第28回青島太平洋マラソン2014〜サブスリーへの道はいまだ険しく〜

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すべてが順調で、いい練習もできてコンディションもすごくいい。これでサブスリーを出せなかったらいつ出すのだというような状態で挑んだ第28回青島太平洋マラソン2014。しかし、マラソンはそんなに簡単ではないという現実をまたしても味わうことになる。20キロ過ぎでの大失速。マラソンは奥が深い。

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1週間前ぐらいからお酒も飲まず、前日は居酒屋さんで夕食にしたのにお酒をがまん。体重もしっかり落として望んだ。ところが、結果がついてこない。公式記録は3時間18分43秒(ネットタイム3時間18分7秒)はきちんと調整して挑んだフルマラソンでは一番悪い記録かもしれない。

まず会場入りするために乗り込んだ電車で、前の電車が人身事故を起こして、電車からバスに切り替えとなった。バスへの乗り換えがうまくいかず、結局会場に到着したのはスタートの40分前。急いで着替えてトイレに行ってとかしているとアップする時間がまったく取れず、そのままスタートとなった。

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スタートはかなり前からできたのだが、それでも前方には何百人もいる。その渋滞のせいで最初の2キロで10分近くかかってしまった。これで精神的にかなりのプレッシャーを負うことになる。想定よりも1分30秒以上も遅れている。ざっと計算しても1キロで2秒以上稼がなければいけない。

そして想定外だったことがもうひとつ。思いのほかアップダウンがあるのだ。青島太平洋マラソンはアップダウンが少ないことで定評があるのだが、それはきっとこんなにマラソン大会がたくさんなかった時代の話だろう。間違いなく湘南国際マラソンや愛媛マラソンのほうがコースはフラットだ。

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そういう状況で、とにかく1キロ4分16秒から少しでも遅れを取り戻そうと少しペースを上げ気味に行ったのだが、20キロを超えたあたりで周りのペースについていけなくなった。とにかくスピードが出ないのだ。知らないうちに脚がパンパンになっているのだ。無理すればついていけないこともないが、まだ全体の半分なのだ。

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ここからはひたすらガマンだ。いかにしてペースを落とさずにゴールまで走りきれるのか。25キロの地点ですでにサブスリーは無理だということははっきりした。ここからは歩きたくなる気持ちに負けないことだけが自分を支える。どうしてこうなったという思いと、とにかくゴールを目指さねばという思いで頭が少し混乱している。

ペースを落とさないようにガマンしてもそれでもペースは落ちていく。せめて3時間10分以内という目標が、3時間15分以内、そして3時間20分以内となっていく。ただ、苦しいのはわたしだけではない。周りを見れば、両足がつってしまったランナーもいる。遅いわたしに抜いていかれる人もいる。

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そして3時間18分43秒でなんとかゴール。最後は「河童コール」に支えられて走っていたようなものだった。河童を見たボランテイァの高校生がみんな応援してくれる。ゴール会場でもあるサンマリンスタジアムに近づくにつれて声援が大きくなる。もう最期は意地しか残っていなかった。

1日冷静になって考えた。これはやはり練習内容に問題があったのだろうと。持久力とスピードはついていた。でもそれらが融合していない。20キロ走や30キロ走が圧倒的に不足していたように感じる。練習したことしかレースでは出ない。そしてもっと厳しい練習が必要な気もする。終えてみれば練習が甘かった。

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ゴールはしたものの、わたしの中ではまだ青島太平洋マラソンを走りきった感はない。来年以降も参戦し、このコースを走りきったと言える走りをしなければいけない。ランナーとしてこのままでは終われない。

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