マラソンを走り続けるために知っておきたい「痛み」の正体

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人が走れなくなる理由のひとつとして、「体内の水分バランスが崩れるから」という説を数日前に紹介しましたが、今日は痛みに関するお話です。

といってもわたしもまだ勉強途中なので、ちょっと曖昧な部分があります。でもどうしても知っておいてほしいことがあったので、伝えなきゃと思い書き始めてしまいました。

今日は走れなくなる理由としての「痛み」について紹介します。

痛みはただの刺激ではない

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いきなり核心ですが、「痛み」は人間だけに起きる感情のひとつなんだそうです。

正確には人間だけというよりは、人間が他の動物よりも最も強く感じる感覚で、喜怒哀楽のような感情と同じ類ですので、おそらく犬や猫たちも、多少の「痛み」は感じるかもしれませんが、人間のそれとは少し違います。

WHOの定義として痛みは次のようになります。

An unpleasant sensory and emotional experience associated with actual or potential tissue damage, or described in terms of such damage.

高校3年間、赤点を取りつづけたわたしの訳ですが、痛みは「体内の組織が損傷するか、損傷しそうなときの不快な感覚と感情」みたいなことを言っています。たぶんそこそこ合ってます。

要するに、痛みはただの刺激ではなくて、感情としての苦しみなんです。

痛みに対する個人差があるのは、感動的な映画を見てどれぐらい心が動かされたかという感情の差と同じわけです。

これを知って、一気に道が開けました。

痛みが感情であるならば、痛みはコントロールできます。

痛みは感情だから記憶される

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戦争などで腕や足をなくしてしまった人が、なくなったはずの腕が痒くなったり、痛くなったりする「幻肢痛」という痛みがあります。

メカニズムはまだはっきりしていませんが、末端神経からの信号によって、記憶された痛みが中枢神経から引き出された結果ではないかと言われています。

痛みは記憶されるというのが現在の定説です。

過去にしたケガによる傷の痛みは中枢神経に記憶され、それが何らかの原因で引き出されたとき、実際はケガをしていないのに痛みを感じたりします。

わたしの胃潰瘍は治っているのに、まだときどき痛みを感じるのはそのせいなのでしょう。きっとわたしの胃の痛みは「無視していい痛み」である可能性が高そうです。

痛みが記憶されるのは、ケガをしたようなとき次に同じシチュエーションになったときに、同じミスを犯さないようにするためです。痛みが記憶されているから無理をしない。防衛反応の一種なのでしょう。

おそらくランニング中の痛みの一部も記憶された痛みなのではないかと思います。

どれがそれに当たるのかはわかりませんし、人それぞれですのではっきりとは言えませんが、「別に悪いところがあるわけではないのに痛むことがある」ということは覚えておいたほうがいいでしょう。

ランニング中の最大の問題は痛みが痛みを招くこと

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ランニングにおいて痛みが問題になるのは、その痛みそのものではなく、痛みが痛みを誘発することにあります。

人間は痛みを感じると交感神経が緊張し、その結果として筋肉も緊張することになります。これは裸足ランナーなら誰もが経験しているかもしれません。ガレ場を裸足で走るとき、筋肉がこわばっていたはずです。

この緊張によって血管が収縮してしまい、血液の流れが悪くなるそうです。そうなると「発痛物質」と呼ばれるものが発生します。

もちろん最初の痛みも発痛物質の発生によるものです。発痛物質は細胞が壊れるときに発生します。

痛みにより血液の流れが悪くなり、そのことによって痛みに隣接する部分に発痛物質が発生し、その発痛物質がまた血液の流れを悪くして、また隣接する部分に発痛物質を発生させ・・・

痛みはほっておくとどんどん広がっていくことになります。

わたしはずっと「痛みは蓄積されている」と思っていましたが、正しくは「痛みが広がっていく」ということのようで、裸足で長い距離を走った後半に足裏が痛くて走れなくなるのはこれが原因なのでしょう。

肩こりがひどくなると首や背中が痛くなるのもこのメカニズムによるものです。

お医者さんが「痛みがあるうちは安静に」というのはこのためなのでしょう。

ランニングにおける痛みは放置してはいけません。少なくとも長い距離を走り続けるときは小さな痛みでも排除し続ける必要がありそうです。

今日のところのまとめ

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今回は「だからどうしよう」というところまでは到達していません。痛みとは何かを追求している真っ最中ですので、その追求の過程で知ったことを共有できればと思っています。

そして今日学んだことは次の3つです。

・痛みは感情である
・痛みは記憶される
・痛みは痛みを招く

 痛みを感じずに走ることができるヒントがいくつか隠されていたような気がします。

今日学んだことが正しければ痛みはある程度コントロール可能なもののように感じています。痛みをコントロールできれば、人間が走れなくなる理由のひとつを最小限に抑えることが可能です。

それともうひとつ、発痛物質は細胞が壊れるときに生まれるのであれば、やはり脱水症対策としての水分・塩分補給は疲労しにくいランニングにつながることになります。

水分・塩分補給は体液と細胞の浸透圧を等しく保って、細胞を壊さないことを目的としています。

「細胞を壊さないこと」これも今後のキーワードになりそうです。

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