裸足ランナーしげが裸足感覚シューズの定義について考えてみた

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ワクワクするランニングシューズ、ビブラムファイブフィンガーズ『SEEYA LS』を求めてスポーツ店をさまよい、なんとか手にした『SEEYA LS』は足に合わないという2013年最も悲しい出来事を乗り越え、おいらはひとつの結論を出した。弘法筆を選ばずと言うではないか。弘法は筆を選んだという説はここでは無視しよう。シューズなどどうでもいいのだ。それが裸足ランニングにつながるものであれば。ここがポイントなので注意してほしい。裸足ランニングに適したシューズというのはまちがいなくある。今回のシューズ購入騒動で学んだことがあるのでまとめておこう。

裸足感覚シューズというのは定義があるようで、実は何も決まっていない。それぞれのメーカーが「これは裸足に近い感覚で走れる」と言えばそれは裸足感覚シューズになる。これでよいのかという思いもあるけど、定義がないのだからしかたない。ならばおいらなりの裸足感覚シューズの定義を決めてしまおうではないか。おいらの考える裸足感覚シューズのポイントは2つしかない。

  1. 0mmドロップであること
  2. ソールが薄くて柔らかいこと

ドロップというのはシューズ内のつま先とかかとの高低差をいう。ほとんどのランナーがこのドロップについて無自覚であることが多い。従来のシューズは8〜12mmドロップで作られている。理由としてはかかとのソールで衝撃を吸収するためだと考えられる。多くのランナーがかかと着地をする前提でその部分を分厚くすることで衝撃を和らげるようにしてあるのだ。実際のところはこの程度のソールではランニングの衝撃を吸収しきれないというのがベアフット推奨派の意見だ。とにかくこのかかとのソール部分に各メーカーが技術をつぎ込んでいると言っていい。

ところが人間の足はフラットにできている。裸足で地面の上に立ったときにかかとのほうが高いなんてことはありえない。かかとが高いというのは不自然な姿勢を作り出すことになるわけだ。それじゃあ衝撃を吸収しきれないではないかと思うかもしれないけど、そもそもベアフットを好む人たちは足の前側(フォアフット)か足全体(ミッドフットもしくはフラット)で着地する。かかとで吸収する必要がないので0mmドロップのほうが自然な感じで着地できて都合がいいのだ。

次にソールの厚みと柔らかさについて考えよう。

ソールが薄いとそれだけ地面の感触がダイレクトに足裏に伝わってくる。とうぜん足裏への負担は大きくなる。これは好みの問題になってくるが、おいらはアスファルトの路面状態が伝わってくるぐらい薄いシューズが好きだ。そもそも裸足で走れればなんの問題もないのだけれども、路面が悪いとスピードも出せないし、夏や冬に路面の温度が直接足裏に伝わると熱すぎたり冷たすぎたりで走れないことが多い。ならば薄皮一枚でも足裏を覆ってくれればいい(実際には薄皮一枚だと路面から熱がダイレクトに伝わってくるのだけれども)。

ただし、その素材が硬すぎるとよくない。裸足で走る場合、足の裏というのは複雑に動いている。この動きを阻害するような硬さがあったのでは裸足感覚とは言い切れない。おいらの中でナイキフリーは裸足感覚シューズにならないのだけれども、ナイキフリーのソールがあんなにも柔軟性が高いのは、足裏の動きを阻害しないというところに裸足感覚を見つけ出したからだろう。ただし、その柔軟性を得るためにソールが厚くなってしまっている。そのぶん路面の感触はまったく伝わってこない。そこがナイキフリーのつまらなさだとおいらは考えている。

ソールが薄くて柔らかいというのは完全においらの好みだ。薄くて柔らかいほうが走りが楽しくなる。ただそれだけの理由だけど、裸足ランニングを愛する人たちならわかってくれると思う。

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結論から言えばVibramソールを使っているシューズを選べば間違いはない。Vibramソールを使っているメーカーは、Vibramを除いてnew balanceとMERRELLだ。普通に考えればnew balanceのミニマスシリーズを選ぶところだけれども、おいらは今回MERRELLを選択した。安かったから…いや笑いごとではない。1万5千円近く出して買ったビブラムファイブフィンガーズが合わなかったのだ。これ以上の出費はできるだけ避けたい。MERRELLを扱っているのはABC MARTだ。モデルチェンジなんかをするとものすごい値引きをする。おいらの買った『ROAD GROVE』は『ROAD GROVE 2』の発売によって定価13,440円が4,990円だった。なんと半額以下で買えてしまう。

24時間マラソンを走るにはこれで問題ないだろう。ドロップは0mmでソールも薄い。少し硬めで、アーチのサポートがあることが気に入らないけど、この状況で贅沢は言ってられない。練習できなければ24時間マラソンどころではなくなってしまう。弘法筆を選ばずの精神で、いい練習をしようと思う。履いてみたレポートはまた後日するとしよう。

裸足感覚シューズというのは万人向けではない。筋力がないと履きこなせないし、間違った練習方法をすると怪我につながる。なのでむやみに裸足感覚シューズ選ぶことを推奨はしない。でも裸足感覚シューズは楽しい。ぜひ筋力を高めて、いや筋力を高めるために履いてみてほしい。そうだ、定義をもうひとつ加えなきゃいけない。

 3.走ることが楽しくなる 

これでおいらの考える裸足感覚シューズの定義が完成だ。

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