『飛騨高山ウルトラマラソン100km』今年もやっぱりきつかった

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1年ぶりに戻ってきた高山。今年は一人ではなくラン仲間と遠征。遠征は仲間がいるほうががぜん楽しい。とはいえ、ウルトラマラソンはこれで2回目なんで、まだ前日に羽目をはずして飲みまくるという選択肢はない。二日酔いで走れるほど飛騨高山ウルトラマラソンは甘くないような気もする。

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スタートは4:45。今年はウェーブスタートの第一波に入れてもらえた。スタート前に昨年並走して最後の10kmを引っ張ってくれた女性ランナーと再会。ボランティアしている仲間にも会えたし、ウルトラマラソンの世界に知り合いがいるなんて奇妙な感じがするが、わたしもウルトラランナーの端くれということなのだろうか。

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スタート直後6分/kmで入るつもりが、気持ちが入りすぎて5分/kmの前半で入ってしまう失態。周りに流されすぎた気もしないでもないが、寝ぼけた頭では自分をうまくコントロール出来ない。「行けるところまで行ってしまえ」の感じで、そのペースを続けることにした。もちろん大失敗だ。

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その結果フルマラソンの距離を通過時点で4時間ちょっと。完全にアホである。ただ秋の100km裸足チャレンジを思えばそれぐらいはで走らなければいけない。もちろん100km裸足チャレンジは競技場だし、飛騨高山ウルトラマラソンは超絶アップダウンなので比較はできない。

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スピードが速すぎたからか、上りで一気に失速。とにかく走れないので歩く。昨年走れていた部分も歩くしかない。わたしは上りが得意で下りが苦手。なので、上りで歩くとなるとひどいタイムが予想される。ところが、今年は下りをかなりうまく走れている。理由はわからないが、ドタドタにもバタバタにもならず一気に下れる。

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ただ、その走り方をすると腹筋をかなり酷使するため、5kmで500mを下ると腹筋がパンパンになる。こんなことも過去には一度もない。わたしの中で走りがどこか変わったのだろうか。下りが得意になったら走りの幅がかなり広がる。上れなくなったのはまぁあれだ。ただの練習不足だろう。

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この大会の魅力はエイドにある。本当に素晴らしい。どうも今年はエイドのおにぎりが腐っていたというトラブルもあったらしいが、そのエイドのおにぎりはもちろん美味しくいただいた。運営側としては今後の要検討事項なのだろうが、そういうことでエイドが小規模になるのは避けてほしい。

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この大会は食べ物を持って走らなくても完走できるウルトラマラソンなのだ。そば、うどん、焼きそば、そして飛騨牛……ほかにもご馳走がいっぱいある。そして、苦しいポイントには私設エイドが建てられてて何度も救われた。コースはエグいが、エイドを楽しみに走れるのは精神的に悪くない。

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そう、飛騨高山ウルトラマラソンのコースはかなりきついのだ。今年からコースが変わったのだが、90km地点に大きな峠が用意されている。マップ上はそれほどきつい上りではないのだが、終盤にあるあの上り坂は壁のようにわたしたちの目の前にそびえ立っていた。しかも目に入ってくるのは道路と木だけ。どこまでも続く坂道。精神力を試される。

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ただ、そこを過ぎればあとは気力でカバーできる下り坂。93km地点のエイドに用意された飛騨牛も目標に一気に下り、残り7kmは他のランナーと声を掛け合いながら歩かないようにする。昨年の最後の10kmは本当に長く感じたが、今年は下りのまっすぐな道が続くのでそれほどでもない。

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12時間36分10秒

昨年から18分縮まっている。コースが変わったので記録更新が自分の力なのかコースのおかげなのか、上がりすぎなかった気温のおかげなのかはわからない。ただ、自分の練習不足だけははっきりとわかる。わたしはまだまだウルトラランナーになりきれていない。もっと走りこまなくてはいけない。

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ゴール後は万里の長城マラソンで一緒だったランナーをゴールで出迎えたり、そこにたまたま昨年一緒だった上記の女性ランナーがゴール。自分のゴールよりも知り合いのゴールのほうが圧倒的に嬉しいのはなぜだろう。それもウルトラマラソンの魅力のひとつなのか。1人だったら間違いなく最終走者まで見守っていただろう。

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次のウルトラマラソンは2週間後。これもハードだと言われる隠岐の島ウルトラマラソン。まずは体調をしっかり整えよう。その上でいい準備をして納得のいく走りをしたい。そしてまたこの大会に戻ってこよう。「もう飛騨高山ウルトラマラソンはいいや」と思えるほどの走りができていないから。

 
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