歴史街道丹後100㎞ウルトラマラソン中止と参加費の考え方

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先に書いておきますが、わたしは現地入りしていますが、歴史街道丹後100㎞ウルトラマラソンの参加者ではありません。大会と友だちの活動を取材するために京丹後まで行ってます。

RUNNETでちょっとした炎上騒ぎになっていますが、今回の中止についてきちんとまとめておかなくてはいけないと思い、書きたいことがたくさんあるなかで先に記事にしました。

・開催できたのではないか?
・中止の判断はもっと早くして欲しい 
・参加費の一部でも返して欲しい

苦情をまとめてみるとこんなところでしょうか。

もう1つ、RUNNETに対する苦情が目立ちましたが、それで歴史街道丹後100㎞ウルトラマラソンの評価が下がるのはただのとばっちりです。

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結果論から言えば、開催は無理です。スタートは4:30で制限時間は14時間ですので18:30が競技終了時間です。その時間にはすでに雨も風も強くなっていました。自分は14時間もかからないから大丈夫と言う人もいるかもしれませんが、それは人間としてどうかと思います。

強引に18:30まで続けるということができたかもしれませんが、じゃあその後の片付けはどうするのか。スタッフだから危険な思いをしてもいい?丹後鉄道は15時でストップしています。帰れなくなった人はどうなるのでしょう?

確かに、夕方までは走ることはできました。わたしも昼過ぎまで走っていました。

でもそれと歴史街道丹後100㎞ウルトラマラソンを開催できたというのは別問題です。そもそも台風がほんの少しスピードが速かったらレースに直撃ですから、金曜日の時点では「中止」としか言えません。結果論で言っても判断は間違っていなかったとわたしは感じています。

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中止の判断を早くして欲しいというのは、ある意味では正しいでしょう。大会前日ですので、ホテルのキャンセル費が発生します。でも木曜日の段階で判断できるような人がいたでしょうか。

木曜日の段階ではまだ台風は北上していて、どこで曲がり始めるか誰にもわからない状態でした。気象予報士がお手上げでしたのに、予報円だけ見て「判断できる」というのはほとんど言いがかりです。

そもそも木曜日に中止を決めたら、今度はきっと「判断が早すぎる」と苦情を言っていたのでしょう。はっきり言えば、文句を言いたいだけの人が何人かいるということです。

マラソンは個人競技ということもあって、協調性がない人が目立ちます。もちろん大多数は今回の中止に納得していると思います、でも何か言わないと気がすまない人がいるというのが現実です。

そういう人をなだめても意味のないことだとわたしは思っています。そういう人は「相手にしない」のが、わたしのやり方です。

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さて、もう1つの参加費の一部でも返して欲しいというのは、とても難しい問題です。大会側の言い分は準備で使っているのだから、走れようが走れまいがかかった費用には変わりないということです。

でも現実には100%変わりないかと言うとそうではありません、やっぱり開催しないことで浮いたお金があると思います。ただ、それを返却しても1人1000円にもならないかと思います。

決算書を提示しろという人もいますが、その言い分はわかります。返せないのはいいけど、儲けていないのを証明しろというわけです。それで納得するなら大会側も正直に出してしまえばいいと思います。

でも、そこには運営側のノウハウも含まれているので、決して出すことはできないかと思います。仮設トイレを1台いくらで借りているかですら公表したくない。これが運営側の本音でしょう。

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わたしは正直、そんなこと追求しても意味がないと思います。それよりも、マラソン大会の参加費についての考え方をそろそろみんな変えていくべきじゃないかと思います。

マラソン大会の参加費というのは、大会当日にレースを走るためだけに払っているわけではありません。いや、お金の流れとしてはレースを走るために払っているのですが、レースというのは準備期間も含めた全体の中で考えたときに、ほんの一部でしかありません。

まずは、大会に向けての体づくりを行います。京丹後に行くというワクワク感をスケジュールを組みながら得ることができます。マラソンは準備が8割です。レースなんてスタートラインに立った時点で、結果はほとんど決まっています。

マラソン大会の参加費は、その準備をするための投資だと考えるのはどうでしょう?

無茶を言っているのは理解しています。でも大会にエントリーしていなかったら、そこまでのトレーニングはしていなかったはずです。旅をするというワクワク感も得られなかったわけです。

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その準備をするために参加費を払ったのだという考え方。

もしそう考えられるのであれば、大会が中止になるということも、とても小さなことに思えるはずです。雨で走れないけど、お世話になっている宿がガラガラにさせたくないから、京丹後に遊びに行くという判断だってできます。

勘違いしないで欲しいのですが、現地入りすることを推奨しているわけではありません。でも「開催しないなら行かない」という選択以外にもたくさんの考え方があるということは知ってもらいたいだけです。

いやいや、参加費はやっぱりレースを走るために払っているし、1円でも返すべきだというような考えの人もいるかと思います。正直、そういう人はレースじゃなくて自分で走ればいいのにと思います。

あんなにも高い参加費を払わなくても、走ってもいい道はどこにでもあります。参加費の18,000円を握りしめて、日本橋から箱根の芦ノ湖まで走れば、美味しいものも食べられて、なおかつ温泉宿にも泊まれます。

わたしは、そっちのほうが楽しいからウルトラマラソンのレースに出ないことを決めました。

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大会に参加するというのは、どんなレースでも常に中止というリスクがあります。そして返金しないという約束で申し込んでいるはずです。それは約束でありルールです。ルールに同意できないなら、なぜエントリーしたのでしょう。

マラソンはルールがあって成立するスポーツです。ルールに縛られたくないなら、目の前の道を自由に走ればいいんです。それをしてはいけない理由はどこにもありません。

繰り返しになりますが、マラソン大会はどんな大会でも中止になる可能性があり、返金はされない。これがマラソン大会にエントリーするということであり、そのときの約束事です。

これに納得出来ないなら、人が作ったレースに出るのでなく、自分で返金保証の大会を作ってしまえばいいんです。それが面倒なら大会以外で走ればいいんです。

先程も述べましたが、マラソン参加費はスタートラインに立つまでの投資です。スタートラインに立つために良い準備ができたなら、それはもう何かを得ている状態です。足りないのは完走という事実だけ。

そして、それは本当に些細なことです。

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スタートラインに立つ準備でどれだけ頑張ったのかは、自分が一番知っているはずです。だったら、そこへの投資でいいじゃないですか。

投資だと思えないのは、その過程を頑張れなかったからでは?

そう意地悪な言葉をあえてかけておきます。

そして、こういう考え方もあるのだということを、頭の片隅に置いておいてください。すぐに考え方を変えるのはできませんが、ほんの少しだけ気持ちがスッキリすると思います。

イライラしたって得るものはありません。運営側を叩いても何も出ません。返金されないというルールも変わりません。だったら自分が変わるしかないんじゃないでしょうか。

相手を変えることはできなくても、自分を変えることはできる。いい人間関係を築くときの基本中の基本となる考え方です。ランナーならどんどん柔軟になっていきましょう。思考も筋肉も凝り固まったらケガをするだけですから。


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