイジング】
OLYMPUS E-M10 M.45mm F1.8

ずっと「体調が良くない」と書いているような気がしますが、根本の話をするなら、これは間違いなく加齢の問題です。最近は40代のプロアスリートも珍しくなくなってきましたが、動物として40代は衰えていきます。20代の頃と同等の筋力を付けることは可能ですが、反応スピードや適応力は落ちていくものとされています。

ところが、最近の研究では「活発に活動している若者」と「活発に活動している高齢者」では単純反応の反応スピードが変わらないということが分かっています。予告反応や選択反応では高齢者のほうが反応が遅れるので、脳の情報処理という部分で加齢はネガティブは影響を与えると推定できますが、アスリートは必ずしも脳で考えて動いているわけではありません。

【参考】前期高齢者の反応時間低下のメカニズムに関する研究

サッカーのように考えるスポーツは、脳の情報処理が遅れることで判断が遅れることはあります。でもランニングは頭で考えて行うものではないので、多少年齢を重ねたくらいでは衰えないことになります。ということは年齢は成長できないことへの言い訳でしかなく、トップアスリートでもないかぎりまだ伸び代はあります。

Advertisement

ただし、回復力や筋肉の耐力というものは間違いなく落ちます。若い頃のようなスピードでは細胞が生まれ変わりません。造血能力も低下します。だから睡眠が大事だと言っているのですが、歳を重ねると睡眠の質も落ちてきます。睡眠時間を増やせないなら、積極的なリカバリーをするしかありません。

私が最も苦手とする「ダラダラと過ごす」ことも、ランナーとしては必要です。体も脳も緊張状態が続いたのではリカバリーはできません。副交感神経優位の状態をいかにして確保するか。そうなるとヨガや座禅みたいなほうに流れがちですが、個人的には瞑想系はあまり得意ではないので別の方法を考えたいところ。

食べ物に気をつけるのも、リカバリーするにあたってとても大事です。食べ物は体の原料ですので、体に必要なものを食べればリカバリーが早まります。最近はランニング後に食パンを1枚食べています。グリコーゲン不足を起こさせないためですが、そういった感じで食べているものに意味を持たせること。

毎食気を使う必要はありませんが、基本的には「何のためにこれを食べるのか」を考えて食事を選ぶ。睡眠時間を増やせないならそれくらいのことは必要です。あれも無理、これも無理で欲しい物が手に入るほど世の中は甘くありません。手にしたいものがあるなら、その他のものは投げ捨ててでも取りに行くこと。

Advertisement

ランナーとしてはもうひとつ大事なのは、目標を持つことでしょう。サブ3やサブ4という目標でなくてもよくて、「◯◯をできるようになる」でも構いません。目標があれば、そこにむかって活動的でいられます。その活動的でいられることこそ、最大のアンチエイジングになります。

歳を重ねることに悪いイメージがないので、あまり「アンチエイジング」という言葉は使いたくはありませんが、若々しい体を手に入れるには、まず若々しい心が必要です。やる前から「できない」と諦める年寄りになるのではなく、どんなものでも興味を示して「やってみよう」と思える心を持つ。

私にとっての目標は「上手く走れるようになること」です。これはピラティスを始めた頃から一貫しています。自分の体を自分でコントロールできるようになる。ちょっと抽象的なので時々サブ3や5kmを19分といった目標を立てることもありますが、実はあまり重視していません。大事なのは結果ではなく過程なので。

繰り返しますが、一般ランナーは年齢によって走力が大幅に落ちることはありません。落ちるとしたら練習量やモチベーションの低下が原因です。走れなくなったことを年齢のせいにするのではなく、自分のせいだと考える。年齢を言い訳にしない自分でいること。それが年齢と向き合うときに必要な基本スタンスかもしれません。

RUNWAY練習会開催中

効率のいい体の使い方を中心とした練習会を毎週土曜日に日比谷で開催しています。記録が伸び悩んでいる人や、ケガをしにくい走り方を身に着けたいという人のための筋トレ&走り方講座中心のトレーニングを行っています。

日時:毎週土曜日午前8時30分〜10時
場所:日比谷公園
参加費:2,000円
申込:こちら

RUNNINGカテゴリの最新記事