なぜ裸足の24時間で100マイル160kmにこだわるのか【理想の走り方を追求する】

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先日の24時間裸足チャレンジで、残念ながら24時間で100マイル(160km)という目標は達成できませんでした。これを達成したら、ロング走として次のレベルを目指そうと思っていたのですが、目標を達成できていないので1年間は体作りからやり直すことにしました。

次にやりたいことは、超ロングの旅ランです。江戸から京都までの500kmや江戸から金沢までの500kmを5日間で走る。すなわち1日100kmの距離を毎日走れる自分を目指すのですが、そこに移行してもいい基準が、私の中で24時間を裸足で100マイル走ることにありました。

1日100kmを毎日というのはシューズを履いての目標ですので、裸足にこだわらなくてもいいじゃないかと思うかもしれませんが、裸足で100マイル走れるということはシューズを履いて走るときにも、大きな強みになります。裸足で100マイルを達成できる走力があるということは、足に負担をかけない走り方ができているということを意味します。

ランニングシューズのようなクッションなしで160kmを走るには、膝の柔らかさや着地するときの脱力、地面を押す技術など優しい走りがある程度完成している必要があります。今回160kmを走れなかったのは、技術力が足りていなかったというのが私なりの判断です。もっとテクニカルに走れたら、16時間ちょっとで足を使い切るなんてことはありませんでした。

走りそのものに何らかの問題があったはずです。それが何なのかはこれから確認・修正をしていくことになりますが、まだロング走をするための基本が身についていないというのが私の結論。その基本がきちんと身につけば、私のような特別な才能のない人でもロング走を走れるようになります。

フルマラソンを2時間ちょっとで走れるのは、努力も必要ですが才能も必要です。才能がない人がどれだけ努力を重ねてもたどり着けない領域というものがあります。24時間マラソンですと200kmの向こう側の世界がまさにそれで、そこまでは努力次第でなんとかなると思っています。

ただ、努力と言っても気合や根性みたいな精神論ではなく、技術力を高めるための努力です。それを極めれば裸足で160kmくらいは何食わぬ顔で走れるはず。途中で足だけでなく体のあちこちが悲鳴を上げたのは、私に技術力が足りていないから。その技術力がなければ、1日100kmを毎日というのも無理です。

どんなスポーツでも同じですが、大事なのは基礎です。ボールを止めて蹴れない選手がサッカーで結果を出すのが難しいように、足に優しい走りができない人が、超ロング走の世界で活躍するなんてことはありません。超ロング走の世界には偶然や奇跡というものはなく、そこにあるのは実力だけ。

そう考えているのは私が裸足ランナーだからです。普通のウルトラランナーはそんなことを考えないのかもしれません。でもみんなが通っている道が正解だとは思いませんし、私は自分の考え方を大切にしたい。何よりも物事の原理原則を考えたときに、手順を踏むことはとても重要です。

では具体的にどうするのか。まずやらなくてはいけないのが、ロング走をもっと練習に取り入れること。これまではフルマラソンも視野に入れていたので、疲労が溜まりやすいロング走を避けてきましたが、そんなことを言っている状況ではなくなりました。来年こそは100マイルを達成しないと。私にだって残された時間に限りがありますので。

毎月100km級のランニングを1回は入れること。これは旅ランでもいいですし、年末年始の東西対抗東海道53次ウルトラマラソンの練習を兼ねて、日本橋から小田原や箱根湯本まで走るのでもOKです。とにかく長い距離をあたり前に走れる自分でないといけません。そして裸足力をもう2〜3ランク上げること。

私の強みは裸足での優しい着地にありますが、今のレベルでは足りていないことは明確です。もっと優しい着地を身につける。ただ、これに関しては何をすればいいのかわかりません。いま思いつくのは12時間走と裸足トレイルくらいでしょうか。そこで走り方を体に染み込ませる。そんなトレーニングをしていこうと思います。

ここからはすべての練習を来年の24時間裸足チャレンジに向けて行う。それくらいの気持ちで向き合っていきます。

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