ランニングの痛みを連鎖させない方法とその限界

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昨日の記事「マラソンを走り続けるために知っておきたい「痛み」の正体」に引き続き、今日も痛みに関するお話です。

痛みは感情だからコントロールできるはず、というのがとりあえずのわたしの結論ですが、そもそも痛みは避けていいものなのかという疑問もあります。

まず今日は痛みを連鎖させないための方法について考えていくとしましょう。

痛みを薬で消すという手法

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基本的な考え方として「痛みは無視してはいけない」ということが前提になります。

痛みは体からのSOS信号ですので、体のどこかに異変が起きて、それを知らせるために「痛い」という感情がわくのです。もしくは過去の痛みを思いださせ、体の動きを止める。

自分で自分を守るために痛みがあり、それを無視すると体が危険な状態にさらされます。

そして昨日も書いたように「痛みは連鎖する」わけで、痛みの原因を取り除かずに放置しておくと、小さな痛みだったものが大きな傷みになってしまうことがあります。

ただし、この「痛みの連鎖」は「痛い」という感情を消してしまえば、痛みそのものが連鎖することはなく、被害を最小限に抑えることができます。

これが「痛み止め」という薬の考え方になります。ロキソニンのような痛み止めは、痛みの連鎖を止め、必要以上に体に負担がかからないようにするためにあります。

ロキソニンの是非はここでは問いません。痛み止めの存在意義と、その役割をフラットに判断し、痛みの連鎖を止めるというのは痛みを止めるアプローチとして納得させられるものがあります。

ただし、痛みを薬で消しても痛みの原因を取り除いたわけではありません。

痛みの原因がランニングフォームにあるなら、痛みを隠して走り続けると、無理を重ねることになるので、走り終えた後に体が限界を超えてしまって壊れることもあります。

痛みを別の信号で隠す手法

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アドレナリンという言葉を聞いたことがあると思います。簡単にいえば「交感神経を興奮させるホルモン」がアドレナリンです。

究極までアドレナリンが出ていると骨折していても気にならずに動くことができます。サッカーのフランスW杯で中山雅史さんが骨折しながらプレーを続けたのを覚えている人もいるのではないでしょうか。

痛みの連鎖は交感神経が緊張することで起こりますが、アドレナリンが出ている状態は、痛みによる交感神経の緊張が発生しないので、痛みを感じずに走ることができます。

実はこのアドレナリンはランニングしているときにすでに発生しています。

走り始めに違和感を感じる箇所があっても、そのまま走り続けると痛みが消えることがあります。これはアドレナリンが分泌されたことによって、痛みが消された結果ということが考えられます。

ランニングにかぎらず適度な運動は、アドレナリンを発生してくれるため、痛みの広がりを抑えてくれる効果があります。

脳波を変化させることによって痛みを隠す手法

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アルファ波という言葉を聞いたことがあるかと思います。アルファ波は脳波のひとつですが、そもそも脳波ってなんだよってことになると思います。

ここで専門的なことを書いても仕方ないですし、書けもしないので大雑把に伝えます。

人間の脳は活動をするときに電流が発生しています。それも無数の電流が発生している状態で、それらの電流を合わせるとある周波数を持った波になります。乱暴に言えばこれが脳波です。

この脳波は常に変化し、その周波数が8〜14Hz(1秒間に8〜14回の波)の状態にある時の脳波がアルファ波と呼ばれます。

難しい話はここまで。

脳波がアルファ波の状態にあると人は痛みを感じにくくなります。そして適度な速度のランニングは脳波がアルファ波の状態になるようですので、痛みをなくすには「苦しくない心地いいスピードで走る」ことが必要になります。

あとは笑顔で走ったり、会話しながら走りを楽しむことで痛みを消すことができます。

ウルトラマラソンの終盤に、同じスピードになった人と会話しながら走ると、疲れてても気持ちよく走れるのはこのためでしょう。

他にも呼吸を整えたりすることも痛みを連鎖せない効果があります。簡単にいえば「リラックスすること」これが痛みを連鎖させないコツになります。

痛いからといってしかめっ面してたら、痛みはどんどん連鎖していきます。

アドレナリンといいアルファ波といい、ランニングは適切なペースを保てば「痛みを麻痺させることができる」ということになりますので、やっぱり「人間は走るように出きている」と言えそうな気がします。

ただアドレナリンもアルファ波も痛みの原因は残っています。

痛みをごまかすという対症療法的アプローチの限界

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例えば痛みに対して、薬でごまかしたりアドレナリンや脳波を利用するというのは、表面的な症状を緩和している対症療法的な発想で、痛みを根本から消しているわけではありません。

対症療法は対症療法で素晴らしいものがありますが、汚いものにフタをしただけで、汚いものはそこにあるわけですから、本当の意味での痛みとの向き合いとは違います。

それはどこか西洋的というか、場当たり的な発想です。

例えば山の中で捻挫してしまって、そこから自力で下山しなくてはいけない。でも足首が痛む。そういうときに対症療法的なアプローチで痛みを隠すことはすごく有効だと思います。

マラソンもフルマラソンぐらいの距離なら、アドレナリンやアルファ波をうまく利用して走り切ることができるでしょう。そういう研究はいくらでもされています。

そういう意味で痛みを連鎖させないための「痛みのコントロール」は実現可能。でも痛みの原理原則から言えば、もうひとつの根本療法的なアプローチも必要です。

「どうすれば根本的な痛みの発生を抑えることが出来るか」わたしが知りたいのはそこです。

痛みの発生を根本から消し去りたい

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痛みの正体や、痛みを対症療法として一時的に消すことができることはわかりました。

次のプロセスは「なぜ痛みが発生するのか」ということになります。まだそこまでわたしの勉強がおいついていませんので、ここから勉強してシェアしていくことになります。

そのひとつが「正しいフォームで走ること」になるかとは思います。体に負荷をかけないで走る方法が見つかれば、痛みの発生源をひとつ抑えることができます。

適切な水分補給も痛みの発生を抑えるためのひとつの手法です。

でもここはもっと深掘りしていかなくてはいけません。ランニング中に細胞レベルで体に何が起きているのか。そしてそれは回避不能なのか。筋肉疲労や筋肉痛は必然なのか。

それを追求していくとランニングによる痛みを根本から消すことができ、どこまでも走り続けることができるようになります。

タイムマシーンやどこでもドアレベルの夢の世界の話かもしれません。でも難しいからこそ実現したいと思える。難しいからこそ挑みがいのあるテーマです。

痛みのないランニングが完成したら、すべてのランナーが幸せになれます。そしてきっとわたしは世界中の整形外科医から命を狙われるという素敵な未来が待っています。

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