富士山マラソンは今後も継続していけるのか心配になった話

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富士山マラソンの応援に行ってきました。応援のはずなのにいい撮影ポイントを求めて荷物を背負って21km走ったのでクタクタですが、そのおかげでいろいろ見えたことを書いておきます。

もしかしたら富士山マラソンは深刻な資金難であるのではないかとわたしは感じています。

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まずエイドに置かれている給食がバナナときのこの山、たけのこの里、アポロ。基本これだけです。2年前にわたしが出場したときはうどんやらおにぎりやら用意されていました。今回は炭水化物系はゼロです。

※追記 パンが1個給食で出たエイドがあったようですが、最後方にいたランナーはなかったみたいです

エイドが乏しいのは埼玉マラソンのほうが上ですが、埼玉マラソンは4時間制限なので楽しむエイドは必要ないと考えてもおかしくないのですが、富士山マラソンはシリアスランナーだけの大会ではないですし、以前あったものがなくなったというインパクトは小さくはありません。

なくなったといえば参加賞のサングラスも今年はなくなっていました。昨年あったかどうかはわかりませんが、第1回と第2回は参加賞はTシャツとサングラスで、今回はTシャツのみです。

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もうひとつ、ゴール後に配られる菓子パンも最終ランナーがゴールする前になくなっていました。そんなことありえますか?リタイアする人も含めみんな戻ってくるゴールで配るパンなら参加者分あってしかるべきなのに、足りていない意味が分かりません。

コース上の警備員の少なさは大きな問題です。かなりの数のランナーが走っている道を横断する人が何人もいて、その人を避けるためにランナーが急ストップする場面もありました。

これはいままで通りの警備人数なのかもしれませんが、だとしたら大きな事故になる前に改善しないとトラブルになるのは時間の問題です。安心して走れない歩道から人が飛び出してくる大会にランナーはお金を出してまで走るわけがありません。

様々なところで経費削減の工夫を行っているようですが、今回はちょっと度が過ぎます。開会式の挨拶で誰かが「一番大切なスポンサーのみなさん」という発言をしていたのと「日刊スポーツ」を繰り返して売り込みしていたのが気がかりです。

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実際のところスポンサーは大切ですが開会式で「一番大切なスポンサーのみなさん」とこれから走るランナーの前で言わなければいけないという意味を考えると、深刻な財政難なのは容易に想像できます。

そういえば今年は爆風スランプ(正確にはそのメンバーの一部の)のライブもなくなっていました。

それとは別に問題だと感じたのは、責任の所在がどこにあるのかまったくわからない組織になっていることです。質問をしても誰も答えがわからない。誰に聞いていいかもわからないのです。

途中棄権した人がICチップとゼッケンを回収されていたのですが、それは現場の判断で行ったことで、実際はゼッケンは外すだけ、ICチップは持ち帰っていいというのが正解なのですが、誰が回収しろと言い出したのか、なぜか誰もわからないのです。

責任が明確でない組織というのは歴史を振り返ってみても組織が崩壊する直前の状態です。

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応援者という立場から富士山マラソンに参加して感じたのは「富士山マラソンは今後も継続していけるのか」ということです。定員が埋まらない大会のひとつでスポンサーがつきにくいのかもしれませんが、主役であるはずのランナーを満足させることが出来ずにその部分も改善されないでしょう。

せっかく第1回の5000人スタートできなかった問題から信頼を回復しつつあったのに、おそらく今回の大会で取り戻しつつあった信頼はまたマイナスになっているかもしれません。

いやそもそも第1回の問題は不運でもなんでもなく起こるべくして起こったのだと今回の運営を見ていて感じました。

せっかく最高の景色と挑戦しがいのあるコースを持っているのに、運営側の一人ひとりそれぞれが頑張っているのに、根本のところで何かがおかしい。そう感じた富士山マラソンでした。

来年もきちんと開催できるのか、今年参加したランナーはリピーターになってくれるのか。小さいながらもマラソン大会を運営する側の人間としてこれは非常に気になる問題です。

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