横浜マラソンが10月開催になることについて考える

横浜マラソンが10月開催になることについて考える

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横浜マラソンの開催日が第3回大会から10月開催になるというニュースがありました。facebookではちょっと愚痴ってた感じのシェアをしましたが、少し落ち着いて横浜マラソンがマラソン大会の開催日を動かすことについて考えてみます。

開催日を固定するメリット

北海道マラソンは8月の最終日曜日、東京マラソンは2月末、青梅マラソンはその1週間前。よく大会に出るランナーであればなんとなく自分が毎年出る大会の開催日を把握しています。

毎年出ると決めている大会ですので、その日と前後1週間に他の大会を入れないように調整をすることもあります。開催日が決まっていれば、ランナーは年間予定を立てやすくなります。

ランナーもそうですが、準備する自治体も年間計画を立てやすくなります。お役所ですからフレキシブルさよりも安定を得意としています。彼らは開催日が決まっていればそこに向けて最大限の力を発揮します。

小さなことのようですが、◯月の第◯週に開催すると固定することで、その大会のファンができて、リピーターが増えることになります。ただし定着するまでにとても時間がかかります。

東京マラソンも3回目だけは3月22日に開催しています。そういえば第1回の東京マラソンEXPOは東京ドーム開催でした。

開催日を動かすウェルネスの運営

開催日を動かす。これは大会が地元に根付くまではよくあることです。マラソンよりも他の事情を優先するため、1ヶ月ぐらいのズレはよくあることです。最初の数回は「開催するかどうか」の検討から始まるレベルですから。

ただマラソンの運営会社であるウェルネスは大胆な日程変更を躊躇なく行います。

第1回第2回は3月開催で、第3回から11月開催になっていますが、APECの影響で第5回は1月開催でした。第6回大会からは11月3日に定着したのですが、なぜか2015年になって、いきなり12月開催に変更しています。

ちなみに大会名も、第1回は「2007年湘南国際マラソン」第2回は「2008年湘南国際マラソン」第3回は「第3回湘南国際マラソン」になったのですが、なぜか第4回は「2009年湘南国際マラソン」になり、第5回は「第5回湘南国際マラソン」と迷走。

第3回以降11月開催になった理由は、3月は天候が荒れやすく、11月のほうが走りやすいということ。そしてもうひとつ、その年の東京マラソンが3月開催になり、押し出される形で日程を動かしました。

あれ?

横浜マラソンも東京マラソンとの競合を理由に10月に動かしていますが、そもそもなんで3月開催に設定したのか?という疑問が残ります。同じ運営会社だからわかってはいたはずです。考えられるとしたら「横浜市の強い要望」でしょうか。

開催日を動かすということ

あくまでも推測ですが、ウェルネスは東京マラソンと近い日程を嫌がったけど、主催者の横浜市は「横浜ブランド」を信じて東京マラソンに近くても東京マラソンと競える大会にするつもりだった。

ところが蓋を開けてみると、申し込みの倍率が1/3で「不人気」な大会イメージとなりスポンサーが集まらない。ウェルネスにしてみれば「だから言ったじゃないですか」となって秋開催に移動。

繰り返しますが、推測です。

推測ですがストーリーとしてはありえない話ではありません。特に横浜マラソンは「黒字運営」の得意なウェルネスが主催です。大会を赤字にさせないために、開催時期をずらすことに躊躇はないでしょう。マラソン大会は慈善事業ではないのですから。

特に第3回開催ぐらいならまだ傷が浅く、それ以降に秋開催の大会として定着すればいいという理屈です。実際に湘南国際マラソンはそれで成功しています。

マラソン大会は中身で勝負すべき

東京マラソンが巨大すぎる大会なのは理解できますし、避けたくなる理由としては納得しそうになります。でも青梅マラソンは東京マラソンの1週間前開催でも2万人近いランナーを集めます。

横浜マラソンが不人気なのは決して東京マラソンのせいではありません。なぜなら東京マラソンは誰もが「当たらないつもり」でエントリーしますから、横浜マラソンが魅力的な大会ならどちらにもエントリーします。

横浜マラソンに足りないものをここに書き出すと、それだけで記事になるので書きませんが、少なくとも中身を改善することでもっともっと人気の大会にはできるのに、小手先で開催日を変えるという発想がそもそもの不人気につながっていることに気づいて欲しい。

ランナーに人気の中国・四国・九州地方のマラソン大会はそれぞれが切磋琢磨して、自治体が一丸となってマラソン大会を開催しています。大都市で同じことはできないのかもしれませんが、魅力的な大会に育てることが大切です。

そこに時間と労力をかける大会はいい大会になります。

とはいえ横浜マラソンも湘南国際マラソンのように10月開催で大成功するかもしれません。だからわかったようなことを書かないほうがいいのでしょうが、わたしはもっと根本的なところを改善しないと、横浜マラソンは大都市マラソンの中で最初に消える大会、もしくは規模縮小される大会になってしまう気がしています。

5年後、10年後、横浜マラソンはどんな立ち位置の大会になっているのでしょう?

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