MERRELL『ベア アクセス ウルトラ』は東海道五十七次560kmに耐えられたか?

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今回の東海道五十七次ランニングにシューズを提供してくれたMERRELL(メレル)さん。使用したのが『ベア アクセス ウルトラ』で名前からわかるようにベアフット系のシューズだ。名前にウルトラとあるのでウルトラマラソン向けのモデルでもあるかもしれない。いずれにしても今回の旅ランに最適だと判断し選ばせてもらった。

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もちろん、ただ提供してもらうだけではMERRELLさんに申し訳ない。名目としては耐久試験用ということになっている。そして、そこまでしたもらったらわたしとてここに書かずにはいられない。いや、そこまでしてもらってなくても書いておきたい。結論からいえば、このシューズなくして東海道ランニングの完走はなかったと言い切れる。

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『ベア アクセス ウルトラ』というシューズの評価を言葉で表現するのはとても難しい。とにかく特徴がないし、特性を感じることもないのだ。例えばビブラムファイブフィンガーズだと履くと走るのが楽しくなる。ナイキのフライニットはそのフィット感が快感ですらある。そういう気持ちが沸き立つものをこのシューズは持っていない。

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560km9日間、このシューズを気にしながら走ったことがなかったのだ。走り終えてから思うのは存在感を感じさせないシューズ。冷静に考えると実はものすごいことではないだろうか。シューズは決して主役ではなく走るためのツールでしかない。特にフルマラソンを超える距離を走る場合、シューズはでしゃばってはいけない。

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走っているのはランナーであって、シューズではない。シューズは走っているランナーをサポートするためのツール。走りを阻害してはいけないし、走りにマイナスの影響を与えるようでもいけない。ウルトラマラソンの距離にもなるとプラスの影響も与えてはいけない。アディゼロブーストのような不自然なプラスの影響はいずれ足への負担になってしまう。

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ベアフット系でありながら、適度なクッション性があるため足裏が痛くなることは一度もなかった。少しアーチの形状が強いため最初に履いたときは違和感があったが、それも計算されているのだろう。走り始めたら一切気にならなくなった。足にフィットする感じもないが、ずれる感じもまったくしない。軽さもあって履いている感覚すら薄い。

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おどろくことに1日80km走った翌朝、シューズに足を入れる瞬間にまったく違和感がない。あたり前すぎて走っているときは気にしなかったが足のむくみも自然に吸収している。箱根越では雪道を走ったがほとんど滑らず、グリップもしっかりしている。多少の濡れならすぐに乾いてしまう。ほとんどのトレランの大会もこのシューズで問題ないだろう。

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ただし、560km走ってこのシューズが大丈夫だったかというとそうでもない。これだけの距離の旅ランになるとどうしても足をすり足にしながら進まなくてはいけなくなるときがある。そういう動きにこのソールはめっぽう弱い。基本的にはフォアフットで着地していても、かかと部のソールが削れていくのだ。3日目にしてソールがなくなっていた。

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もっともこれはわたしの走力や走法の問題と言ってよい。シューズとして想定外の使われ方をしたと考えていい。連日70kmとかでなければもう少し足も上がってかかと部が磨り減るなんてことはなかっただろう。それでも、現実として560kmに耐えうるシューズかと言われると、ギリギリ大丈夫という答えになってしまう。

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とはいえシューズとしての信頼性は完璧と言っていい。春の飛騨高山ウルトラマラソンはもちろんこのシューズで走るし、秋の24時間もこのシューズで走りたい。試してみたいMERRELLのシューズが出ていればまたかわるだろうが、9日間まったく目立つことなくわたしの足を守ってくれたこのシューズを信用していい。

MERRELL公式サイト

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