雨だからトレーニングをしない派の人が知っておいてもらいたいこと【雨は成長のチャンス】

昨日は1日中雨。梅雨だから仕方のないことなのですが、ランナーの多くが雨の日は休足日。一部のランナーはなぜか雨のほうが楽しくなって走りに出かけているようですが、雨の中を走るのは7月とはいえ風邪を引くリスクがありますし、滑りやすいし車からの視認性も悪いので、私は基本的にはやりません。

じゃあ休みにするのかというとそうでもなく、むしろ雨の日のほうがきついトレーニングをします。昨日は翌日が練習会でスクワットなどの筋トレ中心になるということでスクワットは外しましたが、1時間ほどみっちり体幹トレーニングでした。久しぶりだったのもあって、腹筋がえらいことになっています。

なぜ雨の日を休足日にしないか。理由はとても簡単です。雨だからという理由で単純に休みにしたら1年間の1/3は練習できなくなるためです。あまり意識したことがないかもしれませんが、日本では1年間に平均で124日も雨が降ります。夜中だけ、一時的な雨などもあるので124日すべて走れないわけではありませんが、決して少ない日数ではありません。

富山県や石川県、福井県といった北陸では年間の47%近くが雨の日です。そういえば金沢マラソンと富山マラソンは雨の率がとても高かったような気がします。2日に1日のペースで雨が降るなら、マラソン大会も雨になって当然です。これを「雨だからお休み」なんてすると練習量がまったく足りなくなります。

雨の日に走る必要はないとは思うのですが、体幹トレーニングや筋トレは積極的に行うべきだというのが私のスタンスです。普段はどうしてもランニング中心のメニューになって、体幹周りや足の小さな筋肉のパワーが低下しがちです。走っていれば筋力が落ちないというのは30代まで。40代になると意識して筋トレしないと筋力は落ちます。

もちろん筋力が落ちたから、確実にマラソンのタイムが落ちるとは限りません。筋力が落ちるというのは最高速度が落ちるだけで、そのスピードでマラソンを走るわけではないので、60代になって自己ベスト更新なんてことも可能です。ただ、ほとんどの人は筋力が落ちて、過去のタイムに遠く及ばないタイムでフィニッシュラインを越えます。

少なくとも私自身がそれを体験しており、筋トレをすることでサブ3.5で走れる体を取り戻しました。その筋トレをするのに雨の日は最適なわけです。1畳あればほとんどのトレーニングができますが。できれば段差などもあるほうがジャンプ練習もできるのでいいのですが、マンション暮らしであればそれも難しくないはずです。

雨だから休むのと、雨だから筋トレをするのとでは1年2年経ったときに、走力の差が開くのは言うまでもありません。そこで走れなくても仕方がないと、ありのままの自分を受け入れられるならいいのですが、大抵の人は「もっと練習しておけばよかった」なんて言うわけです。やらなかったのは自分なのに。

1年は365日しかありません。その限られた時間をいかにしてランニングに使うか。ランニングの優先順位がどこにあるのかは人それぞれなので、「もっと走るべき」とかは私は言いません。ただ目標や理想があるなら、それに見合うだけの練習をすればいいだけなのになと思うことは多々あります。

マラソンというのはとても分かりやすい競技で、注ぎ込んだ時間がタイムとして現れます。もちろん効率のいいトレーニング方法というのもありますし、筋トレの必要性を理解していないと、走っているのに走力が落ちるなんてことはあります。でも、大抵の人は時間が足りていません。

時間が足りていないのに「雨だから休む」としたら、それはもう「あの星に届くといいな」と言って空に手を伸ばしている人と同じ。ただの夢想家でしかありません。繰り返しますが、練習時間を確保しないことが悪いと言いたいのではなく、練習時間を確保しないなら高望みしなければいいのになと思うだけ。

別にマラソンで速く走ることや完走することが偉いというわけではありませんし、他にやりたいことがあるのに無理してまで走る必要なんてどこにもありません。ただやらなければ成長はしないし、むしろ衰えていくだけ。じゃあどうするのかということ。私の場合は自分の可能性を諦めていないので、「やる」しか選択肢がない。ただそれだけのことです。

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