走るのに重要なのは背筋だというランニング理論【ただし絶対ではない】

走るのに重要なのは背筋だというランニング理論【ただし絶対ではない】

私のランニング理論の基本は「背筋を使って走る」ことにあります。ただ、これを伝えるのはとても難しくて、そもそも背筋が弱い人に「背筋を使って」と言っても、それは無理というも。私もかつては腹筋ばかり鍛えていましたが、ピラティスを長くすることで、うっすらと背筋の意識ができるようになり、それをランニングにフィードバックすることで背筋を使って走れるようになりました。

昨日の練習会で背筋を付けるにはどうすればいいのかと聞かれたのですが、私の答えは「ランニングで付けるのが1番」だったのですが、説明が足りていなかったかもしれません。ただ、実際に私はランニングで背筋を作りました。背筋の筋肉痛で呼吸が上手くできなくなったこともあります。どうも呼吸が浅いと思ったら背筋がカチカチになってて、そこで懸命にほぐしたことも。

背筋が大事なのは骨の周りの筋肉だから。イメージとしては体の後側の筋肉なのですが、実際には体の軸となる筋肉です。正確には脊柱起立筋が私のランニング理論ではとても大切で、この筋肉の反発を使って推進力を作り出します。脊柱起立筋が圧縮されて、それが元に戻る勢いを推進力にします。ただ、ここが鍛えられてないと当然使えません。

でも使えないと鍛えられないという、複雑なパラドックスに陥ります。卵がなければ鶏は生まれず、鶏がいなければ卵は生まれない。まさにこの状態で、入口を見つけるのが本当に難しい。意識できるようになるとそこからは時間はかからないのですが、そこにどうやって誘導するかが今の私の課題。もっとも意識せずに自然と使えるようになれば、それがベストなのですが。

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背筋の鍛え方というのは本当に地味で、腹筋ほどバリエーションがありません。そして何よりも「見えない」問題があります。腹筋は鏡がなくても見えますが、背筋は鏡があっても見えにくい。だから存在を意識することがとても難しい。鍛えても効果があるのかどうかもはっきりとしません。でも、しっかりと鍛えられた状態になると走りが大きく変わります。

背筋のような大きな筋肉で走れるようになると、長い距離がつらくなくなります。走りにロスがなくなるのでエネルギーの消耗を抑えられますし、パワーで走らないから、グリコーゲンをレース後半まで残すこともできます。いいことしかないのですが、いかんせん鍛え方を伝えるのが難しく、さてどうしたものかと悩んでいるところ。

私は理屈っぽいところがありますが、実際のところは感覚派。論理的な思考は大切にしていますが、大事なところはいつも感覚に頼ります。人の走りをチェックするときも、感覚的に弱いところや走りがおかしいところを感じ取り、そこから論理的に原因を探ります。大事なところを感覚に頼るから、言葉でうまく説明ができない。でも、それが私のやり方なので簡単には変わりません。

そして何よりも、自分のやり方だけが正しいわけではなく、むしろ私なんかは異端児に分類されます。自分の理論のベースには裸足ランニングがありますが、その裸足ランニングですら独学。誰かに何かを教わったことなど1度もありません。ランニングそのものも全部独学で試行錯誤して得たもの。「これが効くかも」と感覚で始めたトレーニングも多々あります。

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それによって、失われた愛媛マラソンのアスリート枠を取り戻した実績があるので、自分なりに自信がある理論ですが、やっぱり本流ではありません。だから、私よりも優れたコーチは無数にいます。私よりも上手に説明できて、さらに効果的なトレーニング方法を知っている人など星の数ほどいるはずです。それを仕事にしている人もいるくらいですから。仕事にしている人たちは、私よりも普段から勉強しているでしょうし。

別に自分を卑下しているわけでありません。伝統を知らないからこそできることがあり、私はその道を進んでいるだけ。ランニング業界の常識にとらわれることもなく、自分が正しいと感じたことを伝えることで、他のコーチが引き出せなかったスキルも、私だから磨ける可能性があります。単純にアプローチの仕方が独特なだけで、きっと目指すところはそう大きくは変わらないでしょうし。

そういえば私はライティングも独学ですし、サッカーも自分で知識を得て、自分の理論でプレイしていました。これが私のやり方なのでしょう。それを楽しいと思えるというか、それだけが楽しい。答えがわかっている問題を解くのは面白くなく、すぐに飽きてしまいます。でも「わからない」と思って試行錯誤してるのはすごく楽しい。最近始めた珈琲の淹れ方もそういうところがあります。

そうやって自分で深いところを追求するのが私がもっとも力を発揮できるところ。でも教えるという立場にあるわけですから、もう少し言語化できるようにはしておきたいところ。感覚派であることは悪くありませんが、それだけでは限界がある。だから自分なりに勉強をして、コーチとしてもワンランク上を目指したいところ。でもやっぱり教えるのは苦手……でもやるしかないんです。

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