大阪から伊勢神宮まで走ってわかった超長距離を走る理由

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3日間の旅レポートを書いたばかりですが、「走る」という視点だけで大阪から伊勢神宮までの伊勢本街道を走ったことについて考えてみようかと思います。

大阪から伊勢神宮までの170kmはクレイジーランナーにしてみれば、「たった170km」かもしれません。でもわたしのようにウルトラマラソンを少しだけかじったレベルのランナーにしてみればとんでもない距離であることを前提に読んでください。

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人は1日に何キロ走ることができるのか

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わたしはずっと人は1日60kmなら毎日でも走ることができると言い続けてきました。実際にわたしはいつも1日に60kmを基準に旅ランの計画を立てています。

ところがそれを崩したのが1年前の東海道ランです。平均で1日70km走らなければ日数が足りませんでした。宿の関係で最長で1日80km走った日も。1日80km走ることは難しいけどできないことではないという認識になっています。

ウルトラマラソンに出たことがある人は80kmぐらい簡単だろうと思うかもしれませんが、ウルトラマラソンの80kmと単独走での旅ラン80kmはまったく違います。

ウルトラマラソンは道に迷う心配もありませんし、信号待ちもありません。距離表示もあります。すべてお膳立てされたうえで走るだけに集中できるのがウルトラマラソンです。

ところが旅ランになるとそうはいきません。街道しか大きな道のなかった江戸時代とも違います。大阪から伊勢神宮には無数のルートをつくることができ、それは時として迷路のように人を迷い込ませます。

そんな現代において、旅ランにおいて1日80kmというのはややオーバーワーク気味であるという感覚があります。ただしここが人間の限界かと聞かれると、そうでもない気もします。

世の中には24時間で200km以上走れる人たちがいます。わたしも24時間で130kmは走れます。ただそれと旅ランとは同列には語れないものがあります。

超長距離を走る魅力はどこにあるのか

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わたしはウルトラマラソンが好きではありません。好きではないというよりはその楽しさがいまだにわからないでいます。100kmを走ったり24時間を走っても一度も達成感を感じたことがありません。

昨年の東海道57次560kmも達成感はまったくありませんでした。どちらかと言うとやっと終われるという安堵感。胃の痛みがあったのも関係あるのかもしれませんが、ウルトラマラソンはただただ苦しい。

それでも旅ランをするのは、大阪から伊勢神宮まで走ったのはそこに新しい発見があるからです。まだ見たこともない日本の風景がそこにあり、知らない道が続いているから行ってみたい。ただそれだけです。

本当なら1日何キロとか決めずに寝袋とテントだけを持って暗くなったらテントを張って、目が覚めたら活動を始めるような旅ランをしてみたい。移動をし続けることがわたしにとっての旅ランの魅力です。

旅をし続けたい。どこまでも行ってみたい。わたしが超長距離を走る理由はそこにあります。

ウルトラランナーとしてこれから目指すところ

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大会でいい結果を出してというのは他のウルトラランナーさんに任せます。もちろん大会には出ますが、ウルトラマラソンの大会でタイムや距離を追うようなことはもうしないつもりです。

トップランナーたちの素晴らしいパフォーマンスも知ってしまいましたし。

わたしが目指すのはやはり走ることをつかってできる何かを提案すること。それを自分の足で確認し「こんなこともできるのだよ」ということを示していきたいと思います。

五街道制覇は当然ですし、北海道1周や九州1周もしてみたい。四国はお遍路で回ったのでもういいかな…誰もまだやったことのない旅ランを見つけて情報発信できるようにしていきたいですね。

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