ランニングシューズとカラダの声を聴く【シューズを履きこなす】

ランニングシューズのレビューをするようになってから、シューズの個性を楽しめるようになりました。それまでは1〜2足を履き潰したら新しいのを買うというスタイルで、そうするとシューズを比較することが難しい。もっとも6年前はまだランニングシューズが今ほど個性的ではありませんでしたが。

今は本当になんでもありです。厚底とカーボンプレートが普通になってことで、シューズづくりに幅ができたように感じます。そして作る側も、コンセプトを明確にして、他のシューズとの違いがはっきりと分かるようにしています。だから、履いてすぐにどのように走ればいいのかがわかります。

基本的に私はどのシューズも「いいもの」として考えます。設計チームが全力で作り上げていて、そんなランニングシューズがダメなわけがありません。必ずどんなシューズにも利点があって、それを引き出すことができれば、走りは楽しくなります。反対に個性を無視して走ると、ケガをするなど楽しさが損なわれてしまいます。

私はそれぞれのシューズに合った走り方ができるので、どんなシューズも履きこなせます。これはたくさんのシューズを履いていることと、ベースに裸足ランニングとピラティスがあるのが大きいかなと。そういう意味ではかなりイレギュラーな存在なのかもしれません。

体との対話だけでなく、シューズとも対話して、そのポテンシャルをどうすれば引き出せるのかをシューズに教えてもらいます。嘘みたいな話なので、信じてもらえないかもしれませんが。その声を聞いていると、どういったシーンで履けばいいのかも見えてきます。今回レビューのために履いたアディダスのアディスターは旅ラン。

ガツガツ前に進むのではなく、ライド感を楽しむシューズ。きちんと乗っていれば目的地まで連れて行ってくれる。そのためにパワーは必要なく、大切なのはスイートスポットで着地することだけ。もちろんそれが難しいのですが。それができれば、どこまでもオートで進んでいけます。

走り方に集中しなくてもいいので、アディスターは景色を楽しみたい旅ランに適しています。だから、当初は瀬戸内海の島を走ろうかと考えたわけですが、今回は残念ながら仕事の都合でそれが難しくなりました。もちろんそれで諦めるわけにはいかないので、与えられた環境でアディスターが活かされるコースを考えた結果がお遍路ランでした。

シューズの特性をきちんと理解できれば、レビューのイメージも湧きやすくなります。理解してないと、ただメーカーの謳い文句に乗ることしかできません。きっと多くのYouTuberがLSDに使って「疲れない」とか「走りやすい」とか言うのでしょう。まぁそれが仕事だから仕方ないのですが。

レビューするときに大事なのは独自の視点。少なくともRUNNING STREET 365ではそれを大切にしてきましたし、これからもそういう記事の作り方をします。ただ、根本的にシューズの声とカラダの声が聞こえないことには独自の視点でレビューするのは無理。ただ、そのレビューがどこまでニーズがあるのかはわかりませんが。

大切なのは私自身はほんの少しも無理をしていないということ。メーカーに忖度することもなく、ただ感じたことを書いているだけなのでストレスがなく、どのシューズも履きこなせるから、新しいおもちゃを手に入れたかのように楽しく走れる。そして私は楽しみながらレビューをする。だから読んでもらえるんじゃないかと考えてます。

ただ、これまでのようにレビューするだけじゃなく、今年は動画も作ってみようかと。記事の最後にイメージ動画があると面白そうじゃないですか。どう使えばいいのかイメージしやすくて、売り上げにもつながる。売れても私には1円の収益にもなりませんが。でも誰かの役に立つなら、それでいいじゃないですか。私がちょっと忙しくなりますけど。

まぁ誰の役にも立たずに長生きするよりは、誰かの役に立つことで消耗し、短命で終わる方が私らしくていい。なのでやりたいことはどんどん増やそうかなと。そこが何かの入り口になることもありますし、人生に無駄なことなんてひとつもありません。やりたいことを全力でやることが私のスタイル。さぁ今日からまた頑張るとしましょう。

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