『ゲレンデ逆走マラソン3時間ゲレンデ耐久レース2014』〜激坂を登れ!〜

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昨年、東北を走りたくて見つけ出したゲレンデ逆走マラソン。絶対に今年も出ようと思っていたのに実は忘れていた。ところが、昨年のブログを読んだランニング仲間が「今年は出ないの?」とのこと。ランニング仲間3人でエントリーして今年も猪苗代・磐梯山へと向かうことになった。1泊するつもりだったがが、数日前に1人が来れなくなったのでそれならばと日帰り強行スケジュール。朝5時に家を出て合流場所の赤羽に向かった。

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赤羽から猪苗代まで約3時間。思ってた以上に近い。新幹線を使えば大宮から2時間で猪苗代にまで行けるのだが、猪苗代についてから移動手段がないのはさすがに困るだろう。大会側で猪苗代駅から会場までのバスが出ているが、それでは直行直帰で駅近くにしか行けなくなる。日帰りとはいえせっかくの猪苗代。満喫するには車は必要だ。もっとも運転は任せっきりでわたしは助手席に座っていただけだが。

10月にもなると猪苗代は肌寒くなる。磐梯山ももう少しで紅葉が本格的になるのだろう。

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会場は「ばんだい×2 スキー場」。すべてのコースをスタート地点から見ることは出来ない。標高差は390mで1周3000mになる。単純計算すると1mで260mm上ることになる。傾斜もすごいのだが実はここでの最大の難敵は不整地であるということ。草は刈ってあるので見た目は悪くないのだが、実際に走ろうとすると安定して着地することが難しい。もっとも、それも含めてこのレースの楽しさなのは間違いない。

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スタートの号砲で健脚自慢が飛び出していく。その元気が200mぐらいしか続かないのに。いきなりかなりの傾斜の坂が襲ってくる。トップランナーはひょいひょいと上っていくのだが、それにつられて凡人がついていくと痛い目を見ることをわたしは昨年学んだ。なので飛び出していったランナー仲間を「頑張るなぁ」と見送って、少し早足で歩いて行く。走ろうと思えば走れるが、それをすると3時間も足が持たなくなる。わかっていても飛び出したくなるが、自制できる程度には大人になったのだろう。

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昨年は下りで苦しんだ。びびりのわたしは下りが驚くほどに苦手で、上りで抜いた他のランナーに下りでガンガン抜かれていた。今年の万里の長城マラソン直前に下りのコツを掴んでいたので、実は今回の下りは自信があったのだが…その自信は見事に砕かれることになる。昨年よりは上手く走れたが、それでもスピードをコントロールしきれずに、徐々に足に疲労が溜まり始めたのだ。

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昨年は6周(18km)と700m走ったのだが、今年の目標は当然それ以上。あわよくば7周走ろうと目論んでいたのだが、走るたびにペースが落ちていく。5周目あたりから歩いて坂を登るのすらおぼつかない。途中で何度も立ち止まって足の回復をはかりながら前に進む状態にまで落ち込んでいった。結局残り20分で6周走り周回コースはここで終わりになる。

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ところが今年は周回コースがもう1個用意されている。1周400mのバトル10。残り10分、ここを駆けることで無駄なく3時間走れるというシステムが導入された。ここを2周以上走れば昨年の記録は超えられるわけだ。

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結果から言えばバトル10は4周走って合計19.6km。昨年よりは800m長く走ることが出来た。昨年は雨の中のレースだったのもあるが、昨年よりは気持よく走れていた感覚もあるのでこれはこれで納得している。20km超えは来年への課題としよう。エネルギーを1滴も残さないで走りきれたことはいいトレーニングになったし、ゲレンデを走るのは純粋に楽しかった。

ただ、これで終わらないのがゲレンデ逆走マラソンの魅力である。この大会は走った周回ごとに抽選券をもらえ、閉会式で抽選会が行われる。1等はなんとホテルの宿泊券。もちろんそんなものがわたしに当たるわけがない。素晴らしいのははずれくじがないということ。わたしは6周で抽選券は6枚。そしてお土産としてゲットしたのがじゃがいも2袋と豆腐4丁。ランナー仲間がラーメン10袋セットをもらっていたので、じゃがいもとラーメン3袋を交換してもらったので、かなりいいお土産になった。ただ豆腐4丁は軽く罰ゲーム感があるのはなぜだろう。

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そしてさらに素晴らしいのが温泉券がついていること。これは参加費3000円の大会だ。参加賞にドリンクがついてきて、山ほどお土産をもらえて、温泉にも入れる。私たちが向かったのはホテルリステル猪苗代の日帰り温泉。曇っていて夕日が少し残念だったが、昨年は素晴らしい夕焼けを見ることが出来た。そのうえお湯質もいい。

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そして仕上げ。猪苗代に来たなら蕎麦だろうということで、食べログで見つけたお店「ラ・ネージュ」でお蕎麦をいただく。名前からもわかるように、そして見た目も完全に喫茶店だ。KEY COFFEEの看板も立っている。だが誰一人としてコーヒーなど頼んでいない。ほぼ全員が蕎麦のセットを頼んでいる。その喫茶店で食べる蕎麦が絶品なのは言うまでもない。カウンターに座っていた常連さんっぽい老夫婦が鯖だの秋刀魚だの注文していたが…しかもワインを開けていた。よくみるとお店の冷蔵庫に地酒がいっぱい入っている。

素晴らしすぎるぞ猪苗代。

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正直なところこれは1泊すべき大会だろう。日帰りでは猪苗代の魅力の半分も楽しめない。裏磐梯も景色のいいところがたくさんあるだろう。その気になれば米沢まで行って米沢牛を堪能することもできる。会津若松もすぐそこだ。歴史好きにはたまらない位置にある。そして何より、翌朝に走った仲間と筋肉痛で一緒にもがき苦しみながら起きるのは格別な朝になるだろう。ゲレンデ逆走マラソンは普通の大会じゃ満足できないランナーにお勧めできる大会だと断言していい。

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