ウルトラマラソンに大切なのは戦略的なペースの組み立て

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客観的に人の走りを見る機会が増えて感じたことは「速い人ほどペースをうまくまとめている」ということ。走れない人は自分の能力以上のペースで走って後半潰れます。

これは距離が長くなればなるほどわかりやすく、ウルトラマラソンの後半で走れなくなる人は明らかに前半の飛ばし過ぎが原因です。

日本人初の8000メートル峰全14座の登頂者である竹内洋岳さんは、登山中にほとんど汗をかかないそうです。汗をかくのは「速すぎる」「頑張りすぎている」ということだそうです。

ウルトラマラソンでもトップランナーは別として、12時間前後で走るランナーもこの「汗をかかない程度の走り」というのがひとつの目安じゃないかなとわたしは感じています。

先日の東海道五十七次ウルトラマラニックでも途中リタイアした人の多くが脱水症状に近い状態でした。

気温が30度を超えていたというのも大きな原因のひとつですが、道に迷いたくないために前の人について行った結果、オーバーペースで体が限界を超えてしまったのではないかとわたしは推測しています。

東海道五十七次ウルトラマラニックの面白さのひとつである「地図読み」はコマ地図に馴染めないランナーやウォーカーを悩ませ、「わからないからついて行く」をランナーやウォーカーが自分のペースを見失ったのです。

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1日60kmであればどんな気温であっても人間は毎日移動することが出来ます。

特別に走力が高いわけではないわたしが、旅ランを通じて学んだことです。

1日60km程度なら、最初の数日はきついのですが3日目、4日目あたりから体がその疲労に慣れていきます。一晩寝れば体力はちゃんと回復します。

ただし60kmという距離で消耗しきってしまうと回復は難しくなります。60kmを6時間、それを連日となるとそれなりに鍛えられていなければ難しくなります。

旅ランの場合は1日の行動時間が朝の6時から夜の21時くらいまで確保できますので15時間あります。その中で60km走ればいいので、計算上はほとんど歩きでもいいことになります。

なのでスタート時はとにかく「軽く走る」ことを心がけます。歩くようなスピードで走り出し、流れに任せてスピードを上げ、そしてペースが速くなり過ぎないようにコントロールする。

ウルトラマラソンでも12時間近く走るランナーはこれとほぼ同じ感覚でいいはずです。

ただし、ウルトラマラソンには関門がありますから序盤はそこそこのペースで走る必要があります。大会によっては、制限時間いっぱいでゴールするとき、イーブンペースだと途中の関門に引っかかることがあります。

その関門を恐れて自分の能力以上のスピードで走る。これがウルトラマラニックで失敗する一般ランナーの特徴です。

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フルマラソンでよくある「今日は調子いい」という感覚。

調子いいわけないんです。

自分の能力とその日のコンディションを見極めて、その日のペースを想定し、そのペースを守ること。想定以上に余力が残ったなら次回はペースを少し高めに設定する。

思いつきのペースでいきなり走り、撃沈を繰り返していたのでは、いつまでたっても上手に走ることはできません。

最近フルマラソンで撃沈を繰り返しているわたしが言うのもなんですが・・・

わたしは言いたいのはフルマラソンやウルトラマラソンは、一般のランナーが思っている以上に頭を使い、レースをしっかり組み立てることが求められます。

求められるというよりは、そこが超長距離の面白さのひとつ。

自分の体との対話をし、100kmという距離をいかにして走り切るかについて調整する。

これは来月、飛騨高山ウルトラマラソンを走る自分への戒めでもあります。

完走が目的なら無理に前についていかない、十分な練習ができていないならペースは落とす。そのための組み立てをしっかり行うことで、ウルトラマラソンを戦略的に走り切る。

まずは100kmを自分のイメージ通りのペースで走りきること。

ここまで書いて気づく、これRUNNING STREET 365向けの内容ですね・・・

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