東京マラソンスタート地点のごみはさすがにみっともない

東京マラソンスタート地点のごみはさすがにみっともない

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ラン仲間の岩田さんが、ごみ拾いをしながら東京マラソンを走りました。その記事が東京新聞に掲載されています。

東京マラソンはごみの少ない大会かなと思ったのですが、それでも3万7千人が走るとやはりそれなりにごみが出るようです。

わたしが気にしているのはスタート地点のビニール製の簡易ポンチョ。

スタートブロックの整列からスタートまで最短25分ですが、最後尾になるとこれが50分近くになります。速いランナーもいい場所を確保するにはそれぐらいの待ちが発生します。

暖かいとはいえ2月の気温ですから、それなりに防寒対策をしなければあっという間に体が冷えますし、トイレにも行きたくなってしまうのでしょう。

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だから多くのランナーが簡易的なポンチョを使います。そしてスタート地点に捨てていきます。

これ、本当に仕方ないことなんですけど「仕方がない」まま終わらせていいことなのか悩みます。せめてスタート地点にごみ箱ぐらい用意できないものかと。

海外のマラソンではスタート地点で抜いだウェアをチャリティとして回収して、恵まれない人たちに配るということをするそうです。それだってお金がかかることなので簡単ではありませんが、ひとつの案としては面白いですよね。

体を冷やさないために安価な簡易的なポンチョを使うのは日本人らしい発想で、決して悪いとは思いません。

でもそれを使い捨てのようにそこらへんに脱ぎ捨てることについてはしっかり考えてほしい。写真にあるような状態になることを知ってもらいたい。

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この写真を見てもなお簡易的なポンチョをその場に捨てられるなら、正直ちょっとどうかしています。

「みんながしているから」
「誰かが片付けてくれるから」

自分がやっていないとしても、この光景が日本のランナーの総意。

日本人の誇りってなんでしょう?武士道とか、日本人は素晴らしいとか、そういう言葉を薄っぺらく感じてしまいます。

走っているとき、エイドの紙コップはきちんとごみ箱に入れようとする。それぐらいのことはできるのに、なぜかスタート前では路上に簡易的なポンチョを脱ぎ捨てていく感覚。

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体を冷やさないために簡易的なポンチョは有効。自分の身を寒さ守るためにも正しい選択です。

でもごみ箱まで持っていけませんか?誰かが片付けてくれるからOKという話ではなく、個人それぞれの美的感覚というか意識の問題。

ポンチョの投げ捨てはポイ捨てと同じです。中国人のポイ捨てを笑っている場合じゃありません。

もちろん他の補給食や飴の包装ごみも同じで、そこらへんに捨てることを躊躇しない人が少なくないことにただただ驚くしかありません。

「不健全な精神も健全な肉体に宿る」と誰かが言っていました。

どれだけ鍛えてフルマラソンを走れるようになったとしても、心が貧しいままではもったいない。心も体も鍛えた「本物のランナー」が少しでも増えていかなくては、ランニングはやっぱりブームのまま終わってしまうのでしょう。

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