ランニングに必要なのは脂質か炭水化物か、それとも菜食主義か

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スコット・ジュレクのトークショーを聴いて、気になったこと気づいたことをを今日から数日間書いていくとしよう。まず最初に取り上げるべきは「食」についてだろう。

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スコット・ジュレクのといえば完全な菜食主義、ヴィーガンであることで有名だ。彼は肉を食べない。肉は食べなくても速く走ることはできると主張し続けている。

その影響を受けてベジタリアンを目指したランナーがどれぐらいいただろうか。

スコット・ジュレクが世界的に有名になったのは『BORN TO RUN』の影響が大きいだろう。その『BORN TO RUN』の著者であるクリストファー・マクドゥーガルが最近出版した『ナチュラル・ボーン・ヒーローズ』である。

そこでは炭水化物を抜いて、体脂肪を利用したランニングについて書かれている。『BORN TO RUN』の信者はいま菜食主義から低炭水化物主義へと変わり始めている。

スコット・ジュレクはトークショーの質疑応答で低炭水化物の食事について完全に否定している。「それでは速く走れない」と。会場にいた多くのランナーは混乱しただろう。

『BORN TO RUN』の信者たちはクリストファー・マクドゥーガルの言うことは絶対だと思い込んでいる。だからスコット・ジュレクがクリストファー・マクドゥーガルの考えに反対するだなんて思いもしなかったことだろう。

スコット・ジュレクはこうも言っている。「走りに必要な技術は姿勢・ストライド・パワーである」。姿勢についてが後日書くつもりだが、ここで注目して欲しいのはパワーだ。

彼は走るのにパワーが必要だと言っている。この時点でクリストファー・マクドゥーガルの意見とは違ってくる。クリストファー・マクドゥーガルは筋力を使わない走りを見つけたのだ。

だがよく考えて欲しい。たしかにスコット・ジュレクは『BORN TO RUN』の登場人物ではあるが、裸足ランナーでもなければクレタ島の住民でもない。彼は決して『BORN TO RUN』の信者でもない。

前置きが長くなりすぎた。結論だけを言おう。脂質だとか炭水化物だとか菜食主義だとかはっきり言ってどうでもいい。それらが体にどういう影響をあたえるのかを理解して、必要に応じて摂取することだけが大事なのだ。

ただ大前提としてあるのは太りすぎてはいけないということだ。トップランナーでありたければ体脂肪率は一桁であるべきだろう。まずそこをクリアせずに何を食べたらいいかを言っても大した意味はない。

そのうえでパワーを要する走りをするなら炭水化物は必須だし、パワーを使わない脂肪を燃焼させる走りをするなら炭水化物は少なめで脂質を多めに摂る必要がある。それは走りのスタイルによって変わるので誰にとっても正解というものはない。

ちなみに菜食かどうかというのは体への負担をどう考えるかだけの問題(環境の問題はここでは無視する)だ。肉を食べれば内臓に負担がかかる。特に日本人は長く農耕民族であったためか肉を消化しにくい体の構造になっている。

大事なのは受け売りを鵜呑みにしないこと。菜食主義になるにしても、低炭水化物主義になるとしても、きちんと栄養学を学ぶことが最低限求められる。

あの人がやっているから、あの有名人が言っていたから。それだけで影響される人は絶対に強いランナーにはなれない。スコット・ジュレクのすばらしさは、栄養についてとことん勉強していることにある。

彼は口にしたものがどうエネルギーになり、そのエネルギーがどう走りにつながるかを正しく理解している。

誰が正解で誰が不正解ということはない。自分で栄養についてしっかり理解し、起こりうることをきちんと把握したうえで自分なりの正解を見つけなければいけない。

ランナーに必要なのは脂質でも炭水化物でも、菜食主義でもなく、正しい知識と考える力だ。

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