人はどうすれば走るようになるのか【1億総ランナー化計画】

マラソン大会に対しての不信感が高まっていて、このままだとランニングブームは完全に終焉すると昨日のブログに書きましたが、じゃあ私は何をするのか。誰かと力を合わせてということは苦手なので、独自路線を進むつもりですが間違いないのは今の延長線じゃダメだということ。

私の場合は「人間は大変なことは嫌いで、基本的に怠惰だ。」ということを受け入れることから始めないといけません。私は「やるべきことをやる。好きか嫌いかは関係ない。」というスタンスの人間なので、正直なところやらない人のことが理解できません。

それは否定的な意味ではなく、事実として「わからない」「その人の立場になって考えられない」ということです。だから私はずっと「走ればいいやん」「速くなりたいなら追い込めばいいやん」でやってきました。そこまでやらないということは、それくらいの情熱しかないわけで、無理にがんばる必要はありません。

でも、そのスタンスだとランナーを増やすことはできません。私はこれから取るべきスタンスは「がんばれないよね」「面倒なことはしたくないよね」と同意すること。私がそういう人間になるというのではなく、そういう生き方も尊重するということ。そのうえで、走り出したくなる何かを提供する。

結局のところ、自発的じゃないと続きません。ではどうすれば自発的になるのか。

  • 走らないと損だと思わせる
  • 走ることのメリットを強調する
  • 走ることが楽しそうだと思わせる
  • 自分でもできそう、やってみたいという思考にする
  • 危機感を与える

こんなところでしょうか。方向性はこれでいいのですが、これを実現するのが簡単ではありません。たとえばメリットで言えば、走ったら健康になるわけです。ちゃんと取り組めば体型だってすっきりします。でも、既存メディアがそれをアピールしてきた結果が今です。

それくらいのメリットなら、もっと別のことをするし、家で動画でも見ているわけです。これらすべては「常識」で考えた結果。たぶんそれだと人は動かない。人間はもっと柔軟で、自由で、想像を超えた思考で行動する生き物なので。

なんらかの非常識を作り出すことが、おそらく最初のステップになります。非常識によって走っていないと不安な状態を作り出す。今は「走らなきゃ」のロジックがランナーを支配していますが、これを「走ってもいい」のロジックに持っていく。

24時間マラソンを走るって言うと、大抵の人は「24時間も走るのって大変そう」と思います。でも私が24時間マラソンをするときのスタンスは「24時間好きなだけ走ってもいい、こんなご褒美あるだろうか」です。常識の壁をこわして、この状態に持っていく。

それも日本人全体にそういうムーブメントを起こす。言ってることが非現実的だと思うかもしれませんが、不可能だとは思いません。私が総理大臣になって「1週間に30km走ったら、消費税を5%減税する」と宣言したら、きっとみんな走り出します。

ジャニーズや坂道グループ、韓流アイドルのメンバーと一緒にランニングできるイベントがあれば、若者の中にランニングのムーブメントが起きます。それらを100%無理だとは思いません。ただとんでもない量の情熱が必要になるので、そのやり方はとりません。

ドミノ倒しのように最初の1ピースを倒せば、一気に広がっていくような仕組みを作る。最小労力で最大効果を得る。まさにマラソンそのものみたいですが、そのほうが私には向いています。流れさえできれば、後は勝手に流れていきますし。だからまず、どうすれば人が動くのかについて勉強をするとしましょう。

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