走らない台北マラソンを経験したことで感じたこと

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自分が走らない台北マラソン。そういうのもいいかなと思っていたのですが、マラソンはやっぱり見るものではなく、自分で走るものです。台北マラソンを走り終えて、それを強く感じました。

35km地点の河川敷折り返し。そこから逆走する形で走ってくるランナーに声をかけます。「加油!」と「頑張って!」の繰り返し。

今年は申し込みの段階から、日本人参加者がかなり多くなっていると感じていましたが、コース上ではなぜか日本人をあまり見つけられません。

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台湾人が日本のマラソン大会を走るときには、明らかに台湾人だと分かるウェアを着ているのですが、日本人ランナーの場合は、日本国旗をつけることもしませんので、日本人なのか台湾人なのか区別がつきません。

もちろん顔つきで明らかに日本人とわかることもあるのですが、基本的には日本人ランナーは声援に対して返しはありません。それは日本の大会でも同じことですが、日本人ランナーは真面目なのかシャイなのか。

一方の台湾人ランナーは、声を出して返してくれる人もいれば、笑顔を向けてくれる人もいます。おかしな日本人が大声で応援しているのが面白おかしいだけなのでしょうが、国民性の違いを感じます。

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マラソン大会などで「あんまり声援がなかった」というような評価をする人がいますが、声援に対して「ありがとう」「がんばるよ」という声を返す人はほとんどいません。

ランナー側は走っている姿を見せるだけでいい?

そんなわけはありません。声援が力になると思うのであれば、それに対して声を出して応える。感謝の気持ちを伝える。それが理想だと個人的には考えています。

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もちろんそんな余裕なんてないという人もいるでしょう。でも、つらいときに声を出すことで体の奥底に眠っていた力が目覚めるということがよくあります。

嘘だと思うなら、一度試してみてください。「ありがとう」の一言を返すだけで、体に力がみなぎっていくのがわかります。もう無理だと思っていても「まだ行ける」という気持ちに変わるのを感じることができます。

わたしはそういうやり取りが好きで、マラソン大会を走っているというのもあります。

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1人で42.195kmを走ることはそれほど難しくありません。でもそこには心を通わせるという体験がありません。練習ならともかく、わたしにとってそれは時間の浪費でしかありません。

台湾を走るなら、できるだけたくさんの台湾人ランナーと交流したい。中国を走るなら、できるだけたくさんの中国人ランナーと交流したい。

だからわたしは目立ちやすい格好をして、裸足でペタペタのんびり走るわけです。

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そこを必死の形相で走っていたのでは、きっと誰も話しかけてくれなでしょう。ただ、ほとんどのランナーがレース中に話しかけられるという経験そのものがないのかもしれません。

マラソンとは孤独な戦い。そう感じている人には、わたしの言っていることの意味がまったく理解できないかもしれません。スタートからゴールまで言葉を発することなくコツコツとゴールを目指す。

そういうマラソンも嫌いではありませんが、海外まできて黙々と走るのは、わたしの性格には合いません。

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普段の生活では自分の内側ばかり向き合っていますので、マラソン大会ぐらいは思い切って自分自身を外側の世界に開放したい。走りながらどんどん周りの人と心を通わせたいと思いながらマラソン大会を走っています。

自分と向き合いたい人にしてみれば、迷惑な話かもしれませんが。

マラソンの楽しみ方は人それぞれです。わたしはこういったことが好きで走っているのだと、沿道から声を出し続けた台北マラソンで強く感じることになりました。だからこそ、来年はスタートラインに立ちたいところです。

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とはいえ、台北マラソンは抽選に当たらないと走ることができません。きっと今年は、もっと台北マラソンを好きになるために、マラソンの神様があえて抽選で外したのでしょう。

1度外れて、冷静に外から台北マラソンを感じてみる。そこでの気付きが走ることをもっと楽しくしてくれるのだと信じています。

台北にはもう何回来たのか分かりませんが、まだまだ知らない場所や知らないお店、知らない料理がいっぱいあります。単純にまだまだ台湾を知りたいという気持ちも、今回の旅で強くなりました。

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実はまだ鼎泰豊に1度も行ったことがないハダシシスト…

台北を案内しながら、自分の説明力不足、理解力不足も痛感しました。もっと上手に案内できれば、一緒にいた人たちが台湾について、もっと興味をもってくれたはずです。

2018年はそういう部分での成長が見られるようになりたいところです。それは台湾だけでなく、中国に対しても同じこと。今年はそれぞれ3回ずつの旅となりましたが、来年はその数を増やすつもりです。

そのうちのひとつが台北マラソンを走ること。そうなることを期待しています。


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